スーパーギタリストをストーカーのように追いかける、店長 白形です。
「大変ですよ!鳥山さんのボードがっ!!」
ここ最近で一番の自分的トピック。
PYRAMIDさんのCITY JAMで一瞬、鳥山さんのエフェクトボードが大写しに!
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*PYRAMID CITY JAM 2023 5月14日 生配信より
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(私の中の国内No.1ギタリスト、鳥山雄司さん)
いろいろと変遷をマニア目線で見てきた”鳥山雄司”さん。
そのギタリストとしての活動は、YG誌 1985年6月号のインタビューなどで存じ上げていました。
そのインタビュー中の言葉は、いまでもギター弾きとして肝に銘じています。
鳥=「8分音符を正確に弾きなさい。ハードルを倒さないで、確実に速く走るっていうような練習が、一生必要じゃないかって。
まず、丁寧に弾くのがいい。常に熱くなっても冷静さを残しておく、良い意味で覚めてないと。一番基本的なことですね」
当時は、単純にジャズ・フュージョン系のスタジオギタリストだろうと漠然と想像していて、その実際の演奏を聴く機会はありませんでした。
そして、忘れもしない1993年のお正月休み。
たまたま見ていたお正月特番。
1993年1月2日にテレビ朝日系列で放送された特番
『タモリの音楽ステーション 今年もやるぞ』
TK氏のバックでフロイドローズ付きのGuitarを弾きまくる鳥山さんの雄姿を見て驚愕!
この方は誰っ?
ミュージシャンクレジットに目を凝らしました。
ギター 鳥山雄司
とっさにYG誌の1985年6月号のインタビュー記事を思い出しました。
あと、映像はどこにも残っていませんが、このTK氏とのライブとは別に、同じタモリさんの番組内でインストプログレで弾きまくっていたシーンの記憶があります。
どなたかアーカイブをお持ちであれば、ぜひ〇〇(みなまで言うなっ)
”タモリの音楽ステーションで弾きまくる若き日の鳥山さんの雄姿”
*追記
個人的な映像アーカイブとして、1993,4年ころだと思うのですが、
ユーミンさん
南佳孝さん
Bread&Butterさん
杏里さん
ギターの鈴木 茂さん
ギターの松原正樹さん
など、豪華メンバーと一緒のスタジオライブのWOWOW映像をVHSビデオで持っていたのですが、その全編から鳥山さんのギターソロだけ抜き出した(各アーティストの方々、ごめんなさい)映像をDVDに焼いたあと、全編のVHSビデオを紛失してしまいました。
今となっては、いつごろのものかも忘れ、ダイジェスト映像が手元にDVDとして残っているのみですが、未だに辛いことがあった時に(えっ、そんな癒し映像?)再三見返しています。
特に、杏里さんの楽曲”千年の恋”での鳥山さんのギターソロ、国宝ものです。
どなたか詳細をご記憶の方がいらっしゃれば、教えてください。
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その後の96年の世界遺産のテーマのヒットによって、世間的認知度も上がりましたが、未だに国内のギター専門誌で特集などあったこともなく、TV番組「ラブラブ愛してる」の中でもギター弾いたりしていましたが、国内的プレゼンスはみなさんよくご存じの通り。
でも、私の中では間違いなく国内 No.1ギタリストです。
長い前置きは老害の愚痴と思っていただき、ここからは本題突入です。
(鳥山雄司さんの2023年、最新のエフェクトボード考)
①マニアらしく、画像の左端の片隅に少しだけ映り込んでいるエフェクターを特定
まずは、コチラの画像
これは、コレとコレではないでしょうか?
メカニカルスイッチ付近までしか映り込みませんでしたが、プリントされた文字の配列や色や形から見て、まず、間違いありません。
”XOTIC SP Compressor”
”MXR CSP027 Timmy Overdrive”
後述するスイッチャーARC-53Mは、個人的に所持していますので、ループ数が5であることは解っています。
5ループの中に、これも後述するLa Grangeと、二つの歪みエフェクターを入れているようです。
この”Timmy”は言わずと知れた、某大ヒットエフェクターJRの基になったエフェクターです。
”*参照 オリジナルのPaul Cochrane Timmy Overdrive”
開発者のPaul Cochrane氏とMXRのデザインチームのコラボによって生まれたトランスペアレント系、つまり、軽いオーバードライブサウンドのエフェクターですね。
個人的に、Michael Landauも大好きなので、JRにも興味はあります。
まったくの邪推ですが、鳥山さんのドライブサウンドでのフレージングを聴いていると、少なからずMichael Landauのファンではないかと想像します。
”Fenderのマイケル・ランドゥー モデル”
Michael Landau氏がこちらのギターを使っていた時期の少し後に、コチラのPaw chをみると、正に、という思いでした。
そんなことを思いながら鳥山さんの最新エフェクトボードを見ると、敬意を表しての、あえてのMXRのTimmyなのでしょうか。
素直にJRに行きたくない気持ち、私にもよ~くわかります(妄想ですよね?)
