本日(8日)は、日曜日ですが当店は営業致します。やや天気が崩れそうですが、お時間がございましたら、ぜひお越しください。なお、来週の日曜日(15日)は、お休みをいただく予定であります。
さて、恒例のレコード紹介に戻ります。今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、鉄壁のレギュラー・メンバーによるドラムレス・トリオ編成のライヴ録音であります。

「A TRUMPET FOR THE SKY VOL.1」 (philology)
CHET(トランペット)、MICHEL GRAILLIER(ピアノ)、RICCARDO DEL FRA(ベース)という晩年のレギュラー・メンバー3名によるドラムレス・トリオ編成で、1983年の録音であります。より繊細な表現ができること、余白を活かした演奏ができること、キャパの小さなクラブでも演奏できることなどから、晩年のCHETはドラムレス編成を好みました。なかでも、レギュラー・メンバーで固められたCHET、MICHEL、RICCARDOによるトリオは、CHET、PHILIP CATHERINE(ギター)、JEAN-LOUIS RASSINFOSSE(ベース)によるトリオと並んで、多くのライヴをこなし、多くのレコーディングも残しました。本作の録音時点(1983年)で、3人が出会ってから3年半ほど経っており、お互いに音楽的に理解し合い、共鳴し合っている様子が伺えます。主役のCHETは好調で、素晴らしい演奏を次々に繰り出してきますが、それに負けずについてくるMICHELとRICCARDOも相当なものです。冒頭の「LEAVING」や十八番の「MY FUNNY VALENTINE」などのバラード曲では、静寂を活かした繊細な演奏が繰り広げられ、MICHELのピアノも美しいです。個人的にいちばんの聴きものは「MARGARINE」の1stテイクです。かなりのアップ・テンポで饒舌に演奏しながらも、決してお互いの音は邪魔していません。ドラムレスで演奏するときに、CHETが信頼していたベース奏者はRICCARDOとJEAN-LOUISの2人でしたが、本作ではRICCARDOのベースのすごさが実感できます。爆音で物凄いフレーズを刻みながらもリズムのテンポは決して乱れない、素晴らしいベース演奏だと思います。本作は録音バランスが悪く、ベースの音がやけに大きいので、ベース好きにはたまらない1枚でありますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
Bar BAKER
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107