1月も残りわずかとなりましたが、寒さが厳しいせいか、いまひとつ活気のない日々が続いています。みなさま、応援よろしくお願いします。
本日(28日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(2月4日)は、営業する予定であります。
ここで久しぶりにアルバム紹介でも書こうかと思います。普段はジャズ系を取り上げることが多いですが、今回は番外編です。先日(1月9日)、80歳の誕生日を迎えたロック・ギターの名手、JIMMY PAGE(ジミー・ペイジ)氏に敬意を表して、少し前の記事で取り上げたLED ZEPPELIN(レッド・ツェッペリン)のデビュー作について、もう少し詳しく見てみたいと思います。
LED ZEPPELIN / LED ZEPPELIN / ATLANTIC
ブリティッシュ・ロックにおける3大ギタリストの1人として知られ、絶大な人気を誇るギタリスト、JIMMY PAGEが率いた伝説のバンド、LED ZEPPELINのデビュー・アルバムです。メンバーは、JIMMY PAGE(ギター)、ROBERT PLANT(ヴォーカル)、JOHN PAUL JONES(ベース、オルガン)、JOHN BONHAM(ドラムス)の4人で、1968年の録音であります。同時期に活動していたJEFF BECK GROUP(第1期)と並んで、ロック、ブルース、フォークを基調としてギターとヴォーカルが熱く火花を散らす、ブリティッシュ・ハードロックの先駆けであり、格好いいギター・リフを延々と繰り返してそのまま曲にするという新たな作曲手法も当時は斬新でした。曲目を見ると、「YOU SHOOK ME」、「I CAN’T QUIT YOU BABY」というお馴染みのブルース曲のカバーが2曲、トラディショナル・フォークをベースにした「BABE I’M GONNA LEAVE YOU」があり、その他は、メンバー(主にJIMMY)によるオリジナル曲となっています。やはり耳を惹くのは、「GOOD TIMES BAD TIMES」、「COMMUNICATION BREAKDOWN」といったギター・リフを繰り返す曲たちですが、ちょうど真ん中あたりに収録されている「YOUR TIME IS GONNA COME」は、JONESのオルガンがフィーチャーされた教会音楽のような雰囲気の曲で、いいアクセントになっています。「DAZED AND CONFUSED」では、JIMMYがバイオリンの弓でギターを弾くという、いわゆる弓弾きも披露していて、音を聴いているだけだとあまりピンと来ませんが、実際に演奏している映像を見ると面白いですよ。個人的に最も好きなのが、アルバムの最後を締めくくる「HOW MANY MORE TIMES」です。ギター・リフを延々と繰り返す曲ですが、曲の入り方がとても格好よくて、JONESのベースとBONHAMのハイハット、シンバルだけで淡々と刻んで始まり、そこにJIMMYのギターが加わり、BONHAMのパワフルなドラムスが全開になり、最後にROBERTのヴォーカルが加わる、その一連の流れがとにかく格好いいのです。本作は、わずか9日間(スタジオでの作業は36時間)で制作されたこともあり、やや粗削りなところもありますが、伝説のバンド、LED ZEPPELINの原点として、そしてブリティッシュ・ハードロックの原点の1枚としても、とても重要なアルバムでありますよ。
普段から店ではロックも時折かけていますが、その他のロック系のアルバムも、またそのうち紹介してみたいと思います。
先日、母のお墓参りに行ってきました。日々いろいろありますが、心穏やかに過ごしたいものですね。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107