カラオケ秘史 | 中央線で読む新書

カラオケ秘史

「第3章 原子力博士はなぜミシン会社で通信カラオケをつくったのか」が面白い。

安友雄一は北海道大学で原子力の研究をしていたところブラザー工業に一本釣りされる。「なんでも好きなことをやっていい」と。こうして81年に安友はブラザー工業に入社。ブラザー工業には異分野の頭脳が必要であった。ミシンは頭打ちで84年にリッカーが倒産する状況。脱ミシンを進めていたのである。

ブラザーは過去にも、たとえば1950年代にオートバイや洗濯機、扇風機、オルガンに手を広げていたことがあり、61年には欧文タイプ、それを発展させてワープロ、ファックスなど通信機器に至っている。

そのブラザーで安友はパソコンソフトの自販機・TAKERUを開発。これを用いてクラシック音楽の発売の申し出があり、その時に安友は通信カラオケをひらめく。

それに用いられる技術がMIDI。ローランドが1983年に開発した企画。

92年、通信カラオケ会社「エクシング」設立となる。

【通勤用にGOOD】 2008年
カラオケ秘史―創意工夫の世界革命 (新潮新書)/烏賀陽 弘道