駆けたよね、砂浜。僕たちだけの白い砂浜がずっと続いてた。
波の音でよく聞こえなかったけど、はしゃぎながら追っかけっこ・・、君が鬼になって・・・。
少しだけ風吹いてたんだっけ、砂浜についた僕の手に君は砂を一掴みかぶせて、その上に重ねた君の手が砂越しにやわらかくて思わず見つめてしまった。
長い髪がそよそよと揺れて、覗き込むように向けけられた君の目はオレンジ色に透き通って、うそじゃないよ、吸い込まれそうだった。
海へと目をやると、彼方に光るオレンジ色の帯が水平線に広がって、寄せ来る波の背も僕たちも、全部オレンジ色に染め上げていたんだった。


