百貌百言
100人の人物評。
窮屈なまでに精緻な筆。
「kind of blue」の頃のマイルス・デイビスのよう。
余計な主張のない文章で見事に見開き分でまとめ上げる。
紹介される人物よりも出久根の文章力にただただ畏れ入る。
印象深い引用文を羅列。
アラカンの項より
「詮ずるところ男のドラマは革命や、それとまあニヒリズムでんな。
たれよりも勇敢に闘うて、たれよりも無残に裏切られていく、
そんな人間を演じてみたいと願うておりましたんや」
(「鞍馬天狗のおじさんは」)
小林秀雄
「誰でも自分の眼を通してしか人生を見やしない。自分を一つぺんも
疑つたり侮蔑したりした事のない人に、どうして人生を疑つたり侮蔑
したりする事が出来ただらうか」(「モオツアルト」)
三木清
「すべての人間の悪は孤独であることができないところから生ずる」
(「人生論ノート」)
【通勤用にGOOD】 2001年
窮屈なまでに精緻な筆。
「kind of blue」の頃のマイルス・デイビスのよう。
余計な主張のない文章で見事に見開き分でまとめ上げる。
紹介される人物よりも出久根の文章力にただただ畏れ入る。
印象深い引用文を羅列。
アラカンの項より
「詮ずるところ男のドラマは革命や、それとまあニヒリズムでんな。
たれよりも勇敢に闘うて、たれよりも無残に裏切られていく、
そんな人間を演じてみたいと願うておりましたんや」
(「鞍馬天狗のおじさんは」)
小林秀雄
「誰でも自分の眼を通してしか人生を見やしない。自分を一つぺんも
疑つたり侮蔑したりした事のない人に、どうして人生を疑つたり侮蔑
したりする事が出来ただらうか」(「モオツアルト」)
三木清
「すべての人間の悪は孤独であることができないところから生ずる」
(「人生論ノート」)
【通勤用にGOOD】 2001年
- 出久根 達郎
- 百貌百言
週刊誌風雲録
週刊朝日・週刊新潮・アサヒ芸能・週刊明星・週刊文春などの
黎明期に、草柳大蔵・梶山季之・児玉隆也らライターらエピソードを
盛り込んだ代物。
どうしても斉藤十一の週刊新潮は面白くなる。
(斉藤十一だけでゆうに一冊の書物になろう)。
全日空機が下田沖で墜落した際(1958年)
他社が搭乗者名簿(つまり被害者)を手に入れたのに対し
週刊新潮はキャンセル名簿を入手したという有名な逸話、
これは怪我の功名で、奪い合いになった搭乗者名簿を新潮は
もらうことが出来ず、手ぶらで帰るのも気が引けて他社が
見向きもしないキャンセル名簿を持ち帰ったところ……。
週刊新潮絡みで柴田練三郎も登場。
生活のために世界文学を子供向けにリライトしていた柴田練三郎
曰く「極端ないいかたをすれば、『ハムレット』と『モンテ・クリスト伯』と
『三銃士』をいかにミックスするか、その板前の包丁の冴えで、いくら
でも面白い大衆小説はつくれる、と思うのである」(『「わが毒舌』妙」)
【わざわざ読むほどのものではない】 2006年
黎明期に、草柳大蔵・梶山季之・児玉隆也らライターらエピソードを
盛り込んだ代物。
どうしても斉藤十一の週刊新潮は面白くなる。
(斉藤十一だけでゆうに一冊の書物になろう)。
全日空機が下田沖で墜落した際(1958年)
他社が搭乗者名簿(つまり被害者)を手に入れたのに対し
週刊新潮はキャンセル名簿を入手したという有名な逸話、
これは怪我の功名で、奪い合いになった搭乗者名簿を新潮は
もらうことが出来ず、手ぶらで帰るのも気が引けて他社が
見向きもしないキャンセル名簿を持ち帰ったところ……。
週刊新潮絡みで柴田練三郎も登場。
生活のために世界文学を子供向けにリライトしていた柴田練三郎
曰く「極端ないいかたをすれば、『ハムレット』と『モンテ・クリスト伯』と
『三銃士』をいかにミックスするか、その板前の包丁の冴えで、いくら
でも面白い大衆小説はつくれる、と思うのである」(『「わが毒舌』妙」)
【わざわざ読むほどのものではない】 2006年
- 高橋 呉郎
- 週刊誌風雲録
ネットバブル
こういう題名だと、<IT=虚業>チックな ありがちの
お年寄りによるPC文化を腐すだけの書物に思えてしまう。
書名のネットバブルとは、世間のネット万能熱でなく、
株式市場(その市場も孫正義が作ったわめだが)の
バブルを現し、実際の内容にそった題名を私が勝手に
つけるなら「光通信・重田康光とその時代」である。
本書の著者は重田を腐しつつ、孫正義を重田と並列に扱い、
間接的に孫をも腐している技巧派である。
2000年のITバブルの崩壊を振り返るのには良書だが、
しかしただの1点も図表がないのは不親切。
【書物としてGOOD】
お年寄りによるPC文化を腐すだけの書物に思えてしまう。
書名のネットバブルとは、世間のネット万能熱でなく、
株式市場(その市場も孫正義が作ったわめだが)の
バブルを現し、実際の内容にそった題名を私が勝手に
つけるなら「光通信・重田康光とその時代」である。
本書の著者は重田を腐しつつ、孫正義を重田と並列に扱い、
間接的に孫をも腐している技巧派である。
2000年のITバブルの崩壊を振り返るのには良書だが、
しかしただの1点も図表がないのは不親切。
【書物としてGOOD】
- 有森 隆
- ネットバブル
現 代イラン
「日本のムスリム」(現代新書)の著者による。
執筆時はハタミ政権。
「キャプテン翼」や「おしん」がイランで人気なのは有名だが
本書によると「一休さん」も人気とのこと。
仏教の小坊主が主人公なのに?
