細胞内共生 ミトコンドリア -2ページ目

子どもの難聴 発見、対策は早めに

 私たちは普段、言葉を通して意思を伝え合って生活しています。では私たちはどのように言葉を話せるようになるのでしょうか。


 ヒトはおなかの中にいるときから周りの音や言葉を聞いています。何でもないようですが聞くということはとても大切で、音や言葉を聞くことによって言葉に関連した脳が発達し、言葉による会話をできるようになります。音を感じる脳は4~5歳頃までにほぼ完成し、その後は大きな変化をしなくなります。このため4歳頃までに十分に音や言葉を聞いていないと、トレーニングをしても言葉を話すことが難しくなります。ですから、子どもの難聴では聞こえの程度に応じて早期の対応が必要です。


 難聴の子どもを早く発見するために新生児聴覚スクリーニングや1歳6カ月健診、3歳児健診などが行われています。新生児聴覚スクリーニングは生後すぐに子どもの耳が聞こえているかどうかを調べる検査です。難聴の可能性ありと判定されれば耳鼻咽喉(いんこう)科でさらに詳しく調べます。健診では問診や診察を行って難聴の可能性を判断しています。


 難聴の診断には家庭での様子も参考になります。乳幼児では、大きな音を聞くとびっくりしたり、音のする方を向いたりします。1歳前後では、「ママ」や「ブーブー」等、意味のある言葉を、2歳過ぎたころからは「どこ行く?」や「ママバイバイ」など2つの単語をつなげて話す二語文を話すようになります。


 このような音に対する反応や、言語発達がない場合は難聴の可能性があります。難聴への対応は原因や程度によって違います。治療をしても良くならない場合には、聞こえを補うことが必要になります。中等度の難聴では補聴器が有効です。早期に補聴器を使ってトレーニングを始めるほど言葉の発達が良好なのでできるだけ早く補聴器を使うことが勧められます。


 補聴器を使っても十分聞こえない高度難聴には人工内耳という方法もあります。人工内耳は音を感じる細胞の代わりをする機械を体内に埋め込み聞こえを獲得するものです。最近は1歳6カ月から人工内耳手術が可能になっています。九州地方では、沖縄県が最も早くこの治療を導入し成果をあげてきました。今では人工内耳を使って普通小学校に通学できる先天性の高度難聴児も多くみられるようになっています。


 聴覚障害者への福祉は十分でなく、言葉で他人との意思疎通ができなければ社会生活に大きな支障がでてしまいます。難聴を疑う場合には、ぜひお近くの耳鼻咽喉科にご相談いただきたいと思います。


出典:琉球新報

筑波大付属病院の陽子線治療装置  負担かけず がん“狙い撃ち”

 筑波大付属病院(つくば市)は八月から、厚生労働省の認可を受けた「先進医療」で、がんの陽子線治療を始めた。患者に照射の感覚がないまま病巣だけにダメージを与え、副作用は極めて軽いという。治療施設の「陽子線医学利用研究センター」を見学した。


 センターは二〇〇〇年、約七十三億円で建設された。三階建ての大きな建物だが、治療用ベッドは二つだけ。陽子線を作る「シンクロトロン加速器」や陽子線を曲げる十トンの磁石が施設の容積の半分以上を占めるためだ。


 加速器は、医学利用専用施設で最大級の直径七メートル。安全面に配慮し、わずかな不具合でも停止するよう設計されている。施設には原子力発電の法律が適用され、厚さ二・五メートルの壁や迷路のような通路もある。


 治療用ベッドは円筒状の空間に収まる。圧迫感は少なく、騒音も耳障りでない程度。八月以降、約二十人の患者を見てきた診療放射線技師は「初回の時は緊張で疲れるようですが、二、三回で慣れてきます」と話す。


 陽子線は、加速させた水素イオンの無数の流れで、止まる寸前に一気にエネルギーを放出して消滅する特徴がある。がん細胞を死滅させる能力はエックス線と同等だが、速度を制御して患部だけを集中的に傷つける。


 治療効果が高いのが肝がんや前立腺がん、肺がん。市内の高エネルギー加速器研究機構の一角で一九八三年に臨床研究を始め、二千件以上の症例を積み重ねた結果、患者の生存率は外科手術と同等だという。


 治療は一日一回で、位置合わせを含めて三十分足らず。治療期間は最大七週間程度。身体への負担が少ないため、原則として入院は不要だ。保険適応外で、患者負担は二百四十八万四千円と高額になる。


 「先進医療」で陽子線治療を受けられるのは、国立がんセンター東病院(千葉県柏市)など全国でまだ四カ所。栄武二教授は「似た性質の重粒子線を使う施設もあるが、装置が巨大でコストも高い。将来は陽子線の普及が有力」と展望する。


出典:東京新聞

秋の褒章、俳優の西田敏行さんら受章

 様々な分野での優れた実績を表彰する秋の褒章が発表され、俳優の西田敏行さんや、北京オリンピックで活躍したソフトボールの上野由岐子選手らが受章しました。


 「ちゃんと年なりになっていますねという役者でいようかなと思って。役者人生まっとうしろよ、という激励を頂いたつもりでこれからやっていこうかなと思っています」(紫綬褒章 俳優 西田敏行さん)


 「普通の方は頂けない章だと思うので、本当にうれしく思っています。ただ感謝だけではなくて、この経験を若い子供たちにつなげていきたいなという思いです」(紫綬褒章 ソフトボール 上野由岐子さん)


 スポーツや芸術・文化で活躍した人に贈られる紫綬褒章には、北京オリンピックの金メダリスト22人や、ヒトの臓器などに変化できる能力を持つiPS細胞の生みの親である京都大学の山中伸弥教授らが選ばれました。


 他の褒章も合わせた今回の受章者は、20歳から96歳までの761人と28の団体です。


出典:TBS News