撮影が開始された

心の中では思いあってる2人が川沿いを2人で歩きながら
会話をする


『結城さん それ違いますよ』

と言って笑いながら肩をポンと叩く


肩に手が触れただけで更紗が赤くなって恥らう
それを見て結城も少し照れ隠しをし話しを反らそうとする


普段の2人にそっくりな設定だよな!と社が見入っていた


そんな初々しい2人の姿の撮影が終わる頃に
少しスタッフが騒ぎ出した


何だ?社も気になり騒ぎのある方に向かう


なにぃー!!何でクーが居るんだ!!


撮影が終わり キョーコと蓮が監督の元に行くと
2人も騒ぎが聞こえてきた


「何かあったんですかね?」


「そうだね 何かあったのかな?
あっ 社さん! 何かあったんですか?」


「あれ」

社が向く方を見てみるとクーとその奥さんのジュリが来ていた


どうしてあの2人が・・・


2人がどんどんこちらに歩いてくる

「キョーコ!!」


「え?」キョーコが呼ばれた方を振り向くと


「お母さん!!」と言ってジュリに抱きつく


「ママ 心配だから来ちゃったわ」とキョーコを抱きしめる


「「「お母さん!?」」」

それを聞いたスタッフ一同驚きで 目が点の状態だった


「まだ撮影していたの?」


「今 撮ってるのは終わったの」と嬉しそうに話をする


「あ 居たいた キョーコ 勝手に日本に行くとか酷いよ?」


「え? ライアンも来たの?」


何でやつまで来てるんだ・・・
蓮はイラつく心を静めようと必死だった


「敦賀くん 久しぶりだね」
クーは久しぶりに見る息子に嬉しそうに話かける


「こんにちわ お久しぶりです 今回はどんな用で日本に?」


「あぁ ジュリが余命宣告をされてね・・
キョーコに会いたいって」困ったような顔で話す


「あ 丁度良い 敦賀くんちょっと話良いかな?」


スタッフなどが居ないところに行きクーと2人で会話をする
勿論 社もここには居ない


「社長から聞いているかい?」


「何をですか?」


「はぁ・・ まだ言ってないのか・・」


「?」


「ジュリが キョーコを養子にって言い出してね
今回は会いたいと行って来てはいるが 
養子の件を進めるつもりも兼ねている」


「・・・ どういうことですか?」


「君の妹になっちゃよ? 良いのかい?
そうなると ライアンが有利になってしまうよ?」


「ライアンはあなたに着いて来たのではなく
最上さん目的なんですか」


「そうだ」


っ・・・ まさかこんな話の展開になるなんて・・


キョーコを横目で見つめると
ジュリが絶えずキョーコに触れ離れない


そしてライアンが楽しそうにキョーコに話かけ
たまにキョーコの肩や頭などを触っていた


「彼女にはその話はしてあるんですか・・?」


「いや 今日の夜にでも

一緒に夕食を食べながら言おうとしているとこだ」


「そういえばあれから全然進展してないらしいじゃないか
君はどうしたいんだ?

このまま話しを進めて良いのかい?」


「彼女はまだ高校生なのでもう少し時が経ってから伝えようと
そう思っていたのに・・」


「高校生かもしれないけど

返事をしてその後を決めるのは君だけじゃないだろう?

