そこで、果樹園の主人は涙を流し、僕に言った。「わたしの果樹園のために、これ以上何ができたであろうか。
「偉大な神の性質」2003年10月、ジェフリー・R・ホランド、十二使徒定員会
ほとんどの時代に繰り返されてきた,その光景に目をやり,神はこう答えられます。「これらあなたの兄弟たちを見なさい。彼らはわたし自身の手で造られたものである。わたしは……彼らに,……互いに愛し合うように,また父であるわたしを選ぶようにという戒めも与えた。ところが見よ,彼らは愛情がなく,自分の血族を憎んでいる。……それゆえ,これらが苦しむのを見て,どうして天が泣かないということがあろうか。」(モーセ7:29-33,37)
この感動的な場面は,他のどのような神学上の論文よりも明確に,神の本質を示しています。またこの部分を読むと,モルモン書のオリーブの木のたとえで鮮やかに描写されている場面についてさらに理解することができます。掘り起こし、肥料と水をやり、下草を刈り込み、剪定し、植え替え、接ぎ木した後に、果樹園の偉大な主人は鋤と剪定ばさみとを投げ捨てます。「わたしの果樹園のために、これ以上何ができたであろうか。」(モルモン書ヤコブ5:41。5:47,49も参照)
わたしたちの人生にこれほど心を砕いておられる神の御姿を心からぬぐい去ることができるでしょうか。子供たちが御父を選ばず、御父が送られた「神の福音」(ローマ1:1) に従わないとき、御父の苦悩はこれほど大きいです。このように深く愛してくださる御方を愛することは、どれほどたやすいことでしょう。