予定通り8時前に京都の駅に着くと
まずホテルに行って荷物を置き
そこからタクシーで目的の店へと向かった


「場所はどこなんですか?」


「祇園らしいんだよね」


「祇園ですか それこそお店が多いですね。。
今では一見さんお断りは少なくなってますけど。。」


「一見さん?って何?」蓮がキョーコに聞く


「初めてのお客は受け入れないと言う意味です
紹介が無ければ初めての方の入店をお断りしますって言う」


「そんなのあるんだ」


「今はだいぶそういうのは無くなってるとは聞きますけどね
ちょっと前まではそういう店が結構あったんですよ」


「へ~ さすが京都だね」初めて聞く言葉で蓮が驚いていた


ホテルから数分も経たずにお店に着いた


「ここらしいんだよね・・」


「良い雰囲気の店だな 流石社長」と社が笑っていた


「まぁ まずは入ってみようよ」


「ですね」


店に入るとおかみのような人が出てきたので
蓮が名前を言うと部屋を案内してくれ
社とキョーコもその後に続いた


通された部屋に着くと
蓮とキョーコが隣同士に座り社が目の前に座った


蓮と社はお酒を頼みキョーコはウーロン茶を頼んだ


しばらくすると先付とお酒が運ばれてきた


「先付?って?」と蓮と社が言うと


「前菜です」とキョーコが答える


「この後はお店によって変わると思いますが
椀物・向付・鉢肴・強肴・食事・水菓子ですかね?」


「2,3,4番目が言われただけじゃ分からないな」と社が笑う


「向付は刺身とかで 鉢肴は焼き物 強肴は煮物なんですが
強肴の後に揚げ物が出る場合もあったり。。」


そして次々と料理が運ばれ食べ進めて行くと


「あれ? この煮物 最上さんのと味が似てる・・」


「ホントですか?」キョーコも一口食べてみる


「そうですね 切り方や盛り方まで似てるかもしれません。。」

そこに店主が部屋に挨拶に来た


「え!? キョーコちゃん?」


「えっ!! 山崎さん!? ご無沙汰してます」

キョーコが慌てて頭を下げ挨拶をする


「いや こちらこそご無沙汰してます」と笑い挨拶をした


「だいぶ雰囲気変わっちゃったけど 昔のままだね
TVで見た時は信じられなかったけど」と微笑む


「いえ。。そんな。。///」


とても親しげに話をしているのが蓮は気に入らなかった
それを察した社が


「キョーコちゃん 知り合いなの?」


「あぁ すいません
お世話になっていた旅館で板前をなさっていた山崎さんです」


「始めまして 山崎と言います

今日の料理は如何だったでしょうか」


「最上さんと同じ味がするのは そういう事だったんだね」
と蓮が言うと


「そうですね それで同じなんですね」と照れ笑いをした


「そういえば この店は?」


「あぁ 独立して僕がやってるんだよ」


「わぁ 夢が叶ったんですね! おめでとうございます!」
キョーコが嬉しそうな顔をする


その顔を見て蓮が面白くなさそうな顔をしていた


仲睦まじくキョーコ達が話しをしていると蓮が席を立ち
部屋を出た


当然 山崎もそれを見て察し

「じゃ キョーコちゃんゆっくりしていってね」


「はい ありがとうございます」


微笑みあい山崎が部屋を出ると蓮が居た


「敦賀さん ちょっとこちらに・・」

廊下を挟んだ少し離れた部屋に蓮を通した


「あの つかぬ事をお聞きしますが

敦賀さんキョーコちゃんの事?」


「答えるギリはありませんが 考えてる通りだと思いますが」


「そうですか キョーコちゃんの事よろしくお願いします」


「え?」


あまりの仲の良さに嫉妬をしてしまい
顔を正常にするのさえ困難になった為部屋を出た蓮が
まさかの言葉で驚いた


「彼女の話は・・」


「ええ 本人から色々聞いてますが」


「酷いですよね 実際会うともっと酷いんですよ

彼女の母は・・」


「しかも松太郎坊ちゃんも・・」


「不破ですか・・」


「はい まさか一緒に出て行くなんて思ってなくて
板前の中ではキョーコちゃんは人気あったので

みんなしょげてましたよ」
と苦笑いをする


「坊ちゃんに相当扱き使われて
とんでもない仕事させられてるんじゃって

心配してる人も何人か居ましたし」


「敦賀さん 坊ちゃんから守ってあげてください
昔から酷かったんで 多分前と変わってないと思いますし」


「そうですね 酷いもんですよ 俺の物って言いますからね」


やつなら遣りかねない・・
あのままの生活が続いてやつがプロにまだなっていなかったら
考えられる


「板前修業で辛くても

キョーコちゃんの笑顔でみんなが助けられました
本当によろしくお願いします」


「いえ そんな・・ こちらこそ
でも山崎さんは 何故そこまで最上さんのことを?」


何でここまで心配しているのかが気になって聞いてみる


「子供の頃の彼女を知っていてあまりに不憫だったので・・」


「そうでしたか でも彼女の事を心配してくれてる人が
京都に居てくれてホッとしました」


まさかまたライバル登場かと蓮は心配をしていたが
そうではない事がわかり安堵した



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板前さんの知り合いが居ても良いかと思い山崎さんを作りました

