続みちのく一人旅 おセンチ編 | Centotrenta 代表 加藤いさおのBLOG                        

盛岡駅に着くと

 

タクシー乗り場で行き先を言う

運転手さんが

「ああ、あそこの高級店ね

わかりました!」

 

僕は豆鉄砲を喰らう

東京や大阪では

住所を言って

ナビに入れてもらったりするのに

 

まさしく

地域密着ならではの知名度だ

風情のある街並みを抜け

アーケード街に入る・・・

 



「着きましたよ」

 

「あ、はい????

ナヌ〜〜〜〜〜!」

 

ビルですよビル

 

一階が靴SHOPで

3階に案内してもらうと

そこは、メンズフロア

社長が接客中でしたので

店長に持ってきた靴を見てもらう

何故、この靴を

やり始めたかと経緯を説明しながら

「そうだったんですね、これは

売れると思います」と

目を輝かせて言ってくれている姿を見て

「嗚呼、やはり来て良かった」と

思いながら話していた

売り手 買い手と

同じ価値観を共有することによって

ブランドロイアリティという名の

血が双方に流れる

 

バイイングの時

自分でピックアップして

少し説明をしてもらって

買い付けをする事に慣れてしまっている自分がいる

逆の立場になって考えてみると

 

商品力で我々は買い付けているが

未知のブランドなら

何かしらの思いを聞きたいはずだ

これは

最近海外で

日本に代理店のついていないブランドと

話す時

デザイナーが一生懸命に

プレゼンをしてくる

 

靴の工場を訪れたときは

職人達が「目で見て学べ」と

黙々と作業をする横で

ずっと見ていましたし

やはり

モノの温度感を知ることは

絶対に大切だと思うのですよね。

盛岡という地域

お店の奥にある

スガワラバールで

お酒をご馳走様してもらい



菅原社長がずっと接客中だったので

「少し出てきます」と

 

一人観光がてら

ぶらぶらと歩いていました

 

時間がゆるりと流れる

 

空気の澄んだ街を一人歩き

様々なことを考えました

やはり思い浮かぶのは

東日本大震災について

 

我々関西の人間は

連日衝撃的な光景が流れてくる

ニュースを見ながら

「なんてことだ」と

胸が痛くなっていましたが

 

我々は胸を痛めていただけ

どこか

同じ日本の遠い出来事と

感じてしまっていたのかもしれません。

東北地方の方々は

その凄まじい天災を経験していらっしゃいます

生まれた鮭が

戻ってくる川

 



櫻山神社

 





そういう箇所を巡りながら

 

自分はこのコロナ禍

何をこんなに急いでいたのだろうか?と

ぼーっと考えていました。

 

 

何かに追われているわけでもないのに

何かに追われているかのような

矛盾した気持ち

 

見つめ直せる

良い時間でした。

 

そして日が暮れてくると

もうひとつ思ったことが

「さっぶ〜〜〜〜〜〜〜っ!!

ちょっとだけおセンチに

なっていた自分を

嘲笑うかのような

寒さ・・・・

 

無理もねえ

春物の格好できましたから・・・・

 

周りを見渡しても

皆さん私と同じような格好をしていても

何食わぬ顔をしてらっしゃる

 

5℃ですよ5℃

 盛岡の皆さん

猛者だらけ・・・・


慌てて菅原さんの舗に戻るのでした

 

次回は

盛岡の夜と初仙台編