10月も中旬に入り、気温も下がって秋めいてきました。体調を崩さないように気をつけたいものですね。本日(14日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(21日)は、営業する予定であります。
さて、今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、晩年のレギュラー・メンバーで固めたドイツでのライヴ録音であります。
「LIVE IN HAMBURG 1985」 (play time)
CHET(トランペット、ヴォーカル)、PHILIP CATHERINE(ギター)、RICCARDO DEL FRA(ベース)という晩年のレギュラー・メンバーによるドラムレス・トリオ編成で、タイトルからわかるように1985年、ハンブルグでのライヴ録音であります。晩年のCHETは、余白を活かした演奏、そして、より繊細な表現を求めて、ドラムスを除いた、いわゆるドラムレス編成を好みましたが、そのためにはリズムをキープするために、しっかりとしたタイム感覚のあるベース奏者が必須でした。CHETの高い要求に応えられたのが、ベルギー出身のJEAN-LOUIS RASSINFOSSEと、イタリア出身のRICCARDO DEL FRAで、この2人はレギュラー・メンバーとして10年ほど活動をともにしました。ギターのPHILIPはベルギー出身の名手で、CHETのもとで6年ほどレギュラーとして活躍しました。ドラムレス・トリオを組む際には、PHILIP(ギター)にはJEAN-LOUIS(ベース)、同じくレギュラー・メンバーだったフランス出身のMICHEL GRAILLIER(ピアノ)にはRICCARDO(ベース)を組み合わせることが多かったのですが、本作ではPHILIPとRICCARDOという珍しい組み合わせになっています。ただ、それぞれCHETとの共演歴も長く、ドラムレス・トリオ編成にも慣れているため、饒舌に奏でながらも、お互いのための余白を残してあり、3者がしっかりと噛み合った素晴らしい演奏になっています。ミドル・テンポの「HOW DEEP IS THE OCEAN」に始まり、バラードの「LEAVING」を挟んで、アップ・テンポの「JUST FRIENDS」へ続く流れは聴き応えがあります。ひっかかったようなリズムのアレンジが印象的な「LOVE FOR SALE」が終わって、最後にCHETがメンバー紹介をしているのですが、いやに元気よく紹介しているのが印象的で、きっと納得のいく出来で嬉しかったんだろうなぁと思ったりします。その後、アンコールで「MY FOOLISH HEART」を演っているのですが、トリオによる繊細な対話、CHET自身の甘いヴォーカル、ともにいい味を出しています。CHETの死後、数多く発掘されてきた未発表のライヴ録音のなかでも、本作はかなり上位に来るのではないかと思いますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