名前の由来は・・

京都... 人の名前のような.. で

そういえば山崎ってお酒あるし! で付けたんですけど

住所大阪なんですよねwwww


まぁ どんまい自分(ノ´▽`)ノ





「少し紅葉がかって良いですね~ もうちょっとしたら綺麗そう」


「ほんとだね もうちょっと遅くにすれば良かったかな?」
と社も景色を見ていた


「でも このまま撮影だと京都で紅葉が見れそうだよね」
と蓮も話しに加わる


「あ そうですね 綺麗なところで有名な場所多いですから
見れると良いですね」


「あ あそこかな?」


「ここがそうなんですか? 随分不思議な門ですね
とってもエスニックな」



車を駐車し門をくぐって中に入る


「何かアジアンテイストなところなんですね。。」


社は今のドラマに関係すると言われてるだけで

どういう所なのか聞いていなかったため更に驚いていた


更に中に入ると展示してある建物に入る


「素敵。。 こんな着物初めて見ました。。」


蓮と社もその色彩の豊かさで驚き声も出ない状態だった


「これって・・ 着物だけど 絵?」


「あ 社さんに説明してなかったですね
これが現代によみがえった辻が花なんだそうです」


「え!? これが? 前に見たものとは全く別物に見えるな」


「ええ 俺も正直見るのは初めてで圧倒されました」


「同じ事は無理なのは分かっているんですけど
更紗は現代に蘇らせたいんですよね?
そうなるとこうなるんでしょうかね。。」


「もうこれは 着物じゃないよな 絵画だよ
着るものじゃなくて芸術」社も感動をしていた


ゆっくりと特にキョーコは細部に渡って見れるとこは
しっかり見ていた


「この作家さん もう亡くなってるんだな・・」


「そうなんですか 一度見てみたかったですね
何か少し興味持ちましたよ」


「たしかに

着物って凄いなとか思うけど正直今までそこ止まりだったな

俺は絵として興味もったような感覚だよ」


「僕もそうですね」


「プロデューサーもこういうの見せてくれれば良いのにな」
と社が笑う


ゆっくりと見終わって売店の方を回り出ようとすると
写真集が売っていてキョーコが立ち止まって見ていた


それを見た蓮が1冊購入しキョーコに渡す

「後でゆっくり2人で見ようか?」


「え?買ったんですか!? はい ぜひ!」と喜び車に戻った


思ったより早くに用事が済んでしまったので携帯で検索をし


「お蕎麦は2人とも好きですか?」


「うん」
「はい」


「じゃ ここ評判良さそうなので行ってみませんか?
折角ですし」


2人が喜んで賛成し行く事に


場所は有料道路の出口から程近いところで
日本らしい民家といった佇まいでメニューは蕎麦のみだった


「評判良いとか楽しみだな~」社が嬉しそうだった


しばらくすると注文した蕎麦がやってきた


「さっぱりしてて するするいけますね」


「ほんとだ・・ これなら俺でも食べれるな」


「普段食が細い敦賀さんでもいけるなんて 良かったですね
蕎麦は栄養もあるし

今度夕食作る時は蕎麦もたまに出しますね」


はたから聞いてると新婚夫婦か同棲カップルみたいなのに
この2人未だに付き合ってるわけじゃないって

どういう事なんだ・・

それよりも昨日の事が気になるなぁ・・


そして食べ終わると時間に余裕はあったが
