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マリーシア

まとまりが悪く、読むうちに飽きる。

【読み切るのはシンドイ】 2009年
マリーシア (光文社新書)/戸塚啓

新・建築入門

「バロック建築とは、一言で要約すれば、制度に奉仕する立体的な書き割りであった。」(172)

【つまみ読みにGOOD】 1994年
新・建築入門―思想と歴史 (ちくま新書)/隈 研吾

美学への招待

【つまみ読みにGOOD】 2004年
美学への招待 (中公新書)/佐々木 健一

自然な建築

隈研吾と職人達。

20世紀を「コンクリートの時代」という隈。その隈がコンクリートに対置する自然-水・石・竹・土壁・丘・和紙-を取り入れる。

広重美術館…「媒介する建築」…孔…「これは建築というより、鳥居そのものである。しかもこの建築は鳥居よりもずっと低い。鳥居はそれ自体が目立ちすぎ、おおげさすぎて、多くの場合、山の邪魔をしている。もっと控えめな鳥居。目立たない、ただの孔、そんなものを目ざしてみた。」(108)

陽の楽家…和紙に柿渋とコンニャクと…「どこからともなくとんでくる、きたならしい薄紙でできた風船が、原子爆弾の国を、おびえさせた。再び柿渋とコンニャクのチカラを借りて、超高層相手にそんな大逆転ができたら最高じゃないか

【通勤用にGOOD】 2008
自然な建築 (岩波新書)/隈 研吾

カラオケ秘史

「第3章 原子力博士はなぜミシン会社で通信カラオケをつくったのか」が面白い。

安友雄一は北海道大学で原子力の研究をしていたところブラザー工業に一本釣りされる。「なんでも好きなことをやっていい」と。こうして81年に安友はブラザー工業に入社。ブラザー工業には異分野の頭脳が必要であった。ミシンは頭打ちで84年にリッカーが倒産する状況。脱ミシンを進めていたのである。

ブラザーは過去にも、たとえば1950年代にオートバイや洗濯機、扇風機、オルガンに手を広げていたことがあり、61年には欧文タイプ、それを発展させてワープロ、ファックスなど通信機器に至っている。

そのブラザーで安友はパソコンソフトの自販機・TAKERUを開発。これを用いてクラシック音楽の発売の申し出があり、その時に安友は通信カラオケをひらめく。

それに用いられる技術がMIDI。ローランドが1983年に開発した企画。

92年、通信カラオケ会社「エクシング」設立となる。

【通勤用にGOOD】 2008年
カラオケ秘史―創意工夫の世界革命 (新潮新書)/烏賀陽 弘道

昭和史を動かしたアメリカ情報機関

美しい都市・醜い都市

景観論争の入り口。五十嵐は強い主張はせず。
05年「美しい国づくりシンポジウム」。

【通勤用にGOOD】 2006年
美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)/五十嵐 太郎

大平正芳

国語学者・芳賀綏は大平を「農魂」と形容

1943年、池田勇人に口説かれ、東京財務局関税部長に。この時「国民酒場」を創設。酒類の製造販売は統制され、軍用・産業用・業務用・一般家庭用に分け、配給されていた。そこに東条内閣が「享楽停止令」を発令、カフェー・バーを閉鎖。この結果業務用の酒類が浮き、そのままにしておけば軍用・産業用に回ることになるため、大平は国民に回すために、東京市内に300軒程度の酒場を創設。

1958年12月 池田・三木・灘尾は大臣を辞任し、「刷新懇話会」を結成。反主流派連合。これに対して、岸は大野と密約。

宮沢喜一「社会党との対話」 「政治はもはや自分たちのものでなくなった。自分たちの対立物だ。誰か少数のものが権力を握って、国民の意思を無視して恣意を行っているのだ」という治者と被治者とでも形容すべき政府に対する対立感をもつようになっていた。…運動がただ革新勢力だけで行われていたとしたら、あれほどの岸反対、安保反対の世論はおこらなかったであろうし、院外運動もあれほどのもり上がりを示すことはなかったであろう。

日米繊維協定について宮沢喜一「宮沢喜一 保守本流の軌跡」  田中さんが政治家であって、私が政治家でなかったところですね。

宏池会の「お公家集団」 前尾時代に佐藤派周辺から言われたもの

「総幹分離」 三木内閣時の取り決め
大平正芳―「戦後保守」とは何か (中公新書)/福永 文夫

アウトローの近代史

国定忠治…公権力と対峙
清水次郎長…公権力と妥協

【あまり面白くなく】 2008年
アウトローの近代史―博徒・ヤクザ・暴力団 (平凡社新書)/礫川 全次

現代建築に関する16章