「ごじたくーる 歴史模擬授業」古代ギリシア7 文化1 | 「育児書にない!」~ASD母子の育児&お勉強&歴史の授業~

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ASD(自閉症スペクトラム)当事者で、娘もASDである、元社会科塾講師のセザール=れくす、が描く、「ASDのお子さん向けの受験勉強についてのブログです。
育児についての話や不登校の娘への対応の話、自分自身の生き方についても語ります。

みなさま、昨日もありがとうございました。


今日は土曜日なので

「ごじたくーる 歴史模擬授業」シリーズをば。


何度も更新する!更新する!

と言っておいて、のびのびになってしまい

申し訳ありませんでした。


初めての方はこちら♪↓ 





前回はこちら↓ 






宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人あたま



ほぼ3ヶ月続いた、古代ギリシアの歴史。


娘が不登校になったあたりから

古代ギリシアの歴史のお話が

スタートしました。



古代ギリシアの歴史を考えると

頭が冷静になれるので

不登校の始まったころに

パニックにならなかったのは

古代ギリシアのおかげかもしれない、

と今だと思います。ニコニコ



さて、今回で古代ギリシアの歴史の話は

終了しよう!と思いましたが

思いの外、文字数が多くなって

しまったので、

二回に分けてお話ししたいと思います。





前回までで、古代ギリシアの歴史の

全体の流れはお話しました。



今回は文化です。


古代ギリシアの文化は

現在のあらゆる国に影響を与えています。


とーーっても大切な文化です。爆笑



とくに、

ヨーロッパ世界は

古代ギリシアの文化が元になっている

ことが多いので、

これから、古代ローマ、

中世、近代、現代の歴史を学ぶときも

とても重要です。



ではでは、架空の先生、

れくす先生の授業

スタートです。


↓↓↓↓


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古代ギリシアの文化 その1




 

1:はじめに

古代ギリシアの文化は

地域&時代限定の文化ではなく


地域、時代を超えて、

現在にまでも影響を与えている文化です。




さらに、文化というと、

美術や音楽、建築、文学、工芸品…等々という

「形」が存在するもののみ、

イメージしがちですが、


文化とは

「人々が生きた証」とも言え、

その生きていた人々は

「考えて」生きてます。



そのため、

そこで生まれた「思考力」も「文化」と

言えると思います。



古代ギリシア人の文化は

「今の勉強(理科、数学…等)」の基礎とも

言える側面もあります。



その時代の人々が世界をどう見ていたか?

どういう思考を持っていたか?が

その時代の人々の文化を知るとわかります。


彼らの思考を知れば

彼らの思考に憧れた

近世、近代、現代ヨーロッパ人の考えも

わかってきます。



つまり、ヨーロッパ世界の

古代と近世、近代、現代という

あらゆる時代の歴史の流れの行間が

わかります。


今の時代は、ヨーロッパに大きく影響

された時代です。



なので、古代ギリシアの歴史や文化を

知るのは、歴史を勉強する上でも

とても重要。



では、これから、

古代ギリシアの文化について

見ていきましょう。爆笑




 

2:古代ギリシアの文化の特徴

古代ギリシアの文化の特徴を挙げると

次の3つになります。




1:明るい


2:合理的


3:生身の人間ベース(人間中心的)


…となります。




この上記の文化のベース(母体)は

ギリシアの


ポリスという世界での生き方に

起因します。



古代のギリシアのポリス内ではでは、

市民(選挙権を持つ人々)が

対等に議論することができたことから、

古代ギリシアの文化は生まれました。



ポリスの市民の理想の生き方は、


余暇では、

広場(アゴラ)や民会(会議)で

議論したり、

体育場で訓練したり…など


あらゆる場面で能力を発揮できるよう

鍛練することでした。








そして、その生き方がベースとなった

古代ギリシアの文化で特徴的な文化が

下のような形になります。



<神話に基づいた文化>


▪当時の宗教─ギリシア神話


▪文学、劇


▪建築


▪美術(主に彫刻)



星




<神々とは関係なく論理的に考える文化>


▪哲学


▪弁論


▪歴史学


▪教育



私は上記のように分けました。



今回は、


神話に基づいた文化」の方を

見ていきます。

(次回、神々とは関係なく論理的に考える文化、

のほうをお話しします。)




 

3:神話と文学、劇

古代ギリシアで生まれた宗教は

多神教です。



多神教とは、

神様が一人(一神、一柱)でなく

多くの神々を信仰している宗教のことです。


古代エジプトの神々、

仏教や日本の神道も多神教です。




(神様が一人の宗教を一神教と言います。

一神教の宗教の例としては、

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教です。)




古代ギリシア人が信じていた神々の

物語をまとめたものを

現代では「ギリシア神話」と言います。


ギリシア神話の原型となるストーリーが

生まれたのは、

クレタ文明やミケーネ文明のころです。


クレタ&ミケーネ文明についてはこちら↓ 





しかし、そのころに生まれた物語は

文字資料としては残っておらず、

口伝えで語り継がれていました。







このギリシア神話が文字として残されたのは、

紀元前8世紀ごろ。


ホメロスという人物が、

ミケーネ文明のころにおこったとされる、

トロイア戦争を題材とした、叙事詩を

書きました。


それが、「イリアス」「オデュッセイア」です。


この2つの作品が今、残るギリシア神話の

原点とも言えます。




また、ヘシオドスという人物が

神統記」という作品で、神々の系列を

まとめました。

(世界の始まりから、神々の誕生にまつわる

伝承をまとめた。)