もしもの高速道路渋滞を考えて東京に戻る事にした


途中社長に電話をし東京に戻ったら社長の家に一度寄り
運転手を乗せる事になった


「素敵でした。。 ありがとうございました」


「あれは見る価値あるよね 俺も良い目の保養になった」

社も満足だった


「俺も良い勉強になった 来れて良かったよ」と微笑む


「そう言ってもらえて良かったです」

キョーコも嬉しそうに微笑んだ


帰宅時間のラッシュは避けられたおかげで思ったよりも早く
東京に戻ることが出来た


「あれ? 社長宅? 蓮 用事でもあるのか?」


「いえ このまま駅に行こうとしたんですが

車放置出来ないので運転手を頼んでおいたんですよ」


「あっ そうか! そうだよな」


そして蓮が電話をすると運転手の人が現れ

蓮と運転を交代し駅に向かう


「もっと時間がかかると思ったけど余裕ありましたね」


「平日っていうのもあるんだろうな
行ったところは観光名所だらけのところだし」


「紅葉していればもっと良かったですね」


「そうだね」蓮も残念そうだった


駅に到着しトランクから荷物を降ろし新幹線ホームに向かう

予定よりもだいぶ早い5:30前の新幹線に乗る事が出来た


「8時前くらいには向こうに着けそうですし
たまには3人で向こうで外食にしませんか?」蓮が2人に尋ねると


「そうだな 京都なら美味しいところいっぱいあるし」


「最上さん どう?」


「あ はい 構いませんけど」


「じゃ 決まりね」と微笑んだ


「しかし蓮 どこかお薦めとかあるのか?

それこそ物凄い数があるぞ?」


「実はさっき車の件で社長に連絡をした時に
ついでに頼んでおいたんですよ

夜じゃ予約も無理だろうと思ったので」


「蓮 行動早いな」と社が笑っていた


「京都って和食のイメージ高いですからね
折角なんで一度くらいは寄りたいと思ってたんですけど
毎日撮影の後じゃ行く暇も取れなさそうなんで・・」

と苦笑いをした


「会席とかだと分からないの多いと思うから
最上さん よろしくね?」と笑う


「あ はい どんな料理か楽しみですね」とキョーコも笑った



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「はい BOX"R"でショッピングモールで撮影した時も
その後店内歩きましたが ばれませんでしたよ?」


「他にも電車やバスも普通に乗ってますし」


「凄いね 今じゃCMもドラマも出て知名度上がってるのに」


「私 地味ですから」と苦笑いをする


不破が言った事まだ気にしているのか・・


「地味な子にそんなにCM来ないよ? もっと自信もたないと」


「ん~ 自信ですか。。 難しいですね」


そしてしばらくして山が近くに見えてきた


「わぁ 1時間くらいしか走ってないのに
こんなに自然がいっぱいなんですね 素敵」と微笑む


「思ったより早くにつけそうだし どこかS.Aでも寄ろうか
朝ごはんとか食べてないし最低でも飲み物飲みたいでしょ」


「そうですね」


そして大型のS.Aに寄った

「こんな大きなところで大丈夫ですか?」


「小さいところだとあまり無いでしょ 選べる方が良いと思って」


「まぁ そうですけど。。

じゃ私行ってきますので何が良いですか?」


「ん? 俺も行くよ?

