【映画】第92回アカデミー賞授賞式 「パラサイト~半地下の家族~」アカデミー賞4冠 | いろいろといろ

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第92回アカデミー賞の授賞式がロサンゼルスで、日本時間 2月10日8時30分~開催されました。今年、特別だったことは、キアヌさんのお友達がみんな受賞したこと、そして、英語ではない&欧米向けではない韓国の映画が作品賞&監督賞&脚本賞&国際長編映画賞を獲得したことです。

 

【特別な理由その1】キアヌさんの共演者やリバー・フェニックス関係で濃ゆい関係のお友達が受賞

 

(出典:Oscar公式サイト

 

主演男優賞:ホアキン・フェニックス

(出典:Oscar公式

 

 

 

 

主演男優賞:ブラッド・ピット(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)

#「インタビュー・ウィズ・バンパイア」はリバーの代役で。

プライベートでも親しい友人の一人。

(出典:Oscar公式サイト

 

■主演女優賞:レニー・ゼルヴィガー(「ジュディ」)

#「砂上の法廷」で共演

(出典:Oscar公式サイト

 

■助演女優賞:ローラ・ダーン(「マリッジ・ストーリー」)

#デビッド・リンチ監督作「ブルー・ベルベット」(1986)出演。

恐らくデビッド・リンチ監督つながりで、ちょっとした知り合いかと想像しています…。

(出典:Oscar公式サイト

 

【特別な理由その2】英語ではない映画が作品賞ほか主要3冠を独占

(出典:Oscar公式サイト)

 

■ラビさんもよろこびのツイ

 

 

やっと外国語で作られた映画が「大きな市民権を得た」歴史的瞬間だったと思います。

 

裏を返せば、ハリウッド系映画のネタの枯渇が課題になってきたかと…。

 

ここ10年、年間鑑賞数60~70本程度(見ている人は本当に年間100本以上!!)の私がいうのもなんですが、

 

ハリウッド関係以外で制作される映画が面白くなってきました。

 

日本も数珠の作品がそろってきていると思いますし、韓国でも1999年の「8月のクリスマス」「シュリ」が制作されて日本の韓流ファンを増やしていましたし、ポン・ジュノ監督は監督作2本目の「殺人の追憶」を2004年に出していました。

 

個人的には、ようやくおもしろい映画がみれるようになるかもしれないとワクワク😃💕です。

 

(2月16日追記)

米紙でもこんな意見がありました。思わず、うんうん。

 

(抜粋ここから)

ロサンゼルス・タイムズ紙のジャスティン・チャン氏は、「『パラサイト』は、自身とその作品やイメージばかりに夢中であった、長年の米映画業界のナルシズムに、ついに平手打ちを食わせた」という独特の表現で、『米アカデミー賞』、そしてハリウッド自体における変革の一歩を評価。エイヴァ・デュヴァーネイ監督は「世界は広く美しく、すべての国の映画に『米アカデミー賞』の最高賞を受ける価値がある。(この受賞は)素晴らしくて正しいもの」と祝福のツイートを放った。米バラエティ紙のオーウェン・グリーバーマン氏は、同作の受賞を「シネマの未来への賛成票」と称し、「ハリウッド以外で作られた映画を祝することで、米映画界の人々が、外の世界にも目を向けることができることを証明した」と綴っている。

(抜粋ここまで)

出典:文春オンライン

 

#「殺人の記憶」2004年日本での公開当時、鑑賞してショックを受けたのだけは覚えています。当時、まだブログがなかったので、感想を残していませんでした。日記にはあるかもしれないけど、探せない~('◇')ゞ。

 

で、2006年の「グエムル 漢江の怪物」を見たとき、こんな感想を書いていました。

 

(抜粋ここから)

 CGだとか、物語もすばらしいんだけど、この主演のソン=ガンホという人は、「シュリ」でも思ったけれど、何か「社会がおかしいぞ」という映画によく出演する人なので、そういう観点からみると、たぶん、この映画はイラク戦争に対する批判じゃないかと思いました。表には絶対出てこないけれど、グエムルという架空の怪物と架空の戦争を始める家族の姿。滑稽・・滑稽なんだけど、この映画を作った意図は何か・・・ということに思いを馳せてしまいます。

 

(略)

 

ソン・ガンホは「大統領の理髪師」と同じように「愚者」と呼ばれる人物を演じることで、世の中のおかしさ、矛盾を別の見地から描こうとしているんではないかと思いました。 

 

 「もう一度自分の周りを見回してを考えてみないか・・・」  

 

そんな呼びかけが聞こえてくる映画でした。  こういうエンターテイメントかつ何か気づかせる、訴えるものがある映画が第一位になるという韓国。ソン=ガンホ自身も後進の育成に力を注いでいるといいます。すごいエンターテイメント大国です・・・。きっと。

(抜粋ここまで)

 

…という当時の感想から考えると、

 

韓国の国の在り方、中国または米国にまたは日本に「寄生」している国の在り方をけっこう痛烈に批判にしているように思えます。半地下で「金さん」が、「お金持ちの朴さん」に対して、まるで軍隊の「忠誠(チュンソー)!!」と同じような感じで「リスペー(Respect)!!」と叫ぶ場面では、「誰かにそう言わされている韓国の人」達の心を風刺しているように、私には思えました。

 

そして、いつか「パラサイトになった金さん」を解放することを夢見るというラストを迎えますが、それは韓国の人達のみんなの夢じゃないかな…。

 

まあ、見る方の勝手なんですけどね。

 

「パラサイト」でソン・ガンホさんに興味を持った方は、「シュリ」「大統領の理髪師」を見てください~。

 

■関連サイト

https://oscar.go.com/

https://oscar.go.com/news/winners/oscar-winners-2020-see-the-full-list

 

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