②初期のボードから変わらず鎮座する”Goodrich Volume Pedal 122 1970年代中頃のモデル
③こちらもかなり前から変わらない、Peterson StroboStomp2 Virtual Strobe Tuner
④今回、一番驚いたスイッチャー、Free The Tone ARC-53M 受注生産のブラックカラー
”この画像はノーマルカラーのもの ARC-53M”
⑤さらに驚いた、Bogner La Grange
画面を大写しで確認すると、セッティングもわかりました。
*Gain =m
*variac = on
*Presence = L
*structure = 〇(左にミニスイッチを倒しているようです)
この、La Grangeは、作れる音色の可変幅の広い歪みエフェクターです。
逆に言うと、スイートスポットが狭く、上手く使いこなすことが難しい”暴れ馬”のようなエフェクターだと感じます。
最近の歪みエフェクターは、適当にセッティングしても平均点以上の音が出る、弾き手に優しいエフェクターが多いので、その感覚のままLa Grangeを使おうとすると期待外れな印象を持ってしまいがちです。
その結果、購入を躊躇したり、購入後、持て余してしまい、すぐに手放してしまうような方も多いのではないでしょうか。
この”鳥山雄司セッティング”は、お宝情報ではないでしょうか。
⑥言わずと知れたモジュレーション系エフェクターの雄、Strymon MOBIUS
こちらはMIDIがつながっていますので、ARC-53MでMIDIプログラムチェンジ(エフェクトの種類を切り替え)を送ってエフェクトタイプを切り替えているのでしょう。
⑦かなり前から変わらないディレイ、Eventide Time Factor
このディレイは数あるディレイエフェクトのなかでは硬質な印象です。
そして9VDCのジャックが一般的な2.1mmではなく2.5mm、そして極性も逆、というボード組み込みされる方を悩ませてきたエフェクターです。
昨今はDCの変換ケーブルも各社がいろいろラインナップされていて、ボード組み込みに困ることもなくなりました。
こちらもARC-53MとMIDIでつながっている模様。
⑧ t.c.electronic HALL OF FAME 2 REVERB
⑨ XOTIC SUPER CLEAN BUFFER
スイッチャーのループ数が5つしかありませんので、ボードに置かれている位置や、アウト側に繋がれているフォーンケーブルが長そうなことなどから推察するに、スイッチャーの後に直列でつながっているように思います。
最終段のバッファーという使い方でしょうか・
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以上、映り込んでいる画像情報から推察する”鳥山雄司さん2023最新エフェクター考”でした。
記述中のルーティングは推察ですので、この情報を鵜呑みにしないようお気を付けください。
あと、エフェクターとは関係ありませんが、この生配信で使われているギター、直近のTVの音楽番組などでも使われている、
”Tyler Japan”
なのですが、YouTube のPaw chに出ていたメイプルネックのモデルとは違います。
メイプルネックのモデルは、アッシュボディー、つまりメイプルネック+アッシュボディーというわりと硬めの響きを持つ個体だったのではないかと想像します。
その後、しばらくしてよく目にするこのローズかエボニー指板のギター。
指板=メイプル→ローズかエボニーっぽい色味
PU = カバードPU→オープンハムバッカー
ボディー材 = アッシュ材→不明
なんとなくの推察ですが、当初のニューギター、ちょっと響きが硬質すぎてジャンルを選ぶような仕様だったので、わりとオーソドックスな中域重視のアルダー材+ローズの似たギターをオーダーされたのではないかと、勝手に(妄想やめろっ)
あと、ストラップやギターのお話も動画の35:00前後に出てきます。
”動画の45:15~、一瞬、鳥山さんのエフェクトボードが大写しに”
ストラップはミュゼット・ジャパンさんが取り扱っているコチラ、
”LAMANTAストラップのModern Vintageシリーズ LM80EO : Flower Orange”
アルゼンチンのLAMANTAストラップですね。
色は照明の関係で違っているかもしれませんが、LM80シリーズのひとつです。
スーパーギタリスト気分に浸るには、まず、同じストラップから(オタク論やめろっ)
いやっ、ちょっとこのストラップ、めちゃめちゃ欲しい(独り言はよそで)
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いかがだったでしょうか、私のストーカーのような目線からの
”鳥山雄司さんの2023年、最新エフェクトボード他、使用機材 考”
鳥山さん、これからも素晴らしいギターを聴かせてください。
最後になりましたが、
「あなたの好きなエフェクターやギターの音がカッコよく聴こえる演奏をすればよい」
自分で自分の記事を全否定して終わりたいと思います(始めから書き直せっ!)
それでは、また、おやすみなさい。
*追記
2008年ころの鳥山さんのボードに乗っていたエフェクター、出典は私個人の”手書きイラスト入りメモ”なので信憑性に欠けますが、アーカイブ兼、備忘録として一緒に載せておきたいと思います。
”DURHAM ELECTRONICS Sex Drive”
”A.Y.A Tokyo Japan Stack Amp Overdrive/Distortion”
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ここ何年かは、歪みエフェクターの一軍は、この二つが入れ替わりつつよく使われていました。
”M.I.J Pedals KARMA Hard Overdrive”
*注 使ってみるとわかりますが、初期PYRAMIDでのドライブサウンドは正にKARMAの音
”Bogner Ecstasy RED”
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ここからは、また、2008年ころの鳥山さんのボードに乗っていたエフェクターたち。
”ANALOG.MAN MINI CHORUS 2ノブの頃のバージョン”
”A.Y.A Tokyo Japan Warm Chorus”
”Demeter Tremulator TRM-1 ライテルの赤ノブのバージョン”
”CAJ RS-616 高品位スイッチャーのパイオニア”
*中の人、店長 白形の拙い演奏&検証動画です。
*GuitarはJames Tyler USAのクラシック、軽量アッシュボディー+インディアンローズ指板。
*バックトラックはBOSSのルーパー、RC-10Rの重ね録り機能で自作。
*こちらはKARMA Hard Overdriveの音。