Bar BAKER お気に入り盤紹介272。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

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日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
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あと2日で9月も終わりですね。あまり実感のないまま、10月からの消費税増税が迫っています。どんな流れになるのか、不安も大きいですが(嫌な予感しかしない・・・)、当店では価格面の変更もありませんので、今後ともよろしくお願い致します。本日(29日)は、日曜日ですが当店は営業致します。お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(10月6日)は、お休みをいただく予定であります。

 

さて、今回はCHET BAKERのアルバムを紹介してみたいと思います。有名なジャズ・フェスティバルの実況録音盤で、音質は悪いですが、非常に興味深い内容になっています。

 

 

「NEWPORT YEARS VOL.1」 (philology)

 

アメリカにおけるジャズ・フェスティバルの草分けでもある、ニューポート・ジャズ・フェスティバルが初めて開催されたのが1954年のことでした。本作は、翌年の「第2回ニューポート・ジャズ・フェスティバル」にCHET BAKERが出演した際の実況録音盤になります。メンバーは、CHET BAKER(トランペット、ヴォーカル)、RUSS FREEMAN(ピアノ)、BOB CARTER(ベース)、PETER LITTMAN(ドラムス)による、レギュラー・カルテット編成で、1955年の録音であります。若々しいCHETのMCから、「WALKIN’」でスタートし、「YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS」では甘いヴォーカルを聴かせてくれます。その後、キャリア初期の相方、GERRY MULLIGAN(バリトン・サックス)が加わって、ピアノレス・カルテット時代の「FIVE BROTHERS」を演奏するのですが、勢いもあって格好いいです。BOB BROOKMEYER(トロンボーン)、AL COHN(テナー・サックス)も加わったセプテット編成で奏でる「TINY’S BLUES」は、いかにも西海岸らしいアンサンブル重視の演奏です。そして、最も注目なのが、最後を飾るオールスター・セッション的な「TEA FOR TWO」で、DAVE BRUBECK(ピアノ)、PAUL DESMOND(アルト・サックス)、NORMAN BATES(ベース)、JOE DODGE(ドラムス)によるカルテットに、ゲストとして、CHET(トランペット)、CLIFFORD BROWN(トランペット)、GERRY MULLIGAN(バリトン・サックス)が加わるという超豪華メンバーになっています。CHETと同世代の代表的なトランペット奏者としては、MILES DAVIS(3歳上)、CLIFFORD BROWN(1歳下)が挙げられるでしょう。1950年代の初めに彗星のように現れたCLIFFORDは、圧倒的な上手さであっという間にスターダムに登り詰め、MAX ROACH(ドラムス)と組んだ双頭コンボで一世を風靡しましたが、1956年、わずか25歳で交通事故死してしまった伝説的なミュージシャンです。そんなCLIFFORDとCHETの唯一の共演が聴けるというだけで感涙ものの1枚でありますが、それぞれの奏でるトランペットの音色を聴き分けてみるのも、興味深いです。音圧の強さ、そしてハイノート(高音部)の有無により、違いがよくわかりますよ。1955年のニューポート・ジャズ・フェスティバルでは、MJQのPERCY HEATH(ベース)の推薦により、急遽参加したMILES DAVISが大観衆を前に「’ROUND MIDNIGHT」を演奏して喝采を浴び、大手レコード会社のCOLUMBIAとの契約を勝ち取り、一夜にして名声と富を得たという伝説も残っています。このエピソードは本作の録音の翌日の話なのですが、CHET、CLIFFORD、MILESの3人が同じジャズ・フェスに出演していたわけで、この3人の共演が聴けたらなぁと思ってしまいますね。参考までに、タイトルには「VOL.1」とありますが、続編はありません。

 

みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107