2020年4月に開催された「あやしい絵」展。
その中でもあやしい光を放っていたのが甲斐荘楠音。その甲斐荘楠音の全貌を紹介する展覧会。2023年8月27日(日)まで開催されています。
オフィシャルサイト
開館60周年記念甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性|京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto (momak.go.jp)
外観にある写真など
《春》 1929(昭和4)年 メトロポリタン美術館、ニューヨーク
(オフィシャルサイトから引用)
Purchase, Brooke Russell Astor Bequest and Mary Livingston Griggs and Mary Griggs Burke Foundation Fund, 2019 / 2019.366
2019年にメトロポリタン美術館(ニューヨーク)の所蔵となった作品で、日本での一般公開は本展が初めてとなります。「あやしい」だけではない、甲斐荘の朗らかでロマンティックな「陽」の一面を象徴する名作です。本作と同じ姿態の女性スケッチが複数残っており、甲斐荘が丹念にそして執拗にその官能的イメージを探求したことが分かります。女性の身体にしては大柄な手足からもうかがえる両性具有的表現にも注目です。
(引用ここまで)
(オフィシャルサイトから引用)
甲斐荘は演劇に生涯尽きぬ関心を寄せ、日本画にも芝居に取材した例が多く見られます。本作の下敷きは歌舞伎演目「処女翫むすめごのみ浮名うきなの横櫛よこぐし」、通称「切られお富」。愛した男のために悪事を重ねるお富に扮する義姉を描いたといわれます。情念のこもった画面に目を奪われますが、レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》、北宋時代の画家・趙昌の引用など洋の東西を問わず古典に学んだ理知的な面も見逃せません。
(引用ここまで)
感想
今回の展覧会では作品を素で見て、タッチを見ることができます。また、畜生塚を見たときに、それまでに日本画にない肉感的な雰囲気を醸し出していましたが、「レオナルドダヴィンチやミケランジェロから影響を受けた」とあり、納得しました。作品に至るまでの膨大なスケッチの一部、ご本人の写真、関わった映像の史料の数々を見ることができました。
氏の写真(女形のほう)
氏の美意識は今にも受け継がれている感じがします。
(65) 東映時代劇YouTube - YouTubeで、氏が関わった作品を無料公開中です。(2023年8月20日に終了)
7/7(金)~7/16(日)
旗本退屈男 謎の大文字
7/14(金)~7/23(日)
旗本退屈男 謎の暗殺隊
8/4(金)~8/13(日)
旗本退屈男 謎の七色御殿
8/11(金)~8/20(日)
旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷
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