偉大な先生との出会いから始めたUSMLE挑戦。トータル4年半かけながらも、ようやくECFMG certificateを取得した。しかし本人にはまだ迷いが…
無事ECFMG certificateを取得したのですが、恥ずかしながら「これからのキャリアをどう描くか?」についてまだ決めかねていました。
「留学したいから勉強してきたんだろ」とツッコまれそうですが、私はどちらかというと「留学したくなった時に資格がないから留学できない、という事態を避けたい」というやや消極的な理由から勉強をしておりました。よくまあそんな理由でモチベーション保てるなと思われそうですが、勉強自体は楽しみながらできました。(ハイスコアではありませんが笑)
いざ資格を取ってから「では留学したくなった時とはいつだ?」という疑問が湧いてきました。
日本の医療は世界でトップクラスですし、ここで研鑽しても医師として成長できるとは思います。
質の高い教育システム、エビデンスに基づいた医療を学べる…などそれっぽい理由は並べられますが、結局モチベーションになったのは「アメリカで医療をしてみたい」という子供のような憧れでした。
なぜ日本のプロ野球選手がメジャーリーグを目指すのか。日本の野球もWBCで2回優勝したことがあるように世界でもとても高いレベルにあると思われます。それでも彼らが渡米したがるのはなぜか。直接取材したことはないので分かりませんが、そこには「野球の本場でプレーしてみたい」という憧れが原動力としてあるのではないでしょうか。
「随分と子供じみたモチベーションだな」と笑われてしまいそうですが、論理的な理由だけではつい辞める言い訳を作ってしまいがちです。根っこに感情的な理由があった方が続けられるのでは、と個人的に思います。
そして横須賀時代の友人に言われた一言も僕を後押ししてくれました。
(研修医時代、血反吐吐きながら一緒に当直した友人は一生モノです。)
僕の家で飲んでいた時のこと、それぞれのキャリアプランの話になりました。
そこで留学するか悩んでると言った時、彼はこう言いました。
「資格なんて使わなきゃ単なる紙切れだぞ。ここまで頑張ってきたものを生かさなくてどうするんだい?」
ハッとしました。これまでUSMLEの受験に時間とお金と労力を注いできました。それを自分のキャリアに生かさないと勿体無いなと。
医学生が国家試験に向けて勉強するのも、医師免許を取って満足したいからではありません。医師としてこの分野で頑張ってみたい、人の役に立ちたいという動機があるからだと思います。
アメリカの医師国家試験も受かって満足では勿体無いと思うようになりました。アメリカで医療に従事することは誰にでもできる経験ではありません。アメリカ医療の良い部分を学んで日本に持ち帰ることで日本に貢献したいと考えるようになりました。
試験の勉強で得た知識、人脈、達成感…素晴らしい経験をさせてもらいました。だからこそ「試験を受かっただけで満足」は勿体無い。ECFMG certificateを取得、または取得を目指している人はぜひその次のステージにも挑戦してほしいと願っています。
さて、ついにマッチングに挑戦することになったのですが、マッチングの道のりが恐ろしく複雑で大変であることを、当時の僕は知る由もありませんでした。(続く)