こんにちは。コロナウイルス、自粛ということで、部屋でおとなしくしております。久しぶりにユングの本を読んでいます。『分析心理学セミナー 』(みすず書房)これは良い本です。ユングの本というのは、まあどれから読んだらいいか、分かりにくいところがありますが、まあ、ユング山脈というか、ユングの森にあなたも、迷ってみてはいかがでしょうか。さてさて。この、自粛だからというのではないですが、人間というのは何もしないでいることには耐えられない。
まあ、ほんとになにもしなければ飢えて死ぬまでですが、なにもしないでいると、今度は思考をもて余しますね。そして、しばらくすると音楽を聴いたり、お茶を飲んだりします。そうすると、その音楽がいいなあと思ったり。今はテディ・ウィルソンというジャズピアニストのアルバムを聴いているのですが、いいなあと思います。これもまた、刺激を受けて、そこから快楽を感じているのですね。仕事というのもまた、隙間を埋める作業の一環ともとれます。まあ、それだけではありませんがね。
人間、心の隙間の埋め方に、その人の個性が現れるのだということです。例えばユングは現代を生きる人のための「神話」を必要とした。河合隼雄先生なら「物語」と言ったでしょうが、これについても、いや、物語なんかじゃない、といって、他のもので心の隙間を埋める人もいるかもしれない。例えばフロイトとかだと、もっと具体的に、人間関係や社会との関係やないか、という訳です。そこで成熟されるのが「大人」なのか、これは難しいですね。
大切なことは自分なりの「心の隙間の埋め方」を開発していくことと、自分と異なる埋め方の人を見つけても排除したりしない寛容さを持つことでしょうか。このあたりの柔軟性を持たないでいると、心が歪んだり、そこから攻撃性を生み出したりしますから。コロナウイルスに関して言うと、自由を封じられる、自分の心の隙間の埋め方のパターンに、何らかの変動を強いられた人たちが、攻撃的にならざるを得ない、という面が、あるにはあると思います。経済活動というものも、大きく見て人が心の隙間を埋めるための、一連の活動と見れば、そうなのかとも思えてきますね。では。