アルマ9:26 神の命に従って生きよ | 「わたしに従ってきなさい」の聖句学習

「わたしに従ってきなさい」の聖句学習

末日聖徒イエス・キリスト教会が提供する「わたしに従ってきなさい」の聖句を学ぶために、ここではその聖句を引用している現代の預言者のお話を中心に、主に総大会からご紹介します。

今週の「わたしに従ってきなさい」

 

 

アルマ9:26

今から多くの日が過ぎないうちに、神の御子が栄光のうちに来られる。神の御子の栄光は御父の独り子の栄光であり、その独り子は恵みと公平と真理に満ち、忍耐と憐れみと寛容に富み、御自分の民の嘆願を聞くのも、また彼らの祈りにこたえるのも早い御方である。

 

「神の命に従って生きよ」  (英文)1993年10月、ジェフリー・R・ホランド 、七十人 

アルマも息子ヒラマンに神を信頼するよう言い聞かせた時、この真理を教えました。アルマはこう語りました。「〔神は〕すみやかにその民の嘆願をききとどけ、その祈りに〔すみやかに〕答えたもう…。」そして自分の体験を通してこのように証しました。「私はあらゆる試み苦しみ悩みに迫られたときに助けを得てこれを忍ぶことができた。神は…私を救いたもうた。…私は今も神を信じて頼っている。神はこれからも私を救って下さるに違いない。」アルマ9:26; 36:27

 

今朝私が伝えたい証は、主は私たちが「神聖な物を保護〔し〕神の命に従って生き」るならすべての人を、つまり全人類を救い出してくださるということです。

 

今までに世に与えられた約束の中で、最も偉大で確かなものは、神の完全で尊い独り子が贈り物となられたことです。それは世をとがめるための贈り物ではなく、世を静め、救い、平和を作り出すための贈り物です。「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」ヨハネ3:16

 

近所にケイティー・ルイスという女の子がいます。父親のランディーは私の監督であり、母親のメラニーは立派な女性です。そして、ケイティーの兄ジミーは、現在白血病と闘っています。

 

最近、ルイス姉妹はジミーの病名が判明した時に家族を襲った、言葉にならない恐怖と悲しみについて話してくれました。彼女はジミーのような深刻な病の経過を案ずる母親ならだれしもが味わう悲しみと涙について語ってくれました。しかし信仰深い末日聖徒がそうであるように、ルイス家族は熱心に信仰と希望をもって神に助けを求めました。そして、断食をし祈りを繰り返しました。また何度も何度も神殿に参入しました。

 

ある日ルイス姉妹は神殿から帰宅しました。彼女は疲れ切ってとても悩んでいました。彼女はその疲れと悩みは、不滅の信仰によってのみ消し去ることができる恐怖の日々が日夜続いた結果であると感じていました。

 

家の中に入ると、4歳のケイティーが母親への愛で目を輝かせながら走り寄ってきました。その手には、丸めたしわだらけの紙を持っていました。ケイティーはその紙をお母さんに渡しながら、一生懸命言いました。「ママこれ、何かわかる?」

 

ルイス姉妹が率直に話してくれたことによると、まず感じたのは、ケイティーの気をそらせて、「また後でね。今、相手をしてあげる気分じゃないの」と言うことでした。でもルイス姉妹は自分の子供たち一人一人のことを考えました。そして子供たちと一緒に過ごす機会をなくしたときに味わうであろう悲しみについて、また、瞬く間に成長していく小さな子供たちの人生についても考えました。そこで彼女は悲しみをこらえ、ほほえみながらケイティーに答えました。「ケイティー、ママには何なのかわからないわ。教えてちょうだい。」

 

ケイティーは笑いながら「聖句よ。何て言ってるかわかる?」と言いました。ルイス姉妹は笑うのをやめて、ケイティーと同じ高さになるようにひざまずきこの幼い子供をじっと見詰め、尋ねました。「教えてちょうだい、ケイティー。その聖句は何て言ってるの。」

 

「『イエスを信頼しなさい』って。」そう言うと立ち去って行きました。

 

ルイス姉妹はこう語っています。「4歳の子供のたどたどしい文字が書かれた紙切れを手に持って立ち上がった時、私は今にも手で触れることができそうな安らぎの腕が私の疲れ果てた心を包み、神々しい静けさが千々に乱れた心を静めてくれるのを感じました。」

 

ケイティー・ルイス、あなたはまさに「天使、御恵みの御使い」です。私もあなたと同じ気持ちです。失意と悲しみの存在する世、罪のはびこる世界にあって、恐怖や絶望が押し寄せてくるようなとき、また人間性がゆがめられながらも、それを癒すものが見つからないとき、私もこう申し上げます。「イエスを信頼しなさい」と。主にあらしを静めていただきましょう。主は人類を苦しみの床から、この世と永遠にわたって立ち上がらせる力を有しておられるお方であることを信じてください。

 

「おお、主の愛深し、

 救いの血を

 思い主を愛し、

 み業をなさん」(賛美歌110番)

 

イエス・キリストの御名によって申し上げます。アーメン。

 

 

 

 

聖句とそれを引用した預言者たちの言葉2024年版(BOX)