9月も半ばになり、朝晩はかなり涼しくなりました。世間では2週続けて3連休ですね。お仕事の方は、お互いお疲れさまです。連休中は、本日(15日・日曜日)、明日(16日・休日)とも、営業致します。お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。
なお、来週の連休は、22日(日)はお休みをいただき、23日(月・休日)は営業する予定であります。普段とは異なるパターンになっていますが、よろしくお願いします。
さて、今回もCHET BAKERのアルバムを紹介してみたいと思います。今回の盤は、イタリアに滞在していたときに現地のミュージシャンたちと共演したライヴ録音であります。
「I CAN’T GET STARTED」 (gambit)
CHETがイタリアに滞在していたときに、現地のミュージシャンたちと吹き込んだライヴ録音のひとつで、メンバーは、CHET BAKER(トランペット、ヴォーカル)、ENZO RANDISI(ピアノ)、GIOVANNI TOMMASO(ベース)、GIANNI CAVALLARO(ドラムス)によるカルテット編成で、1976年の録音であります。1950年代に初めて訪れて以来、CHETはイタリアをとても気に入っており、たびたび訪れては多くの録音も残しています。1950年代末~60年代にかけては、いくつものイタリア映画のサウンドトラックに参加していたり、CHET自身が出演した映画もあったり、CHETを主役にしたショート・ムービー「TROMBA FREDDA(英題:COLD TRUMPET)」が制作されたりと、ジャズ界だけでなく、映画界とも深く関わっています。イタリアでは、CHETの影響を受けたミュージシャンもたくさんいて、彼に捧げるトリビュート・アルバムも数多く制作されています。本作は、1950年代からの旧友であるベース奏者、GIOVANNIとの再会セッションですが、その他のメンバーはローカル・ミュージシャンであり、CHETと共演するには役不足な面も見受けられます。冒頭の「SOLAR」では、軽快なミドル・テンポで演奏が進んでいきます。最初はCHETのトランペットの鳴りも悪いですが、演奏が進むにつれて徐々によくなってきます。前半はオープンで、後半は珍しくミュート(弱音器)をつけて吹いています。「THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU」、そして「BUT NOT FOR ME」の締めくくりなどでは、甘いヴォーカルも聴かせてくれます。MILESのモード曲「MILESTONES」や十八番の「MY FUNNY VALENTINE」では、残念ながらリズム隊と噛み合っていないような印象を受けます。CHETは、旧友であるGIOVANNIには「リズム・セクションを批判することは容易いけれど、君のことは親しい友人として見なしているから、何も言わないよ」と言ってくれたそうですが、ピアノ、ドラムスの両者には厳しかったようです。ミドル・テンポの曲では何とかなっていても、アップ、もしくはスロー・テンポの曲を演奏すると、大きな差が出てしまいます。CHETの晩年のレギュラー・メンバーたちとの演奏と聴き比べてみると、違いがよくわかって興味深いですよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
