さて、今回はCHET BAKERのレコードを紹介してみたいと思います。今回の盤は、お馴染みのレギュラー・メンバーによるドラムレス・トリオ編成のライヴであります。

「IN BOLOGNA」 (dreyfus)
CHET(トランペット)、PHILIP CATHERINE(ギター)、JEAN-LOUIS RASSINFOSSE(ベース)という鉄壁のレギュラー・メンバーによるドラムレス・トリオ編成で、1985年の録音であります。タイトルからおわかりのように、イタリア・ツアーからのライヴです。何年も共演してきた仲間たちなので、お互いに音楽的に深く理解しあっている様子が伺え、全体のリズム・キープが難しいドラムレス編成も完璧にこなしています。PHILIPのギターは、かなり饒舌ではありますが、音で埋め尽くすことはなく相手にスペースを与えています。JEAN-LOUISのベースは、ドラムレス編成に慣れており、安定したリズムを刻みながら、ソロ・パートでは流暢なプレイも聴かせます。主役のCHETのトランペットは、曲によって好不調の波がありますが、フラット気味のスキャット・ヴォーカルも含めて、「MY FOOLISH HEART」におけるバラード・プレイは、味わい深いですよ。「BUT NOT FOR ME」では、各々のソロ・パートが終わってテーマ部分に戻るときに、珍しくCHETが入るタイミングを間違えて「AH!」と声をあげているのが聴こえます。バンドの一体感という点では、飛ぶようなアップ・テンポの「TUNE UP」があげられます。リズムをしっかりとキープしながらも、かなりの高速で奏でられるギター、ベースの上に、別の時間を漂うかのようなCHETのトランペットが重なっており、スリリングな演奏を楽しめますよ。
みなさま、ぜひ「BAKER」へお越しくださいませ。初めての方もお気軽にどうぞ。お待ちしております。
日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107