マタイ19:21-22 わたしについてきなさい | 「わたしに従ってきなさい」の聖句学習

「わたしに従ってきなさい」の聖句学習

末日聖徒イエス・キリスト教会が提供する「わたしに従ってきなさい」の聖句を学ぶために、ここではその聖句を引用している現代の預言者のお話を中心に、主に総大会からご紹介します。

今週の「わたしに従ってきなさい」

 

 

マタイ19:21-22
イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。 この言葉を聞いて、青年は悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。 


「わたしについてきなさい」2002年4月、ジョセフ・B・ワースリン、十二使徒定員会
「もし、救い主が今日、あなたをお招きになるとしたら、喜んで網を捨て、主に従っていくでしょうか。」

網には様々な大きさと形があります。ペテロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネが捨てた網は、手に触れることのできる物、生計を立てる道具でした。

これらの4人は貧しい漁師であって、救い主に従うために網を捨てたとしても、それほど大きな犠牲を払ったわけではなかったのだろうと考える人もいることでしょう。しかし、そうではありませんでした。ジェームズ・E・タルメージ長老は「キリスト・イエス」の中で、「ペテロ、アンデレ、ヤコズヨハネは共同経営者として事業に成功していた」と指摘しています。彼らは「自分の舟を持ち、雇い人たちも使って」いました。タルメージ長老によれば、シモン・ペテロは「物質的にも裕福な暮らしをしていたので、……すべてを捨ててイエスに従ったと言った際に、主イエスは、ペテロが犠牲にした物質的な財産が、……大きなものであったことを否定されなかった」 のです。

後に、富という網が一人の裕福な青年を捕らえました。幼いときからすべての戒めを守ってきたと主張するその青年はあるとき、救い主に、永遠の命を得るためにほかに何をしたらよいかと尋ねました。すると主はこのように言われました。

「『もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい。』この言葉を聞いて、青年は悲しみながら立ち去った。たくさんの資産を持っていたからである。」

一般に、網は何かを捕らえるための道具であると定義されています。もっと狭い意味に考えるならば(それは一般的な定義よりも大切な意味を持っているのですが)、網は、生ける神の御子イエス・キリストの召しに従おうとするわたしたちを誘惑し、妨げるものと定義することができるかもしれません。

この意味において、仕事や趣味や楽しみは、網かもしれません。とりわけ誘惑や罪はわたしたちにとって網になります。要するに、天の御父や回復された教会からわたしたちを遠ざけるあらゆるものが網となるのです。