わたしを支えてこられたのは神である。神はわたしが荒れ野で苦難に遭っていたときに、いつもわたしを導き、また底知れない深みの海の上でも、わたしを守られた。
「神は人々を試される」(英文)1980年4月、ハワード・W・ハンター、十二使徒定員会
最後に,私が信仰をもって耐え忍んだ人として挙げたいのが,ニーファイです。ニーファイは両親と共にエルサレムでの豊かな生活を捨て,8年間も荒野を旅し、数多くの苦難に遭いました。それからニーファイの家族は行く先知れない海を横切って,新しい土地を目指して進みました。この間,ニーファイは家族の者から苦しめられ,あざけられ,迫害されました。そして父の死後,ニーファイとその家族はニーファイの命をねらう兄たちと挟(たもと)を分かたねばならなくなったのでした。ニーファイはその失意の中でこう述べています。「わたしを支えてこられたのは神である。神はわたしが荒れ野で苦難に遭っていたときに、いつもわたしを導き、また底知れない深みの海の上でも、わたしを守られた。」(2ニーファイ4:20)
これらが,苦難の最中にあっても神を信頼し,神から称賛を受けた信仰ある人々の姿です。彼らこそ,神が「苦しみの炉をもって」(イザヤ48:10)人々を選ばれるという真理を知った人々です。