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さて、今回はCHET BAKERの参加したレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、1960年代、当時の流行りものをカバーした、ジャズ色の薄い1枚です。
「MAGICAL MYSTERY」 (world pacific)
1950年代、アメリカ西海岸のミュージシャンたちによる、いわゆるウエスト・コースト・ジャズが流行った際、人気を博した面々が揃い踏みした1枚で、BUD SHANK(アルト・サックス、フルート)をリーダーに、CHET BAKER(フリューゲルホーン)、GARY BARONE(フリューゲルホーン)、HERB ELLIS(ギター)、JOHN WEST(ベース)、VICTOR FELDMAN(パーカッション)らが参加しており、1967年の録音であります。当時はBEATLESが世界的に人気を博しており、彼らの「MAGICAL MYSTERY TOUR」発売に合わせた企画盤として本作もリリースされました。60年代半ばに入るとジャズ界は一部を除いて活気を失っており、ポップ・ソングを集めたイージー・リスニング的なものを生活のために吹き込むミュージシャンも多かったようです。SHANKは、65年に本作同様、CHETと吹き込んだ「MICHELLE」(world pacific)がヒットしており、同じ路線のものを何枚も制作しました。曲目をみてみると、アルバム前半、いわゆるA面には、「BLUE JAY WAY」、「I AM THE WALRUS」、「THE FOOL ON THE HILL」、「HELLO GOODBYE」といったビートルズ・ソングがずらりと並んでいます。SHANKはともかく、CHETの調子は最悪で、弱々しくメロディを吹き、たどたどしいアドリブをとっているだけですが、こういったポップ・ソングを吹き込むことはこの時期以外ではなかったので、貴重な記録といえます。後半はBEATLES以外の当時の流行ものが収録されています。個人的には、60年代を中心に一世を風靡したBURT BACHARACHの「I SAY A LITTLE PRAYER」がアルバムのラストを飾っているのが嬉しいところです。60年代半ばのイージー・リスニングものは、CHET自身も「薬代のために吹き込んだクズの山」と言っており、ジャズ・ファンや批評家からも馬鹿にされていますが、普段取り上げないレパートリーを多く吹き込んでおり、少しは聴きどころもあるので、聴かずにスルーするのは勿体ない気がしますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
