Bar BAKER 第78回・定例会(オールド&レア・ボトル会)。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

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日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

3月も下旬に入りましたが、このところ、冬に戻ったかのような寒い日が続いています。桜(染井吉野)の開花も当初の予想より遅れ気味ですが、そろそろ開花しそうですね。

 

本日(24日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしております。年度末に向けて勢いをつけられるように、みなさま、応援よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(31日)は、営業する予定であります。

 

昨日(22日)は、当店の定例会こと、「第78回オールド&レア・ボトル会」を開催しました。この会は「ひとりではなかなか開けられない昔のボトルや珍しいボトルを思い切って開けて、皆で雑に飲もうよ」という趣旨で、こういったイベントを通して、お客さん同士、当店や僕も含めて、いろいろなつながりが生まれたり深まったりしてくれたら、という思いで、基本的に毎月開催しています。

 

 

画像は、左から、グレンリヴェット12年・200周年記念ボトル、ビッグフィッシュ・ラフロイグ15年、ルスタウ・パピルーサ、ルスタウ・イーストインディア。「グレンリヴェット12年・200周年記念ボトル」は、シングルモルト・スコッチ・ウイスキーのお手本のような存在でもあるグレンリヴェットの創業(というか、公認といったほうが適切か)200周年を記念して生産された限定品です。昔から、スコッチ・ウイスキーの蒸溜所は、高額な税金から逃れるために各地で密造を続けていたわけですが、1824年、政府公認の蒸溜所として公認第1号のお墨付きを得たのがグレンリヴェット蒸溜所でした(ちなみに第2号がマッカラン蒸溜所です)。当時から高品質で評価が高かったのですが、現在でもシングルモルト・スコッチとして、グレンフィディックと双璧の人気銘柄となっており、ここ数年はグレンリヴェットが首位に立っています。この200周年ボトルは、ファーストフィル(1回使用)のアメリカンオーク樽のみで熟成を施しており、通常品と比べると、香り、味わい、ともに深みがありました。難を言えば、せっかくの記念ボトルなのに、パッと見た感じが通常品とほとんど変わらないデザイン、配色になっているところですかね。

 

「ビッグフィッシュ・ラフロイグ15年」は、大きく描かれた魚のラベルが目を惹くウィスクイー社のビッグフィッシュ・シリーズのひとつで、アイラ島の人気シングルモルト、ラフロイグの2001年蒸溜の原酒をホグスヘッド樽で15年熟成、シングルカスク(単一樽)のカスクストレングス(樽出し)で瓶詰めした限定品です。6年程前にも投入したことがあるボトルですが、当時よりも年月を経ているせいか、アルコールの棘が穏やかになり、飲みやすくなった印象を受けました。ラフロイグならではの強烈なヨード感もありつつ、樽由来のバニラ感も強く感じられ、とても美味しいボトルでした。かなり勿体ないですが、コーラ割りにしても割り負けない美味しさがあり、みなさん、試していましたよ。貴重なボトルを寄贈してくれたFさん、いつもありがとうございます。

 

「ルスタウ・パピルーサ」は、シェリーの名門、ルスタウ社のファミリアール・ラインナップのひとつです。パロミノ原酒を海辺の街にて酵母被膜下で熟成させたマンサニージャ・タイプで、ソレラ・システムで5年程熟成を施しています。ほのかに潮っぽさも感じられ、すっきり辛口で飲みやすかったです。

 

「ルスタウ・イーストインディア」は、ルスタウ社のオリジナル・ラインナップのひとつです。パロミノ原酒を酸化熟成させたオロロソと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドしたクリーム・タイプで、ソレラ・システムで15年程熟成を施しています。銘柄名は東インド貿易に由来しており、長い航海を経て到着した当時の味わいを再現するべく、高温の貯蔵庫で振動を与えて温熱熟成を施すという、手間のかかる特殊な製法で造られています。

 

ブランデーどらやき・VSOP。スイーツ担当のUさんからの差し入れですが、ブランデー染み染みというか、ブランデーに浸ってぶよぶよ(笑)というか、何とも強烈などら焼きでしたよ。

 

 

僕は豚大根を作りました。こってり豚肉と、煮汁を吸った大根のハーモニー。ウイスキーにも意外と合うんですよ。皆にも好評でよかったです。もうしばらく、煮込み用の寸胴鍋が活躍しそうです。

 

 

今回のBGMは、13年ぶりの来日公演を行ったロックの大御所、ROD STEWARTをかけましたよ。一聴してすぐにわかるハスキー・ヴォイスがとにかく格好いいし、チャラチャラしているように見えて、実は義理人情に厚いところも好きです。個人的には、1970年代、RON WOOD(ギター)、RONNIE LANE(ベース)、IAN MCLAGAN(キーボード)、KENNY JONES(ドラムス)と組んでいたFACES時代(後期のベース奏者は日本人のTETSU YAMAUCHI(山内テツ)さん)が大好きです。

 

 

「UNPLUGGED AND SEATED」 (warner brothers)

 

1960年代末、JEFF BECK GROUPに在籍していた頃からの親友、RON WOOD(ジャケット写真左)をゲストに迎えて吹き込まれた、MTVアンプラグドのライヴ盤。「MAGGIE MAY」、「GASOLINE ALLEY」、「STAY WITH ME」など、FACES時代の曲も多く演ってくれているのが嬉しい。

 

楽しい会が続いているのは、皆の好意のおかげです。いつもありがとうございます。また来月も、定例会、ゆるい会のダブル開催を予定しています。席に余裕があれば、飛び入り参加できる場合もありますが、予約していただくと、おつまみなども確実に用意できます。新メンバーも随時募集中ですので、興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

おまけ。

 

先日、嬉しい再会がありました。日本に留学していたころ、よく来てくれていたアンゼム。ドイツに帰国してから6年ぶりに訪ねて来てくれました。久しぶりに顔を見られて、とても嬉しかったです。友達も一緒に連れてきてくれて、楽しいひとときでしたよ。これからもお元気で。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107