「妹にこんな事しちゃダメですよ 久遠お兄ちゃん」
と涙を何粒か落としながら無理に笑った顔でキョーコが言う
「妹ってなに? お兄ちゃんってどういうこと?」
久遠が同様する 今まで兄なんて言われた事が無かったからだ
「私。。
私ヒズリの家に養女として近いうち入るかもしれないの」
「ぇっ!? どういう事 いつそんな話が!」
「こっちに来てしばらくして ジュリさんから話しをもらったの
でも 私には両親と呼べる人居ないし
ヒズリ夫妻にはとても良くしてもらってて
あの2人が両親って嬉しいし。。
だからこの話受けようと思ってその時返事したの。。」
とまた涙の粒が瞬きをする度に1滴ずつ落ちていく
久遠は気が動転してしまいパニックになっている頭で
目を見開きキョーコを強く抱きしめる
「だから 妹にこんな事はいけませんよ?」と笑おうと頑張る
妹?妹になる・・のか!? そりゃ家族として一緒に居れるけど
俺はそんなの望んじゃいない!!
「キョーコは 俺の妹で良いの? 俺は嫌だ」
「昨日から久遠がまた仲良くしてくれるようになったし
良かったと思ってるのに」涙目のまま微笑む
「私のファーストkissお兄ちゃんなのって おかしいかな?
まだ正式なお兄ちゃんじゃ無いから良いよね」
と潤んだ目で微笑む
「昨日のファーストkissだったの?」
「うん でも久遠だから良いよね?」
とまた笑おうとするので
「無理に笑わなくて良いから・・」
抱きしめたままキョーコのおでこにkissをして
頭を撫で唇を離さないでいた
ファーストkissが自分だった事は凄く嬉しい
最近見てて分かるけど 彼女を求める男の数はかなり多い
そんな彼女が今だに経験してなくてそれを自分が貰えた
でも本当に愛した初恋の女性が妹になる・・
血は繋がっていないし これ以上の関係をもつのは可能だと思う
けど 多分キョーコは妹になればそれ以上は拒む
現に今 まだ兄妹じゃないのに すでに拒否られてる
兄妹なんだからダメだと・・ どうすれば...
「俺 キョーコの事 ずっと好きだったのに
妹なんて言うのやめてくれっ!」
「何冗談言ってるんですか? 久遠にはいつも女性が居たでしょ?
私この間話をしている人以外も知ってるんですよ?」と笑う
「どういうこと?」
「3年前に来た時も久遠は女子に人気あって
噂はだいぶ聞きました
そして今回こっちに来てあの現場以外も私見てるんです。。
でも彼女は居ないって事だし彼女ではない女性が居るんでしょ?」
「そういうわけじゃないよ 3年前は10代で若かったし
否定は出来ないけど 最近はそんな事はしてないんだ
キョーコが来てからは全て断っている」
「私3年前に久遠の事好きになって それで今回また戻ってきたの
気持ちを確かめ整理するために
でも。。
考えてはみたけど複数の女性の中の1人とか私には出来ない
私には無理 出来ないの。。」
「久遠が好きって言ってくれるのは嬉しいけど
私 別れが先に見えてる付き合いは出来ない。。」
「それで今回の件OKさせてもらったの
そうすれば家族としてずっと一緒に居られるでしょ?
だから妹してこれからよろしくね?」
と無理に笑うキョーコだった
3年前に両思いだった!?
しかも俺の事で戻ってきてくれた・・
キョーコの言葉に愕然とする
ジョシュの言う通りだ・・
アメリカ人だからっていう言い訳が出来ない
アメリカ人だってちゃんと断る
俺が出来なかっただけ・・
勘違いされてもおかしくない行動を俺は今までとっていた...
俺はキョーコ1人が居てくれれば何もいらない!
複数の女性の中の1人? そんな事はさせないし しない!
別れ? キョーコが手に入ればそんなのあるわけない
一生離すわけがない
でも 信じてもらえないかもしれない・・
自分の行動の軽率さに嫌気が差していた
「キョーコ・・」
髪を撫で口にkissをする
「これで最後ですよ?」とキョーコが微笑んで言う
最後にしてたまるかよっ
どんな事も諦める事が出来ても キョーコだけは諦められない
唇が重なるだけのkissでは終わらせずさっきと同じ事を
更に長い時間久遠がする
おでこや頬 首筋までkissをしまた口に戻る
キョーコが兄妹を貫いているせいで久遠は言いたくても
愛してるの言葉が言えない
帰りの車の中は至って無言
久遠の顔を見ると怒っているわけではないが真剣な表情だった
たまに目が合うと優しい顔でキョーコを見る
「ごめんね久遠。。妹として家族として近くに居させて。。」
下を向きつぶやくようにキョーコが言う
久遠がたまらなくなり運転中ではあるが
右手でキョーコの腕を引っ張り抱き寄せ頭にkissをする
久遠の胸の中で泣きそうになるのを必死でキョーコは耐えていた
家に着くとキョーコはすぐ自分の部屋に行ってしまった
久遠はキョーコの部屋のドアーを見つめながら
ゆっくり自分の部屋のドアーを開け中に入った
ベッドに倒れこみ キョーコとkissをした事を思い出し
唇を噛み締めていた
さっきまであんなに嬉しかったのにまるで遥か昔の出来事に感じる
まだ帰ってきてないしまずは父さんに聞いてみるしかない
1分1秒でもこんな茶番劇を続けさせてたまるかっ!!
「もしもし 久遠です」
「久遠か どうした? 電話とか珍しいな」と笑う
「キョーコの養子縁組って本当なんですか」
「あぁ・・ キョーコが言ったのか?」
「はい さっき聞きました」
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