彼女だって決める権利はある
しかも彼女は17歳婚姻も可能な年なんだぞ」


「そうですけど・・」


「まぁ 君がまだというならそれでも構わないが
こっちの話は進めていくからそれは忘れないでいてくれ
後で後悔しても時間は戻らないからな」


「クー 後でキョーコとご飯行くんでしょ?」

クーがキョーコの方に歩いて行くとライアンが話しかける


「ね クー もしかすると・・」


「あぁ 周りには内緒になってるから騒いでばらすなよ?」

ライアンが蓮の元にやってくる


「ね もしかすると久遠?」


「ライアンか 久しぶりだな」

少しご機嫌斜めの蓮さん登場


「へ~ 日本人になってやってるんだ キョーコの相手役なの?」


「そうだけど」


「キョーコって彼氏とか好きな人って居る?」


「どうしてお前にそんな事言わないといけないんだ」


「俺が好きで気に入ってるからだけど
ふ~ん 久遠もキョーコの事好きなんだ」と微笑む


「お前には関係ないだろう」


「そうだね 俺には関係ない 君は兄になるんでしょ?」


「ライアン!」


「おっとキョーコが来る それじゃね久遠 あ 蓮だっけ?」 

ライアンがキョーコの方に走って行く


「ごめんx2 キョーコなに?」

キョーコの肩に手を回し歩きながらキョーコと話をしていた


「おい蓮 どうしたんだ? 何か色々話ししていたみたいだけど」


「あぁ クーとしゃべってたら彼も俳優らしくて
年も近いって言うんで色々聞かれてました」


「キョーコちゃんも含め 蓮も英語出来るから良いよな・・」


「社さん これから最上さんだけの撮りですよね?
ちょっと電話してきて良いですか?」


「ああ 20分以上は余裕あると思うし
呼ばれたら俺が蓮を呼びに行くよ」


「すいません じゃ よろしくお願いします」


撮影場所から少し離れた スタッフの居ないところに来ると
蓮が社長に電話をする



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一方LA

「あなた。。 私 あと1週間の命らしいの。。 余命1週間
今すぐキョーコに会わないと」と倒れる


「久遠の次はキョーコなのかい?」と苦笑いをする


「しかも久しぶりにその台詞聞いたよ」と笑う


「笑い事じゃないわ? 今すぐにでも日本に行くわよ」


「え? 本当に行くのかい?」


「ええ あなたもしばらく休みでしょ? 行くわよ?」


「もしもし?ライアンか そういう事だから俺達は日本に行くよ」


「え?俺も行って良いですか?俺もキョーコに会いたいな」と笑う


「構わんが仕事はどうしたんだ」


「俺も1週間は休みです」

こうしてキョーコも蓮も知らない間にヒズリ夫妻が日本に来る事に....



