[エイト通信] 北京ダック専門店中国茶房8〜Chinese cafe Eight〜のブログ -238ページ目

11/11 「下田海岸の夕暮れ」Y談詩人のY談詩集より抜粋

Y談詩人の詩集より抜粋「下田海岸の夕暮れ」

果てしなく広がる 紺碧の海の向こうに

赤い夕陽が ゆっくりと沈んでいく

ひとすじの光を放ちながら その色を変えていった

岩礁に打ちつける 波は穏やかで

悠久のときを 静かにきざむ

誰もいない浜辺に ただ波と風が 歌うだけ

あの頃の景色は 今も変わらない


「この海の彼方からやって来た黒船に

人の心や時代の流れは動かされたけど

この景色と私たちはいつまでも変わらないといいね」

そんな話も 遥か彼方の 夢のよう

ほほえみかけた君の横顔も 今は幻


君の美しい髪

君の少し赤らんだ頬

君の濡れた唇

君の顔のわりに大きな胸

君のフロントホックのブラジャー

君の左乳首の横1cm~1.5cmの間にあるホクロ

そこから したたかに生えていた1本のちぢれ毛さえも

今は懐かしく 私の美しい思い出の中に輝いている

END

 

エイトを食う!映像編PART2

エイトを食う!日本の元気!


11/11 Y談詩人の独り言 高価な包装

秋の夜長に六本木エイトのカウンター席で

俺は 紹興酒のボトルをかたむけ コップに注ぐ。

Y談をひとつ 思い出した。

「あるカップルが、彼女の誕生日に

一緒にプレゼントをかいにでかけた。

行き先はコンドーム専門店だった。

男は女に店で一番高価なコンドームを渡した。

女は聞いた

『これが誕生日プレゼント?』

男は答えた

『いいや違うよ それはプレゼントの包装用だよ』」



仲良しの証拠だね~

「前戯」だね~


コップに入った紹興酒を一気に飲み干す。

「お~い酒だ! もう一本!紹興酒 3年もん!

熱燗で!」

つづく

11/10 エイトの小説 vol.8

「one scene ~六本木エイト~」vol.8

僕はトイレの鏡に映る自分の目を凝視して、「ちょっとトイレ」と席を立ってから、思い返し始めていた今日の二人のやり取りに違和感がないかということと、今の自分が本当に冷静かをもう一度確かめた。

・夕方にこの店に入ってから約一時間半経過。

・彼女との再会に浮かれはしたが辛うじて旧友としての立場を保てている・・・はず。

・お酒はまだ二人で紹興酒の熱燗を二本のみ。

今までは特に「過ちはない」・・・はず、と判断し

・この後の続きは・・・ここでケリをつけなければ・・・
  
と自分に言い聞かせ、深呼吸を一度した。

そして席へと向かいながらも

・不意を突かれたせいで、少し動揺したように答えてしまったが、自分には「彼女なんかいない」ことをちゃんと彼女は信じているか?

・あと、「彼女なんかいない」の答え自体、「彼女」じゃない「女」はいるなどと思われていないか?・・・

・いやまてよ、そもそも彼女に対するそんな誤解を懸念して、「本当に彼女はいない」などと弁解をする必要性はなんだ?

・いやいや、それより問題は「彼氏がいるのか?」だ。

・あ、てゆーか妊娠は?

 などの課題が未だ残されていることを一気に思いだしていた。

彼女の待つ席に戻り、はやる気持ちと酔いによる鼓動を抑えるように、もう一度だけ大きく深呼吸をして椅子に座った。

 

「まだ時間大丈夫なの?」

「え?あ、俺は全然・・・あ、なんかあんの?この後」

席について間もなく、彼女が聞いてきた。

つい先ほど「自分は冷静だ」と確かめたはずだったのに、彼女のその問いにタイムリミットを予感した途端、完璧に頭が冴え、自分は冷静ではなかったのだと知った。



「え、私も大丈夫だよ」

その答えは、マルかバツか、半か丁かの二分の一の博打に、自分の賭けた方が当たったかのような、声なき歓喜と安堵を与えてくれた。

「そっか・・・そういえばなんで今日は辛いもの食べてないの?」

ほとんど間をあけずに、課題である彼女への質問をすんなりと切り出せたのは、間違いなく今の彼女の質問で、冴えたおかげだった。



「え・・・」

もう一度聞き直すつもりはない、確実に今の僕の声は届いていたはずなので、いくらためらおうと、彼女のタイミングで答えるのを、待つつもりだった。

「だってあまり辛いもの好きじゃないでしょ?」

彼女はすぐにそう答えた。

確かにあの頃、基本的に甘党の僕は、彼女が好きな辛いものをあまり好んで一緒に手をつけたことがなかったので、今日は気をつかってくれたというわけだ。

「妊娠じゃないんだ」

「え?妊娠すると辛いものを食べないの?なんかさっきも言ってたっけ?」

彼女は笑らいながらきり返す。

僕は、確か妊婦は母胎の為に辛いものを避けた方が良いと、いつか聞いたことがあったのを思いだしていたが、わざわざこれ以上その話を広げる必要がないことを、彼女の笑い声を聞いて理解した。



今日の彼女との再会にあたって、一年という時間が僕の中にもたらしたものは、彼女の一挙手一投足にまで及ぶ、疑心に似た勝手な思い込みであったが、まるで変わらない彼女の笑顔によって、ようやくその言葉の全てが真実であると言うことと、きっと今は幸せであるのだと知ることができた。



もう充分か?

僕はそう自分自信に問いただした。

うるさいくらいに賑やかな店内をしばらく眺めたあと、僕は「とりあえず、そろそろ出ようか」と言おうとして彼女を見ると



彼女は泣いていた・・・



To be continued

 by かりん

エイトを食う!映像編

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