1人じゃ持てないし それに面白そうじゃない?」と笑う


そう言うと帽子とサングラスを着け一応社を起こす


「あぁ 俺何でも良いや・・ よろしく・・」


「かなり眠いみたいですね」とキョーコが笑う


「じゃ 店内名前は兄さんで会話は英語 よろしくね
その方がばれにくいでしょ」


「そうですね。。敦賀さんじゃ ばれますよね
じゃ このスタイルでヒール兄妹すれば良いんですね?」


「そういうこと セツカよりかなり魅力的だけどね」


「そう言うこと言わないで下さい 恥ずかしくなるんで。。//」


実際そんな大人っぽい服装で魅力的なんだけどね・・・


今日のキョーコはジャケットの下にオックスフォードシャツを着て
シャツの袖をジャケットから見えるようにして捲くり
スキニーを履きスカーフを巻いていた


そして厚底のヒールの高いサンダルだがエレガントなデザインで
洋服にとても合っていた


ここから英語
「そのサンダルだと 今までよりは身長差感じないね」


「兄さんが大きすぎるんですよ?」と笑う


「兄さんだと単語があからさまだから俺の事はカインで
俺は最上さんをセツって呼ぶから」


「了解しました」と微笑み


一応キョーコもサングラスをし2人で手を繋ぎ店内に入った


今日はキョーコもサンダルのおかげで背が高くなっているため
あの2人モデル?という目で周りの人がジロジロと見ていた


「何か興味もったのありました?」


「相変わらず丁寧な言葉使いなんだね」と笑う


「あ。。すいません。。///」


「良いよ 君らしいね」と言って微笑む


「サンドウィッチにします?野菜も摂れますし」


「そうだね 他のはこってりしててきついね」

そしてここでは3人分購入した


「お土産とか面白いね」


「食べ物が多いですよね

カインに買っていったら怒られそう」と笑う


「セツからなら喜んでもらうよ?」


「あれでもですか?」


「あれは・・ 無理かも・・」


お土産で定番な和菓子(饅頭)とかだった

探索しているとコーヒーショップがありそこで飲み物を購入


「社さん これで良かったんですか?」


「いつもこんな感じだったと思うよ」


パンはキョーコが持ち コーヒーを蓮が持ち
蓮のもう片方の腕(手)はキョーコの腰に回していた


「そろそろ車に戻ろうか」


人が多くなって人の目もさっきより増えてきたな

まだこうしていたいのに・・・


「そうですね」


本当は椅子とテーブルがあったので

店内で食べた方が良かったが
人の目もあり車に戻り車の中で食べる事に


「あ 敦賀さんこのタオル窓ではさんでください」


窓ガラスを少し開けタオルをはさむと窓を閉め
簡単な目隠しを作った


「ありがとう」と微笑んだ


そして食べていると社も起きてきて

「あ 社さんこれどうぞ」


「あ・・ ごめんね キョーコちゃんが行って来てくれたの?」


「敦賀さんも行きましたよ?」と微笑む


「え? 大丈夫だった?」


「はい 一応2人でサングラスして会話を英語にしてたんで
話かけてくる人は0でした」


「そう なら良かった・・」


蓮とキョーコが食べ終わると

「社さん 食べるところすいませんが車出しますね」


「あ うん 良いよ 出して」

窓にはさんだタオルを外すと車を出した


「あとどのくらいなんですか?」


「出口の数で言うと3つ目くらい?かな?」


「すぐなんですね」キョーコが喜ぶ


そしてしばらくして有料道路を降りると

「もしかすると正面のって富士山ですか?」


「そうみたいだね」


「こんな近くで見るの初めて。。」


今度は湖が見えてきた

「あれが富士五湖の1つだね」


「これがそうなんですか。。 大きいですね」


湖のほとりの道路を走っていた



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