【映画】第93回アカデミー賞(2021)#ノマドランド | いろいろといろ

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 例年のアカデミー賞に比べて、

 

 

 

笠井アナによると、「衝撃のアカデミー賞」だったそうで…。

 

 

どういうことだったかというと、異例づくしだったそう。

 

・トリは主演男優賞、しかも受賞者スピーチなし(・_・;)。

・初の有色人種の女性監督が監督賞受賞

・初の韓国籍の俳優の演技賞受賞

・主演男優賞のアンソニー・ホプキンスの受賞は最高齢

 

■今回の結果

 

作品賞:『ノマドランド』
監督賞:クロエ・ジャオ『ノマドランド』
主演男優賞:アンソニー・ホプキンス『ファーザー』
主演女優賞:フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
助演男優賞:ダニエル・カルーヤ『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』
助演女優賞:ユン・ヨジョン『ミナリ』
国際長編映画賞:『アナザーラウンド』(デンマーク)

脚本賞:『プロミシング・ヤング・ウーマン』
脚色賞:『ファーザー』

音響賞:『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』
編集賞:『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』

撮影賞:『Mank/マンク』
美術賞:『Mank/マンク』

衣装デザイン賞:『マ・レイニーのブラックボトム』
メイク・ヘアスタイリング賞:『マ・レイニーのブラックボトム』

作曲賞:『ソウルフル・ワールド』
歌曲賞:『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』“Fight For You”

視覚効果賞:『TENET テネット』
長編アニメ映画賞:『ソウルフル・ワールド』

長編ドキュメンタリー映画賞:『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』
短編実写映画賞:『隔たる世界の2人』
短編アニメ映画賞:『愛してると言っておくね』
短編ドキュメンタリー賞:『コレット(原題)』

 

■ご参考

 

ノマドランドは今回主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドさんが「ファーゴ」以来好きな女優さんだったので、4月1日映画の日に仕事を早退して鑑賞しました。

 

 

ノマドランドオフィシャルサイト

 

 

■ストーリー

企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーンは、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、〈現代のノマド=遊牧民〉として、季節労働の現場を渡り歩く。その日、その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく──。

 

■感想

ノマドランド以外は見ていなかったので、受賞予想はできなかったけど、ノマドランドをすすめたら、みんなが見てくれて、そして、感想がとても面白かったです。

 

友人A:「人生とか、働くこととか、人との関わりとか色々考えさせられていた所でした。深いところに突き刺さる映画でした」

友人B:「なんかもう…他人事では無い」

 

などなどもろもろ

 

----以降ネタバレ----

 


 私はというと、フランシス・マグドーモンドさんは怖い役ばっかりやっているので、「何か起こるんじゃないかとドキドキヒヤヒヤ」。

 

ノマドは遊牧民ことを指すそうです。フランシス・マグドーモンドさんが演じるのは、ファーンという名前の未亡人。不要な家具類をトランクルームにおいて、家族の思い出をキャンピングカーに詰め込んで、季節労働の現場を渡り歩く生活に入ります。

始まりはクリスマス商戦のAmazon。そして、ノマド同士のキャンプに入り、情報を仕入れて渡り歩く。

 

 その中で、いろいろトラブルが。パンクしたり、体を悪くしたり…。心にしみたのは、不死の病にかかった仲間の一人スワンキーが、「アラスカにいって燕が飛び立つのを見たい」といって、アラスカに旅立っていくところ。

 

 あるとき、不意にツバメが飛び立つシーンがライブでスマホに流れてきます。

 

 「生きる」、「生きたい」、「生」の先にある「死」。

 

生死のリアル、土に還っていく遺体や排泄物がそのまま匂ってきそうでした。

 

 

ファーンさんはノマド初心者で、どことなく心もとない感じです。だから、「どこかで行き倒れにならないか」、「仲間に裏切られるんじゃないか」、「駐車場高すぎ」、「修理代高すぎ」とか、ドキドキしながら見ていました。

 

でも、みんな優しいんです。

 

「アメリカ発の映画で、癒された」のは初めてでした。アカデミー賞をとったからというわけではないんだけど、人のやさしさや思いの深さを感じました…。