7月9日、ネットで大変なニュースが入ってきました。
【JBpress】ソウル市長がセクハラ疑惑のさなかに死亡 韓国中が騒然
(抜粋)
8日の夕方には、共に民主党の初当選、再選議員らとの会食があった。マッコリを添えた会食は20時30分ごろまで行われたが、随行員と一緒に出席した朴市長は終始ご機嫌だったと伝えられている。
そして問題の9日。この日、なぜか朴市長はすべての日程を取り消した。手始めに早朝に予定されていた朝食会をキャンセルし、さらにソウル市庁に電話をかけ「体の具合が悪くて出勤できない」と伝えた。
だが、朴市長は公邸で静養しているわけではなかった。10時44分、朴市長は黒い登山用服に紺色の帽子をかぶり、リュックサックを背負って鍾路区嘉会洞(チョンノグ・カフェドン)のソウル市長公邸を出る姿が確認されている。
(抜粋ここまで)
そして、翌日の10日未明に遺体となって発見されました。また、その日中にソウル秘書室長から遺言状が公開
「全ての方々にお詫びいたします。
私の人生を共にして下さった全ての方々に感謝いたします。
苦痛以外与えることができなかった家族にはずっと申し訳ないと思っていました。
火葬して父母の墓にまいてください。
皆さん、さようなら。」
大方のマスコミは元秘書のセクハラ訴訟に原因があるのではないかとしています。韓国ではセクハラ辞任が相次いでいますが、自殺というのは、違和感があります。そんな中思い出したのは伊丹十三監督。
1997年12月20日、不倫を週刊誌で報じられて、ワープロで「身をもって潔白を証明します。なんにもなかったというのはこれ以外の方法では立証できないのです。」と書いた紙を残して、自殺したと報じられました。
方や「申し訳ない」
方や「身の潔白の証明」
トップに立つということは、ある意味そこは無法地帯。たたけば、いっぱい埃が出てくるんだろうなとは思いますが、自殺は何か意図がありそうな…。
上記のJBpressの記事に興味深いことが書いてありました。
(抜粋)
8日(略)、 午後には、共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表と李洛淵(イ・ナクヨン)議員に会い、最近の政局に対する意見を交換した。
この時、李洛淵議員とは、ソウル市のグリーンベルト(開発制限地域)解除を巡り、意見の対立があったと伝えられている。文在寅(ムン・ジェイン)政権になってから住宅価格が急騰したため、文在寅政権の不動産対策に国民的な非難が集中している。そこで李洛淵議員は、「ソウル市の住宅価格の安定のためにグリーンベルトを解除し、住宅供給を拡大しなければならない」と述べたわけが、これに対して朴市長は「グリーンベルトは子孫のために残すべきだ」と主張したという。
(抜粋ここまで)
■山を切り開いて開発が進むソウル
個人的に、東京は「三密を回避できない、間違った計画に立った都市」だと思います。ソウルは東京よりも人口が少ないのに、まだ、ゴーストマンションを建設しようとしているようです。日本のような台風や地震が少ないとはいえ、この建設ラッシュは空から見て、素人の目にはあぶなっかしく映りました。
いろいろと日本への復讐あそびを楽しくされていたそうですが、ソウルの緑を守ろうとした点は、韓国の人々にとって、愛されたのではないかと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
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※時系列を中心に抜粋しました。
(抜粋)
冒頭の記者会見では、告訴状は7月8日16時30分頃、ソウル地方警察庁に提出したことが明らかにされた。その後、告訴人は1回目の陳述を9日午前2時30分頃まで行ったが、そのおよそ7時間半後、故朴市長は市長公邸を出たまま、行方不明となった。警察は当初、故朴市長に告訴の事実は伝えていないとしていたが、「大統領令」の規定に則り、青瓦台に伝えたことを13日、明らかにした。
前出記者は言う。
「警察庁から青瓦台へと話が伝わる過程で誰かが本人に伝えたわけです。青瓦台は否認していますが、これは明かな情報漏洩。告訴したことがすぐに伝われば証拠隠滅も可能ですから、あってはならない。市庁舎内で行われた元秘書へのセクハラ行為とそのもみ消し、そして、告訴事実がどう漏れたかなどすべてが明らかになれば文政権にとっては爆風となる」
(抜粋ここまで)
(抜粋)
午前10時44分 市長、登山用の服装で家を出る(彼は普段から登山を趣味としている)
午前10時53分 北岳山にある臥龍公園に朴市長が到着(保安カメラにより確認)
午後0時頃 娘に電話し、遺言のような言葉を残す
午後5時17分頃 携帯電話の電源が切られており、心配した娘が警察に失踪を申告
午後5時40分~9時30分 警察が1次捜索を開始(発見されず)
午後10時30分~ 2次捜索を開始
午前0時頃 北岳山にて遺体発見
(抜粋ここまで)