【映画】「スペンサー ダイアナの決意」鑑賞 | いろいろといろ

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 10月16日に日比谷の帝国劇場で「エリザベート」を鑑賞する前に日比谷のTOHOシネマズで「スペンサー ダイアナの決意」を見てきました。

 

 

 

10月10日に鑑賞していたのは、これ。

 

 

アーカイバル映画を先に見たので、アカデミー賞ノミネートされたからといって、「クリスティン・スチュアートさんはどうなんだろう」と疑念に思いつつ、行ってきました。

 

 

 

朝一だから誰もいません。

 

 

いつの間にか券売機が変わっていました。

 

 

旧ゴジラ君は健在

 

 

■オフィシャルサイト

 


赤薔薇映画概要
クリステン・スチュワートがダイアナ元皇太子妃を演じ、第94回アカデミー賞で主演女優賞に初ノミネートを果たした伝記ドラマ。ダイアナがその後の人生を変える決断をしたといわれる、1991年のクリスマス休暇を描いた。

出展:映画.com

 

赤薔薇出演者

出展:imdb

 

赤薔薇ロケーションはエリザベス女王が毎年クリスマス休暇に訪れていたサンドリンガム・ハウス - Wikipedia

 

出展:サンドリンガム・ハウス - Wikipedia

 

 

注意注意注意以下ネタバレです注意注意注意

 

 冒頭から、映画の中のダイアナさんはかなりエキセントリックに描かれていて、ひきそうになりましたが、サンドリンガムハウスを仕切るグレゴリー少佐、ダイアナさんをサポートするマギーや他の儀式をサポートしたり、ハウスをキープする方々がしっかり描かれていたので、興味深く見ることができました。

 

 

 クリスマスのために、自分で自動車を運転してサンドリンガムハウスに向かうダイアナ。本来は運転手が運転するところ、自分で運転して、道に迷ってしまうダイアナ。

 

 この映画を見て知ったのですが、ダイアナさんの生家のパークハウスはサンドリンガム・ハウスの近くの王室の持ち物だったらしいです。スペンサー家が王室から借りて住んでいたのだそうです。だから、みんな一様に「何で迷ったの!?」って。


※1991年は人が住めない状態だったので、閉鎖されていたそうですが。

 

 映画の中のダイアナさんは、行きたくなかったんだろうなとしみじみ思いました。

 

赤薔薇伝統

 

 到着すると今度はしきたりの嵐。

 まず、分銅で体重を量られます。

 

「この“体重を量る”というクリスマスの伝統は驚くべきことに本当にある。1900年代初頭にエドワード7世が「クリスマスのゲストがどれだけ楽しんだかを体重増加で測りたい」と提案しスタートしたと言われており、実に100年以上も続いている歴史のあるしきたりとなっている。何年もの間、摂食障害に苦しんでいたダイアナにとっては体重測定ほど苦しいものはなく、映画ではそんなダイアナを想像して伝統を拒否する姿が描かれている。」

出典:王室伝統のしきたりが明らかに『スペンサー ダイアナの決意』名優ティモシー・スポールのコメントも | cinemacafe.net

 

 

 また、宮殿には「暖房がない」そうです。おそらく、美術館のようなもので、絵画や家具、美術品をいためないために、ヒーターやエアコンといった設備を入れられないんだろうなと思いました。

 

 聞いただけで寒くなりました。

 

赤薔薇チャールズ

 

 映画のダイアナを悩ませた夫チャールズからのクリスマスプレゼントの真珠のネックレスをつけています。

 


 

夫の背後にいる女性の存在のため、疑心暗鬼に陥っています。また、困った行動をする自分を知っているから、使用人たちともディスコミュニケーション。

 

赤薔薇パパラッチ

王家が集まってくるのをしって、高性能のカメラを持って集まるパパラッチたち。グレゴリーはカーテンを開けて着替えたダイアナさんを責め、マギーをロンドンに返します。

 

 

 そんなかんなで、心を病んだダイアナさんはとなりにあるパークハウスに忍び込みます。

 

 

子供時代を振り返って、ようやく自分を取り戻します。

 

 

そして、映画の中で疑心暗鬼から開放されるダイアナさん。

現実世界で、みんなはダイアナさんを守ろうとしていたことに気づいてほしかったなぁと思いました。

 

そして、「みんなの心の女王」になることを決心したダイアナさんは婚約時代の黄色い服をスペンサー家のかかしに着せて、かわりに父の古ぼけたコートを着て、狩りに出ている息子達をつれてロンドンに帰りました。

 

赤薔薇かかしに着せた衣装

 

 

 

赤薔薇王子達を狩猟の現場から連れ帰るダイアナさん

 

 

赤薔薇音楽

 

 

 映画の中のダイアナさんの心象風景なのか、まるで90年代のデビッド・リンチ監督の映画っぽい感じ。

 

赤薔薇感想

 

 宮殿の石造りの冷たさ、伝統や歴史の中に放り込まれた現代っ子の寂しさをすごく感じた映画でした。この後に「エリザベート」を見ましたが、「スペンサー」を見たおかげで、石造りの冷たさを感じつつ、観劇に臨むことができました。

 

 内部はベルリンで撮影されているそうですが、サンドリンガムハウスの様相がわかる映画でもあるので、ぜひ鑑賞をお勧めします。

 

 クリスティン・スチュアートさんは、いままでのダイアナさんを主人公にした映画の中で一番きれいなダイアナさんを描いていたと思います。また、脇を固める俳優さんたちも愛をもってとりくんでいて、鑑賞後は明るい気持ちになりました。

 

 ファーストフードを食べて、オープンな王家というのは賛成できませんがwww