【読書】2021年4月に読んだ本  | いろいろといろ

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 エヴァンゲリオンのファン【解説】動画やYoutubeでも思ったけど、感想にもかかわらず、【断定的な表現】をする人が多くなったなぁと。NHKの「プロフェッショナルの流儀」などの番組で自分の思っていたことと違うことが報道されると、ファンなのに作家に復讐誹謗中傷したくなるようで?。

 

(ご参考)

プロフェッショナルの仕事の流儀 庵野秀明スペシャル

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』制作関係者に対する誹謗中傷・脅迫行為に関して

 

 今月、萩尾望都氏の「一度きりの話」、竹宮惠子先生よりの「萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命」を比較して、昔から自分の勝手な解釈を押しつける人は多かったんだということを実感しています。

 

感想は自分のものだし、人と感想を交換するのは楽しいし、時がたてばまた解釈は変わっていくし、涙腺はどんどんゆるくなるし、楽しんでいきたいと思うけれども、あたかも自分が一番のファンというスタンスで書くのはどうしたものかと…

 

以下に読んだ書籍の評価コメントでこんなのがありました。

(以降略)

 

知識が多く学ぶべき点が、たくさんあります。でも、

 

「しかし、批評家が作家の内面を「作品などを通して、創造的に解釈をし、それを語る」というのは、当たり前に認められた行為であり、批評家が、誰かの「神」を「仏」だと評価しようが「人間」だと評価しようが、それこそ文句を言われる筋合いの話ではないのである。

 

と【ある批評家】を擁護しつつ、

 

神解釈」を独占したい「信者」たちにとっては、「よそ者」が「神」の内面に踏み込む行為は、許しがたいものと感じられた。だから彼らは、本書の著者を「異端者(正統ではない神理解を語る者)」として、口をきわめて断罪し、「焚刑」に処そうとしたのである。
だがそれは、本当の意味での「神への愛」ではない。それは単なる「エゴイズム(利己主義)」でしかないのだ。」

 

【別の批評家を含む読者】を否定しているっぽい。

 

私は「こういう観点からこう思うというプロセス、根拠や背景」が明示されていれば、いいと思うんです。それにしても、批評家は後年の評価が怖い職業です…

 

 

クリエイターは世界で羽ばたいてほしいです。

 

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2165
ナイス数:28

萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命 (幻冬舎新書)萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命 (幻冬舎新書)感想
もう少し時間がたってから読もうと積読になっていました。2021年4月30日に萩尾望都先生が「一度きりの大泉の話」を出されたので、ようやく手に取ってみた次第です。既に書かれているように、両先生の作品に対しての洞察は自分の考えとはかなりの隔たりがあると思いました。 でも、距離をおいて、事実関係をおっていくのには参考になりました。
読了日:04月30日 著者:中川 右介


一度きりの大泉の話一度きりの大泉の話感想
4月28日に読了して「11月のギムナジウム」「トーマの心臓」を読んで、また再読。この本はこの本でもうこの話は封印されていくのだと思います。でも、ファンが先生の作品を愛するがあまり、深読みするがあまり、疑惑をぶつけてくるところは耐えられないなと思いました。 自分はこのイメージの根源を探すのは好きなんですが、表現について気を付けようとつくづく思いました。
読了日:04月30日 著者:萩尾望都


トーマの心臓 (小学館文庫)トーマの心臓 (小学館文庫)感想
1年に1度は読む大作です。2021年4月30日に出版された「1度きりの大泉の話」を読んで別の視点から読むことができました。最後に泣いてしまうのはいつもことですが、今回は特別な思いでよみました。インスパイアされたのは当時上映された「寄宿舎 ~悲しみの天使~」。ところで、萩尾望都先生が打ち切りにならないうちに連載を終了するために「オスカーの子供時代の話なんて無し無し」と一所懸命に描いていらっしゃったのを想像して、くすっと笑いが洩れました。
読了日:04月30日 著者:萩尾望都


11月のギムナジウム (1) (小学館文庫)11月のギムナジウム (1) (小学館文庫)感想
2021年4月30日に出版された「一度きりの大泉の話」を読んで、昔読んだのを再読しました。「トーマの心臓」の原点というには、あまりにも違いすぎるので違和感がありました。でも、「一度きりの大泉の話」を読んでスピンオフということを知って合点がいきました。2度目は「一度きりの大泉の話」と並行して読むと、物語により深く寄り添えるような気がします。
読了日:04月30日 著者:萩尾 望都


一度きりの大泉の話一度きりの大泉の話感想
大学生時代、私に読書の面白さ、生活の面白さを教えてくれた友人が「あの二人がうまくいくわけがない。ギムナジウムが好きかもしれないけど、全然違う」と言っていて、私も「うまいこというなぁ」と思っていました。創作者の軋轢はいろいろあるかと思います。 それにしても、腹が立つのは、本人が断っているのに「拒否権はない」と言い放った【某新聞社のZ氏】。ストレスがたまったとき、私もリウマチになったり、右眼の眼圧があがって緑内障になったりしたけど、そういうのを配慮しないでガンガンいくところは横暴さ以外の何物でもない。
読了日:04月28日 著者:萩尾望都


珈琲いかがでしょう 1巻 (マッグガーデンコミックスEDENシリーズ)珈琲いかがでしょう 1巻 (マッグガーデンコミックスEDENシリーズ)感想
中村倫也さん主演ドラマ「珈琲いかがでしょう」の原作。Prime Readingで試し読み。すっかりはまりました。最近テレワークで自宅でよくフィルターで珈琲をよく飲んでいます。淹れ方の解説付き、ネタもたくさんあって、面白かったです。また、今、SNSの誹謗中傷が問題になっていますが、「吐き出したはずの誹謗中傷は自分の中に沈殿してて、全部はねかえってくるの」という言葉は鋭い!!。自分の言葉、他の人にかけたはずの呪いは結局自分に返ってくるんですよね。
読了日:04月15日 著者:コナリミサト


お江戸ふしぎ噺 あやし (角川ホラー文庫)お江戸ふしぎ噺 あやし (角川ホラー文庫)感想
宮部みゆきさんの「あやし」を皇なつきさんがコミカライズしていることを「宮部みゆきの江戸怪談散歩」を読んで知りました。当時の江戸時代の庶民の生活を丹念に調査をされているようで、この漫画自体が資料になりそうです。「女の首」は具現化されたカボチャの神様になるほど~と思ったり、蜆塚は現代まで年を取らない人の話がつながったりして、読みごたえがありました。
読了日:04月02日 著者:皇 なつき


宮部みゆきの江戸怪談散歩 (角川文庫)宮部みゆきの江戸怪談散歩 (角川文庫)感想
三島屋変調百物語、本所深川七不思議、その他怪談の舞台裏、インタビューが収録されています。また、物語の原本になった物語やその舞台となった実際の場所なども紹介されていて、また本書を読み返したくなります。コロナ禍が終わったら、深川近辺を散策してみたいです。
読了日:04月01日 著者:

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