$チョコマカオのブログ



奥深くまで木々は色付き落葉と相まって木立の中に続く道路はまるで黄色いトンネルだ。物悲しいくせに賑やかで、僕もそうなのか。

視界が開けると、君の言うカレー屋が見えた。インド人のシェフ、いや、シェフじゃなくて料理人か?まあいい。

山裾斜面にへばりついたような場所ににカレー屋はあった。古い映画に出てくる木造校舎の様な建物は、峠に向かう山間の国道を脇にそれてややしばらく行くとあった。そのせいか、たたずまいも幾分ひっそりと感じられた。


「ふーん、こんなとこにあるんだねー、カレー屋さん。」

「そう、温泉もあるんだよ。」

「へーー!!そーなんだー。」

「◯◯、誰と来たんだー??」

「えっとね、ふふ、誰だっけ。 いいでしょ!!・・・友達よ、何人かで。」


玄関もまるで昔の校舎みたいで、案外そうなのかも。靴を脱いで板間の食堂に入ると室内は暗く、向こうの窓の外がやけに明るくて、自然そっちに歩いてくことになる。窓の外にもいくつかの席が用意されていた。バーベキューもできるみたいだ。外に出ると少し肌寒かったがそのまま椅子に腰をおろすと君は言った。


「お水持って来るね。」

「いいよいいよ、僕が持って来てやるよ。」


僕が立ち上がると振り向いた君はまっすぐこちらを向いて、

「いいの、私、持って来るから座ってて。」


思いがけず間近に向かい合って立つことになって、ふいに込み上げるこれはなんだろう。君はけなげで、小さくて・・・。
ヒールを脱いだ君は、初めてでもないのに・・・・。言葉をなくした自分に気付いてそのまま座った。

当然僕たちはカレーを食った。インド人の作ったカレー。味は覚えていない。それでもかつて食べたどんなカレーよりもおいしかった。最高のカレーだった。




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ビルに入ると、おや、こんなところに雑貨屋さんが、と。もしかしたらあれも置いてあるかも知れないと店内へと進んだ。結構広い。

デザインナイフ。カッターの刃の一片をペン先につけたようなあれだ。

あったあったー。

いくらだろう・・・? 手にしたそれには値札がついていなかった。それで、別のを手に取ってみたのだがそれにもない。そうか、棚に表示してあるのか。

あれーーーー!!ない。

・・・な、なんという怠慢!!  見れば結構な数の店員がいるではないか。こんなことではいかん。彼らに意見しておかなければ日本の経済が大変なことになる。
意見をする前に、他にも価格表示を忘れたのがあるかもしれないので、念のため隣の商品も確かめてみた。するとどうだ、やっぱりだ、無い。
ふつふつとこみ上げる怒りをおさえつつ後ろの棚も確認した。無い。

その時だった、視覚の残像の片隅にかすかにとどまったそれが私の豊かな感性を刺激した。

それは壁に円く大きく描かれたロゴだった。一連のアルファベットの輪の中に数字が三つ。1、0、0。



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「君らは一体どーいうつもりなんだ!!

毎度々々、新しい企画がどうした、こうしたって、私は暇な訳じゃない、いつも付き合わされる私の身にもなってみたらどうなんだ。奪われた私の時間を返せ!!君らに付き合ったからって一銭の得にもならない。

後に残るのはこのなんの役にもたたない企画書だけじゃないか。なまじっか印刷などされてるからメモ用紙にもならない。

君らには良心というものがないのか!!  よく良心の呵責に耐えられるものだ。・・・ったく良心のかけらもない。」






「あの、書類の裏側、白紙にしておきました。」


「ん・・? あ、ほんとだ、そーかそーか、かけらだけはあったんだね。うんうん。」