2020年4月に開催予定だったブレードランナーシネマ・コンサートですが、2022年12月17日に告知がありました。当時、VIXXのコンサートがあったら調整しにくいなぁと思い、そのまま失念していました。
WestSideStoryの先行予約をするときに、ふと3月3日に「ブレードランナーLIVE」の文字を見つけました。運良く空席あり…。よかった。
神様、
思い出させてくれて、ありがとう
■オフィシャルサイト
場所は渋谷のオーチャードホール
開演前
プログラムといっしょにとってみた
客層の男女比は6:4くらいでしょうか。こういうコンサートで男性が多い会場は「宇宙戦艦ヤマト2199」以来です。また、海外の方もちらほら。数十名は参加していたんじゃないでしょうか。
開演1分前…
針一本落ちる音もしないくらいの静寂…
1回限りの公演ですから。一音も聞き逃すまいと思う人が多かったと思います。「何か音を立てようものなら、殺される」かも…と思ったくらい緊張の2時間でした。
オフィシャルサイト
日本からも参加
CDは狭い空間で制作されているので、劇場と観客が一体になった音というのは、深みが違うような気がします。最初のLadd Movieのロゴが出たとたん、低音のティンパニ。最初から心が沸騰~。
夕食の天丼を抱えたままデッカードを拉致する警察の宇宙船をバックに流れるオープニング
ゾーラのシーンで歌われるスキャット
レイチェルとの邂逅シーンに流れる甘いサックスのLove Thema
レプリカントの強敵、ロイ・バッティが息をひきとるときのTears in Rain
ブレードランナー2049に続く、エンディングテーマ
今、思い出しただけでも、鳥肌がたつような演奏でした。
会場で配布されたプログラムにコラムを書いてくださった前島さんの記事が参考になると思います。
ブレードランナーLIVEに足を運ばざるを得ない。シンセサイザーの神ヴァンゲリスの音楽を甦らせ、映画と完全シンクロする生演奏を体験 | Mikiki
映画の感想
昨年、午前10時の映画祭で鑑賞したとき、見逃したところはしっかりチェックできました
今回、新たに思ったことをメモします。
「強力わかもと」のCM
最初は東アジアの雰囲気を出したいのかなと思っていたんですが、「若さの元」だったのかな。4年の寿命しかないレプリカント達がほしかったものを全面に出していたのかも。
まるで時計のねじがきれたように、息をひきとるルトガー・ハウアーのロイ・バッティ。
このシーンでは、すーっと静かに力が抜けていく感じがリアルに思えました。これは音楽の力が大きかったと思います。観客のいる会場での音楽は、奏でる人だけではなく、聞いている人の心も映すようです。たぶん、ブレードランナーを知らない若い人が多かったら、別の聞こえ方だったかもしれません。
生の音楽は偉大。
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