みなさま、昨日も、ありがとうございます。
今日は土曜日なので
「ごじたくーる 歴史模擬授業」シリーズです。
ついに、1ヶ月以上続いた、古代ギリシアの
歴史も終焉を迎えます。
長きにわたり、
ご覧いただきありがとうございます。
(授業としては、ギリシアの文化の回が
あるので、もう一回あります。)
1:古代ギリシアのポリス社会の終焉
1:はじめに
前回は、強国アケメネス朝ペルシアに
ギリシアの連合軍が勝利したペルシア戦争
の話。
そして
ペルシアの復讐に備え、
アテネを盟主とした、
デロス同盟を
結んだ、という話をしました。
…というのが、前回まで。
この時期までは、
戦争はちょこちょこおこるだろうけど、
ペルシアは強国のまま、
永遠に続くように見えたし
ギリシアのポリスもそれぞれが
覇権争いをしつつ、
ずっと別々に独立して暮らしていく
のだろう、
そういう未来しか見てない人達が
ほとんどだったのでしょう。
それが、まさか、
当時としては
ギリシアのポリスからしたら
「田舎者」と思っていたでろう国が
ギリシアのポリスに次々と勝利し
ギリシアの覇権を握り、
あの強敵だったペルシア(アケメネス朝ペルシア)を滅ぼす
とは、当時、だれが想像したでしょうか?
今日はその話です。
2:ペロポネソス戦争
ペルシア戦争に勝利したギリシアポリスの
連合軍。
そして、デロス同盟の盟主となった
民主政アテネは、だんだんと勢力を
広げていきます。
それに対して、警戒心を抱いたのは、
ペロポネソス同盟の盟主スパルタ。
スパルタは、最強の陸軍を持った
貴族政ポリスです。
そして、
ペロポネソス同盟とは、
ペルシア戦争以前から結ばれている
軍事同盟です。
軍事同盟とは
ただな単に仲良しだよー、という
結びだけでなく、
なにかあったときは、
同盟国は味方になるよ!
というものです。
つまり、戦争がおきたときは
同盟国は資金援助したり
一緒に戦争で戦ったりする、
という約束をした国(ポリス)たちの
集まりということです。
ペルシア戦争後は
民主政アテネ率いるデロス同盟の同盟国
と
貴族政スパルタ率いるペロポネソス同盟国
という二大グループ対立みたいな構図が
できあがったわけです。
こうなると、
ひとたび戦争がおこると
どうなるか?
予想できる人もいるかもしれません。
元々はコリントスというポリスが
アテネと敵対関係に。
コリントスはスパルタと
ペロポネソス同盟を結びます。
スパルタは軍事強国でしたが
経済的に脆弱でした。
しかし、コリントスは経済豊かなポリス。
そのポリスがスパルタ側についたんです。
ある程度、そのあと、どうなるか
想像できる方もいらっしゃるでしょう。
そしてコリントスとアテネが
対立し、二つのポリス間で争いがおきました。
そうなると、
そのポリスが属しているペロポネソス同盟の盟主のスパルタも参戦します。
そして、そうなると、デロス同盟国も次々と
アテネに応戦します。
そして、古代ギリシア間で
大きな戦争に発展します。
そのとき、さきほど挙げた
コリントスが、
スパルタが戦争を続けることを
経済的にささえました。
最初は、アテネが優勢でした。
そのまま、うまくいく!!
…と思いきや、アテネの強さの立役者の
将軍が、流行り病(感染症)で亡くなります。
そして、そのあと、その人に代わるような
リーダーシップを持った人は現れず
最終的にスパルタが勝利し、
その後は、スパルタが
ギリシアの覇権を握ります。
(一時期、スパルタに勝利した、テーバイ(テーベ)が覇権を握ることもありました。)
2:傭兵の流行
2:マケドニア
1:マケドニアとは?
2:フィリッポス2世
3:アレクサンドロス大王
4:ヘレニズム時代
5:アレクサンドロス大王の歴史的業績
歴史というのは
たくさんの人々が生きていくなかで
動いていくものです。
一人の人間が歴史を動かす、
というのはめったにありません。
しかし、ごくまれに、
いるんですよね。
歴史を大きく動かす人物が。
そういう人物はしばしば「英雄」と
呼ばれます。
世界中に英雄の歴史人物はいます。
その中で、
地中海世界や西洋において、
大英雄とみなされ、
後の英雄の憧れの存在でもあったのが、
アレクサンドロス大王でした。
カエサルやナポレオンの動きを見ると
彼らは第二のアレクサンドロスに
なろうとしている、と感じます。
ナポレオンがなぜエジプト遠征を
したのか?
はもちろん、イギリスとの問題では
あるのですが、
アレクサンドロス大王への憧れでも
あるのです。
アレクサンドロス大王は
しばしば軍事的側面のみでみられがちですが、
文化史や経済史でも
大いに関係してくる人物なのです。
先ほども話した、
古代ギリシアの文化を帝国支配地に
次々とひろめたこと、
だけでなく、
領地のあらゆる文化を融合した、
という側面もあります。
今で言う、グローバル文化に近いです。
また、貨幣単位を統一したので
単位換算をする手間がはぶけるので、
帝国内の商業がそれまでより
スピーディーに行え、
活発化します。
商業的にもグローバル化です。
フィリッポス2世と
アレクサンドロス大王については
割と、スーッと進んで終わっちゃう授業が
多いですが、
よくかんがえたら、
かなり歴史的に大きな変化だよね?
マンガだったら、二人の王さまだけで
長期連載になるんじゃない?
と思います。
今回は以上です。
来週は古代ギリシア最後の回です。
ギリシア文化です。
ただ年末年始なので、
もしかしたら、一回お休みになるかも?です。
可能だったらあっぷしたいですが。