「どうぞ」キョーコがドアーを開けると


「お邪魔します」と言って蓮が入る


キョーコが本を抱えて椅子のあるところに行くと
蓮がベッドに腰を下ろし


「最上さん こっち来て」


キョーコが目の前に来ると抱きかかえ自分の膝の上に乗せ
キョーコを抱えたまま深く座ると


「え。。 あの。。私重いですから。。」


「こうした方が2人どっちも同じ位置から見えるでしょ?」

キョーコの肩の上に蓮が顔乗せて本を覗き込む


「ね 最上さんまだ見てなかったの?」


「は。。はい 敦賀さんが購入したので一緒が良いと思って//」


「待たなくても良かったのに」と微笑み

「でも ありがとう」と言って頬にkissをした


「じゃ 見ようか」


「は。。はい。。///」


本を開いて文字は飛ばし写真の部分を見る


「飾ってない作品もまだあるんだね」


「そうみたいですね でもどれでも芸術的で素敵。。」


「うん 着物としてじゃなくてまるで絵画をみてるようだ」


「染物でこんな事が出来るんですね 更紗が表現したい染物。。」


「実際するわけじゃないけど これをしようとする更紗か・・
実物見るとまた役に入りやすくなったんじゃない?」


「そうですね 本当に大変な思いをしないと出来無そうです」
と笑う


「本当に今回は敦賀さんのおかげです ありがとうございます」


「ううん 俺も見たかったって言ったよね?
それにちょっとした小旅行みたいで楽しかったよ
2人きりだともっと楽しかったかもしれないけど?」と微笑む


「え?。。//」


「まだページあるよね? 先見ようよ」
ごまかすように本に興味を反らす


「そうですね」と笑い


ゆっくりと2人で本を堪能していた
蓮は本よりもキョーコを膝の上で堪能していた


「どれも素敵でしたね~ 本ありがとうございました」
蓮に本を返そうと渡すが


「良かったら最上さん 持ってて
まだ今撮影中だし 見ることもまだあると思うし」


「え? 良いんですか?」


「うん 持ち帰る時に重いと思うから
その時は俺が持って行くから 今は持ってて」と蓮が微笑む


「じゃ 京都に居る間お借りしますね」キョーコが嬉しそうだった


「明日の撮影のも少しやっておこうと思ったけど
思ったより長い間見ちゃってたね こんな時間だ」


「あ。。ほんとですね すいません。。」


「ううん 俺も楽しかったし それじゃそろそろ部屋に戻るね」


「はい ありがとうございました」膝から降りて頭を下げる


「それじゃ 最上さんおやすみ」


「おやすみなさい」


蓮が立ち上がるとおでこと頬にkissをし部屋に戻って行った


何か当たり前みたいになってきてる。。
まだ 恥ずかしいんだけど。。///


そしてシャワーを浴びキョーコは寝る事に


やっぱり最上さんに触れてると安心するな・・
挨拶のkissも何だかんだ定番になったし
嬉しそう微笑むと蓮もシャワーを浴び寝る事に



翌朝いつものように3人で朝食を食べ
部屋に戻り用意をしてロケバスに向かう


「最上さん 今日は染物するんだっけ?」


「そうなんですよ 真似だけとは言っても難しそうですね。。」


「最上さん器用だから大丈夫だよ」蓮がキョーコの頭を撫でる


ロケの工場に入り 実際に染物の職人をしている人に
手ほどきを受ける


父親役の俳優と並んでの撮影が始まった

先日の親子バトルの撮影以来この俳優とも息の合った親子を演じ
順調に撮影が進んでいた


午後になるとキョーコも蓮も着物に着替え
川沿いで日常会話をしながら歩くシーンを撮ることに


「敦賀さん 着物 大丈夫ですか?」


「じゃ いつものように直してもらえる?」


「はい じゃ こちらを持っていてもらえますか?」


傍から見るとまるで旦那にネクタイをしてあげている妻の図
のような2人


前だけじゃなくキョーコが背後に回って襟を直す


「どうですか?」


「うん やっぱり着替えてから最上さんに直してもらうと
しっくりして良くなるよ ありがとう」蓮が嬉しそうに微笑み


「動いてみないと分からないってありますよね」

とキョーコも微笑み


はぁ・・ 仲睦まじい新婚夫婦みたいだけど
君達付き合ってないからねー
全く さっさと蓮も言えば良いのに・・ ため息交じりで社が思う



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「京都に立ち寄った時は敦賀さんもキョーコちゃんと一緒に
また寄ってください」


