世界の幸福度ランキングで147ヵ国中、日本は何と55位です。最もランキングが高いのはフィンランドで幸福度スコアは7.736、日本は6.147でアジアでも台湾(27位)、ベトナム(46位)より低いです。なぜなのでしょう?
生物学的には死から遠い方が幸せですが、人間の場合、生きるモチベーションは幸せになることだと思います。
幸せとは何でしょう?非常にあいまいな言葉で、1杯のコーヒーで幸せを感じる場合もあるでしょうし、犬との日常で幸せを感じることもるでしょうし、仕事がうまくいった。試験に合格した。美味しいものを食べた。全て幸せなひと時です。でも幸せな生活を続けていると、だんだんそれでは満足できなくなるのではないでしょうか?
達成感、満足感、安心感それらは、全て幸せと同意語ですが、快楽と何が違うのでしょうか?快楽のメカニズムはある程度わかっており、脳内の神経伝達物質であるオキシトシン、セロトニン、ドーパミンなどが分泌されると快楽を感じます。これは動物にもあてはまります。動物の場合、単純で、食べること、食べられないこと、つまり生存できることが重要です。、これに社会性が加わり、仲間が生きられること、育児をする場合家族やパートナーとのスキンシップが加わります。
人間の場合、縄文時代は皆平等で、食べ物は皆で分けて、皆と食べられて、暮らせれば、幸せだったのが、弥生時代になり、米などを収穫するようになると、収穫の個人差があり、貯蔵差がでて、他の人と同じでないことが起きてきます。そうなると、その差に不幸せを感じる人もいるでしょうし、妬みも嫉みもでてきます。動物も場合は死からの距離が離れているのが単純に幸せなのが、人間の場合、よりbetterな生活を求めるようになることが幸せであるとの錯覚がでてくるのでしょうか?
圧倒的な差がある場合には、それほど、感じなかったことが、皆が中流になり、同じような生活をするようになると、そこに、差を見出してしまう。それが今の日本の現状ではないでしょうか?今は、全ての情報が、流れてきます。隣の人が持っているものを自分は持っていない。試験に落ちた、就職に失敗した。病気になった。皆が、貧乏な時代は、皆同じだとおもっていますが、他の人が幸せに見えて、自分が不幸せに思える時代なのかもしれません。
本来、ベター思考は本能ですから、より考えて、行動し幸せを見つけようとします。そうすると、快楽は報酬系と呼ばれる脳内の神経伝達物質を増やします。人間は快楽中毒になり、中毒は逆に死からの距離を縮めます。現状に満足せずに、幸せをどんどん感じなくなります。
1年前心不全で6週間入院し、2週間ICUで全く動けなく、人様の手に全てをゆだねる生活をしたことにより、今まで何と幸せな時間を送っていたのか、歩けるということ、美味しいものを食べれるということが、どれほど素晴らしいものであったかを自覚しました。
人間は、社会性が強く集団でしか生きられないヒトです。集団の中での評価を気にしますし、仲間外れになれば生きていけないですし、集団での貢献度は分け前(今だと給与)に影響を与えます。公平な、分配は人の生きるモチベーションですし、幸せの源なのです。それが実感できないのが今の日本なのではないでしょうか?
スマホやAIは私達を幸せにするのでしょうか?今では、携帯やPCの迷惑メールを消すのに膨大な時間を割かなくてはなりません。我々は幸せを求めるために快楽に走り、身近なコミュニティに目を向けなくなりました。
災害などの時に、一番頼れるのはコミュニティです。サイバー空間に身を置くよりご近所のコミュニティで自分がどういう位置にいて、何ができるかを考えておきましょう。