日本にも多くのイラン人がいるが、彼らはパキスタン人や
バングラディシュ人と異なり、来日するなりイスラム教の実践に
無関心となり、その分、日本社会に順応していくという。
教育や女性の権利について実に詳細が書かれているが
産業についてまったく触れられていないのが残念。
【つまみ読みにGOOD】 2001年
執筆時はハタミ政権。
「キャプテン翼」や「おしん」がイランで人気なのは有名だが
本書によると「一休さん」も人気とのこと。
仏教の小坊主が主人公なのに?
日本にも多くのイラン人がいるが、彼らはパキスタン人や
バングラディシュ人と異なり、来日するなりイスラム教の実践に
無関心となり、その分、日本社会に順応していくという。
教育や女性の権利について実に詳細が書かれているが
産業についてまったく触れられていないのが残念。
【つまみ読みにGOOD】 2001年
- 桜井 啓子
- 現代イラン―神の国の変貌
メジャー監督
野村克也が「野球道」を説いたり
星野仙一が中小企業の経営者を相手に組織論の
講演をしたりと 日本人はなぜか野球監督をありがたがる。
(早稲田大学ラグビー部も同様)
そういう身の程知らずな日本人の野球監督と違い
メジャーの監督たちは実に野球に誠実である。
余程のメジャーファン以外には詳しすぎるかもしれない。
【わざわざ読むほどのものではない】 2006年
星野仙一が中小企業の経営者を相手に組織論の
講演をしたりと 日本人はなぜか野球監督をありがたがる。
(早稲田大学ラグビー部も同様)
そういう身の程知らずな日本人の野球監督と違い
メジャーの監督たちは実に野球に誠実である。
余程のメジャーファン以外には詳しすぎるかもしれない。
【わざわざ読むほどのものではない】 2006年
- 古内 義明
- メジャー監督
魔女とカルトのドイツ史
こども十字軍・異端狩り・魔女狩りからナチスまで。
88ページに1600-1679年にかけての
穀物価格と魔女の被告数のグラフがあるが
穀物価格が上がるすなわち農産物の収穫減などの
不安が魔女狩りを起こさせていると分かる。
中世ドイツの発狂は面白い。ナチスにはページを割きすぎ。
その分、評価を下げる。
【話のネタ本にGOOD】 2004年
88ページに1600-1679年にかけての
穀物価格と魔女の被告数のグラフがあるが
穀物価格が上がるすなわち農産物の収穫減などの
不安が魔女狩りを起こさせていると分かる。
中世ドイツの発狂は面白い。ナチスにはページを割きすぎ。
その分、評価を下げる。
【話のネタ本にGOOD】 2004年
- 浜本 隆志
- 魔女とカルトのドイツ史
ジャーナリズムとしてのパパラッチ
イタリアでニュースエージェントとして活動する著者による。
知る権利だ 報道の自由だ そのような後付の屁理屈は
言わない。 さすがイタリアの伊達男たちである。
【読むほどのものではない】 2005年
知る権利だ 報道の自由だ そのような後付の屁理屈は
言わない。 さすがイタリアの伊達男たちである。
【読むほどのものではない】 2005年
中国の黒社会
世界中に広がる中国の黒社会。
全世界に150-200万人をほこるチャイニーズマフィア、
日本でさほど幅をきかせないのは
1.日本の警察の優秀さ
2.日本人の排他性
3.日本の慢性的不況
4.日本の暴力団の存在
5.永住している中国人が比較的少ないこと
を挙げている。
【読むほどのものではない】 20002年
全世界に150-200万人をほこるチャイニーズマフィア、
日本でさほど幅をきかせないのは
1.日本の警察の優秀さ
2.日本人の排他性
3.日本の慢性的不況
4.日本の暴力団の存在
5.永住している中国人が比較的少ないこと
を挙げている。
【読むほどのものではない】 20002年
- 石田 収
- 中国の黒社会