3月も折り返しを過ぎましたが、東京では昨日(17日)、平年よりも早く桜の開花が発表されました。当店の近隣では、まだほとんど咲いていないようですが、これから楽しみですね。本日(18日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願い致します。なお、来週の日曜日(25日)は、営業する予定であります。
さて、今回はCHET BAKERの影響を大きく感じさせるレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、CHETへのトリビュート・アルバムのために集まったメンバーによるレコーディングの続編であります。
「MOODS VOL.2」 (criss cross)
ベルギー出身の名手、PHILIP CATHERINE(ギター)をリーダーに、TOM HARRELL(トランペット、フリューゲルホーン)、HEIN VAN DE GEYN(ベース)を加えたドラムレス・トリオ編成で(2曲でMICHEL HERRによる控えめなキーボードが入りますが)、1992年の録音であります。主役のPHILIPは、CHET BAKERの晩年にレギュラー・ギタリストとして活躍しました。とくに、CHET、PHILIPの2人にJEAN-LOUIS RASSINFOSSE(ベース)を加えたドラムレス・トリオとしての活動が多く、iglooレーベルに吹き込んだ「BAKER-CATHERINE-RASSINFOSSE」や、本作と同じcriss crossレーベルに吹き込んだ「CHET’S CHOICE」といった名盤も残しています。ベースのHEINもCHETの晩年に何度か共演しており、1987年の来日公演のメンバーでもあります。TOMは、CHETを彷彿させる優しい音色のトランペットを聴かせてくれます。本作のメンバーであるPHILIP、TOM、HEINによるトリオは、CHETへのトリビュート・アルバム「I REMEMBER YOU」(criss cross)のために結成されたものです。意気投合した彼らは、その続編として「MOODS VOL.1」と本作「MOODS VOL.2」も吹きこみました。ほとんどがメンバーによるオリジナル曲ですが、それぞれが饒舌に奏でながらも、お互いのための余白は残しており、しっかりと噛み合った音楽的対話を堪能できます。最も印象的なのが「GALERIE DES PRINCES」という曲。ギターのみで始まり、ベース、トランペット、それぞれとのユニゾンを挟み、続いてギター、トランペット、ベースのソロが入ります。その後、お互いを追いかけるようなチェイシング・パートを経て、トリオが再び一体になります。寂しげなメロディの曲ですが、とても美しいです。CHETの晩年のドラムレス・トリオと聴き比べてみるのも興味深いですよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107
P.S. つい先日、思いもかけないことが起きました。正直、まだ信じられず、言葉がみつかりませんが、いままで楽しい時間を本当にありがとう。ずっと忘れないよ。