ヘシオドスのおかげで、ギリシア神話の

内容はとてもわかりやすくなったと

思います。(時系列、親子関係などがハッキリわかるので、情報整理がしやすい。)


またヘシオドスは「労働の日々」という作品も

書いています。


こちらは、実際の農作業の様子を書き、

勤労の大切さを伝えた詩です。





古代ギリシアの

様々な作家さんによって、

口承伝説の神々の物語が

文章化されました。


(古代ギリシアは、「古事記」のように

政府主導の定本がつくられたわけでは

ないので、多くの異伝や矛盾を

抱えたまま、現在にいたります。)



また、紀元前5世紀以降の文化の

中心地になったアテネでは、


神に捧げる行事である祭典で

悲劇喜劇のコンテストがありました。


このコンテストを鑑賞することは

アテネ市民の義務でした。


神へ捧げる祭典なので、

演じられる劇も神々や神々と

関係のある英雄たちの物語を

題材とされることも多いです。



アテネでは毎年一回、劇場で悲劇が

上演されますが、

そのときの悲劇作家(悲劇詩人)は


神話、伝説を自分達の解釈で

お話をつくりました。



そのなかで、三大悲劇詩人と

呼ばれる三人がいます。



その三人が


アイスキュロス

ソフォクレス

エウリピデス

です。



劇では、同じ題材を描いても、

伝説通りに描く人もいれば

ヒロインの設定を変えた人もいました。



これが文学です。



文学というのは


「登場人物たちがおりなす物語」

から

「伝えたいメッセージ」

があるものです。



神話はあくまで、

おきたことを無機質に伝えたもの

にしかすぎません。


いわゆる、事件、物事の動きが主軸で

それを動かすのが人物、神々にすぎません。


心までは不明です。



しかし、文学となると

「心」が主軸で、それによって、

物事が動きます。



なので、設定変更される場合があります。

(ただ、設定変更が必ずしも良いわけではなく

設定そのままで心をうまく表す場合も

あります。)



(神話が文学より劣っているという

わけではありません。


どちらにも、優劣はありません。


違いを話しただけです。)



また、喜劇作家で有名だったのは

アリストファネス。


同時代の政治家や

悲劇作家のエウリピデス等を

批判、風刺した作品を書いてます。




喜劇というのは、

社会風刺も描きます。


ただのドタバタではありません。



アリストファネスは、

ペロポネソス戦争の時代の劇作家で

このペロポネソス戦争に批判的でした。


代表作「女の平和」でも反戦の姿勢を

描いています。








 

4:美術

古代ギリシアの美術は


調和、均整への美しさが追求された

芸術でした。



古代ギリシアの美術で

とくに美意識へのこだわりが

感じられるのが


神殿の柱と

人間の形をした神々の彫刻です。






神々をまつる神殿は

とても重要です。



その神殿の柱も美しさを追求した

ものになります。




柱は様式によって3つに分類されます。


ドーリア式、イオニア式、コリント式です。


柱の上の部分の装飾で

見分けをつければいいかな?と思います。






彫刻も、理想的な人間の肉体美を
表現しています。


代表的な彫刻家はフェイデアスです。




今回は以上です。


今回は、ギリシア神話の神々を

主軸においた、文化を話しました。



これだけ神々!神々!な文化なので、

あらゆることも

「神様によるもの」として終わりかと

おもいきや、

古代ギリシアの人々は

そうではなかったのです。



今の理科や数学の論理的な考え方の

基礎をつくりあげた、哲学という

学問を作り出すのです。



それについて、次回行います。


宇宙人しっぽ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人からだ宇宙人あたま


今回は以上です。


「ごじたくーる」シリーズは

一週間に一回土曜日更新、

という形をとっていましたが、



古代ギリシアの内容に入ってから

娘が不登校になり、

昼間は娘への授業、

夕方からの自由時間は

娘向けの問題集を作成したり

次の日の授業準備、

でほぼ一日が終わってしまってます。

(そのあいまに、家事もしてます。)



なので、一週間に一回ペースは

キツいなぁ、と感じてきました。



ただ、このシリーズは完走したい!

という意地はあります。


なので、次回更新は、二週間後の土曜日に

いたします。



その後は、古代ローマ、と続きますが、

以後は、1ヶ月に1回のペースに更新します。

(第四週の土曜日更新)



古代ローマ、世界の宗教、が

終わったら、一区切りにし、

しばらくシリーズはお休みし、


その間に、手書きノートを

きちんとデジタル化、

画像も正式に描き、


編集をし、



当初の予定通り、

書籍化(オンデマンド印刷による通販)、

有料記述(別ブログ)する作業に

うつります。



それが一段落したら、

またこちらの無料記事で

日本の旧石器時代からスタートできたら

いいなぁ、と思います。



まあ、2年間くらい長い長い計画ですが…。



ではでは、ご覧頂き、

ありがとうございました。


続きはこちら↓