Bar BAKER お気に入り盤紹介264&平成の最後に・・・。 | 「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

4月も残りわずかになりました。ということは、「平成」も同様ですね。あまり実感のないまま、世の中は10連休に入りましたが(お仕事の方は、お互い、お疲れさまです)、みなさま、いかがお過ごしですか? ひとつの時代の終わりということで、よいかたちで締めくくり、新たな時代へとつなげていきたいものです。

 

4月27日(土)~5月6日(月)にかけての10連休中は、日曜日、祝日含めて、すべて営業する予定です。平成の終わり、令和の始まりを祝して、飲みに来ませんか(例のボトルも開栓しますよ)? お待ちしております。

 

さて、久しぶりのレコード紹介です。今回の盤は、CHET BAKERの伝記が出版された際、プロモーションも兼ねて同じタイトルで編集されたアルバムで、未発表録音が2曲収録されたことでも話題になった1枚であります。

 

 

「DEEP IN A DREAM」 (pacific jazz)

 

2002年に、JAMES GAVIN著、「DEEP IN A DREAM ~THE LONG NIGHT OF CHET BAKER~」(knopf)というCHET BAKERの伝記が発売されました。著名な写真家、HERMAN LEONARDがパリで撮影したCHETのポートレイトを使った素敵な表紙から期待させるイメージに反して、悪い方面に関しては異常に細かい記述がある一方、音楽そのものやCHET BAKER自身への敬愛はあまり感じられないのですが(というか、悪意さえ感じられるほど・・・)、発売当時は、その姿勢も含めて何かと話題になりました。そのプロモーションも兼ねて、同タイトル「DEEP IN A DREAM」で発売されたのが本作です。副題に「THE ULTIMATE CHET BAKER COLLECTION」と書かれていますが、その他の編集盤によくあるような選曲からは大きく外れているところに、著者JAMES GAVINのこだわりが感じられて面白いです(著者自身がこの編集盤のプロデュースもしています)。本作で注目を集めたのが、1953年の未発表スタジオ録音、「BLUE ROOM」、「SPING IS HERE」の2曲でした。CHETの死後、大量の未発表録音が発掘されていますが、ほとんどはラジオ音源などのライヴ録音であり、スタジオ録音が未発表のまま残っていることは稀です。この2曲は、有名な「CHET BAKER & STRINGS」(columbia)のセッション中に録音されたまま、ずっと忘れ去られていたようで、無伴奏ソロ・ヴォーカル(要するに、ただ唄っているだけですが・・・)で吹き込まれていますが、とにかく暗いです(笑)。ヴォーカル・アルバムとして有名な「CHET BAKER SINGS」(pacific jazz)を吹き込む前年であることを考えると、CHETの最初期のヴォーカル録音のひとつでもあるわけです。その他の曲を見ると、唄なしのインストとして最初に録音されたほうの「MY FUNNY VALENTINE」、EP用の別テイクの「LET’S GET LOST」、2番目の奥さんに捧げられた美しい「HALEMA」、ドラムレス・トリオ編成で吹き込まれた「LITTLE GIRL BLUE」、ストリングス入りの豪華編成による「DEEP IN A DREAM」、64年に吹き込まれた名バラード「WHATEVER POSSESS’D ME」など、ひとひねりした選曲になっていて、なかなか興味深いですよ。

 

そして、「平成」の締めくくり、「令和」の始まりにあたって、何か開栓しないのかというリクエストにお応えして、「響12年」を開栓することにしました。明日(29日)から提供しますので、お楽しみに。

 

 

「響」は、サントリーの創業90周年を記念して、1989年(平成元年)に発売された銘柄なので、「平成」とともに歩んだともいえます。本来はオリジナルにあたる「17年」がよかったのですが、もう当店にも残っていないので、姉妹品にあたる「12年」を開栓することにしました。ウイスキーの世界基準である「12年もの」で勝負するべく、2009年にヨーロッパで先行発売し、残念ながら2015年で終売となりました。現在では異常なプレミア価格がついています。サントリーらしいバランスの取れた仕上がりですが、隠し味に梅酒樽熟成の原酒や30年以上の長期熟成原酒を使っていたりして、面白い味わいになっていますよ。この1本しかないので、無くならないうちに、ぜひどうぞ。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107