9月も終わりですね。台風に始まり、雨が続き、再び台風に終わるという感じで、活気のない1ヶ月でした。10月からは下半期も始まることですし、また気持ちを新たに頑張りたいものです。本日(30日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(10月7日)、月曜日(8日・祝日)の連休は、営業する予定であります。
さて、今回はCHET BAKERの愛弟子でもあったイタリアのフルート奏者、NICOLA STILOによるアルバムを紹介してみたいと思います。
「ERRATA CORRIGE」 (splasch)
CHET BAKERの晩年の愛弟子、NICOLA STILO(フルート、ギター、ピアノ)の初リーダー・アルバムで、DANILO REA(ピアノ)、FURIO DI CASTRI(ベース)、ROBERTO GATTO(ドラムス)を加えたカルテット編成で、1995年の録音であります。ほとんどがNICOLA自身によるオリジナル曲で、冒頭の「BIBI’S MOOD」からエキゾチックな雰囲気の曲が続きます。ボサノヴァで有名なANTONIO CARLOS JOBIMの「CHORA CORACAO」という曲は、モードの名曲「BLUE IN GREEN」を連想させる雰囲気があり、スローで紡がれる物哀しい旋律がとても美しいです。アルバムの締めくくりの2曲は、CHET BAKERとの未発表のスタジオ録音が収録されています。CHET(トランペット)、NICOLA(フルート)に、夭折した名手、LUCA FLORES(ピアノ)、LILLO QUARATINO(ベース)、LEO MITCHELL(ドラムス)を加えたクインテット編成で、1987年の録音であります。JOBIMの名曲「ZINGARO」は、CHETのトランペットもよく響いて好調ですし、続くNICOLAのフルートもコンパクトにまとまっており、そして、何よりLUCAのピアノがとても繊細で美しいです。この曲は、晩年のCHETのお気に入りのひとつで、CHETの伝記映画「LET’S GET LOST」のテーマ曲になったり、ライヴでも何度も取り上げられていますが、本作のヴァージョンは屈指の出来だと思います。もう1曲の「WALKIN’ WITH THE DEVIL」はテーマのハモりが印象的な明るいムードの曲ですが、僕の知る限りでは、CHETのアルバムで取り上げられたことはなく、ここでしか聴けないと思います。本作は、本編ではCHETとの接点はないものの、アルバム・ジャケットの絵の下部にはCHET BAKERの名が読み取れますし、最後にCHETとの共演を2曲収録していることからも、CHETへ捧げる意味合いもあったのではないかと思います。また、ライナーでも触れていますが、本作録音時の95年に亡くなった盟友のLUCA FLORESへアルバム全体を捧げています。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