「今撮影でずっと京都なので

時間さえ取れれば彼女を連れてきますよ」


「そうですか じゃ その時は嫁と子供も紹介しますね」


「あっ 結婚なさってるんですね それは楽しみですね」

と蓮は笑い挨拶をして部屋に戻った


「あれ? 蓮遅かったな」


「ええ ちょっと山崎さんとお話していたので」


「え? そうだったんですか?」


「山崎さん

結婚して子供も生まれたから最上さんに会わせたいって」


「わぁ 赤ちゃんまで居たんですか!?
会うのが楽しみですね~」キョーコが嬉しそうだった


楽しい食事が終わり社がタクシーの手配と名刺を交換し
いつでも予約が取れるようにしておいた


しばらくして迎えのタクシーが来ると外まで送りに着てくれた
山崎にキョーコが頭を下げホテルに帰って行った


「最上さん」


「はい?」


「ロケで後どのくらい居られるか分からないけど
来れる時は来ようね」


「でも。。高級なところですし。。」


「それは大丈夫 ね? 社さん?」

話を合わせて欲しくて社にアイコンタクトをする


「あぁ キョーコちゃんが心配する事じゃないよ
俺が居るんだし」


「ほんとですか?」


「うん ほんとx2」


「じゃ 楽しみにしてます」と笑っているとホテルに到着した


「今日はお疲れ様でした そしてご馳走様です」

キョーコが綺麗にお辞儀をし御礼を言うと


「今日は時間も時間だし 明日 俺にも本見せてね
最上さんは見てて良いからね」


「いえ 明日一緒に見ます!」


「それじゃ 蓮 俺先に行くな 2人ともお疲れ様
そして朝は○時だからよろしくね おやすみ~」

社が気を使って先に部屋に向かった


「じゃ 最上さん部屋まで送るよ」


「いえ ホテルの中ですし大丈夫ですよ?」


「軽井沢の事・・君はまだ反省してないらしいね・・」


「あ。。すいません でも今回そういうのが居ないし。。」


「あいつ等じゃなくて一般人だって考えられるんだよ?」


「はぁ。。 そうですね それじゃお言葉に甘えて」


そしてキョーコの部屋の前につくと

「最上さん 今日はお疲れ様 それじゃおやすみ」


「はい おやすみなさい」


と頭を下げ顔を上げた時に蓮がおでこと頬にkissをし

行ってしまった


だから。。それはいらないんですって。。///


密かにおでこと頬のkissを定番化してる事に

喜びを感じている蓮であった


真っ赤な顔のキョーコは部屋に入るとすぐお風呂に入り
明日の事を考えてすぐ寝てしまった



翌日の撮影は蓮とキョーコ一緒の撮影と
キョーコの料理シーンの撮影だった


まずは料理のシーンを撮る事になっていたが
料理はキョーコに全面的に任せると言う事でリハ無しで撮る事に


一応献立を聞いてキョーコが一から作るところを

最初から最後まで取り
後は編集で数分まで短縮するらしい


「凄いな想像以上だ あの手さばき料理人だな・・」


蓮はさすがに何度も見ているのであまり驚きはしなかったが
初めて見る監督~スタッフ+共演者は
レベルの高さに始めから最後までを驚きっぱなしで見ていた


そして料理専門のスタッフ(料理研究家)は
自分より知識や手さばきの良さを見て自信を無くしていた


料理の撮りが終わると一旦休憩になり
蓮とキョーコが台詞のチェックや立ち位置を話し合っていた


「2人 良いコンビですね 相性も良さそうだし」

と監督が社に話しかける


「そうですね 事務所内でもあの2人は仲が良いので
やりやすいのかもしれませんね」と社が答える


キョーコが着物に着替えて来ると2人の撮りが始まった


『更紗!』


『結城さん? どうしたんですか? こんなところに。。』


『また親に勧められて逃げてきたとこ』蓮が苦笑いをする


『またですか? しょうがないですね』と微笑む


すぐに結婚とは言わないが
将来の奥さん予定くらいは居てもおかしくない年と言う事で
結城の両親がお見合いの話を良く持ってきていた


そしてまだどちらも告白はしていないが
この2人は密かに思いを寄せていた


『更紗 例の本当に再現するつもり?』


『どこまで再現出来るか分かりませんが

どうしてもやりたいんです
お父さんのため いいえ 自分のためにも』


『気持ち変わらずなんだね 分かったよ
僕も出来る事は手伝いする だから僕にも頼ってきてね』


『お気持ちだけで十分ですよ』と蓮に微笑む


2人気持ちを隠し通しながら しかし思いを寄せてる雰囲気を出し
撮影は順調に進んでいた


夕方になり工場内の撮影を少しすると 今日の撮影は終わった


「お疲れ様でした」


キョーコがいつも通りスタッフに挨拶をして回ると
蓮のところに戻り

3人でロケバスに乗り込みホテルに到着した


「最上さん 夕食の後 見せてもらって良い?」


「あっ はい」と微笑む


今日は3人でビュッフェに向かい好きな物を各々取り食べると
蓮はキョーコと一緒にキョーコの部屋に向かった



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