ネットを調べると、日本の最初のアイドルは、1971年にデビューしたナベプロの天地真理さんというのが定説みたい。今のように、メイクやスタイリストさんがついたのは彼女が最初だそうです。
また、ナベプロは、「渡辺晋氏が 元々は1950年代当時、まだ差別や偏見の目で見られることもあった芸能人の待遇改善と地位向上を目的として、タレントに仕事先を見つけ、出演料の一部を受け取ることだけであった芸能プロの仕事を変革した事が始まり」だそうです。(ウィキペディアより)
その事務所の前身のころに渡辺氏が1960年にプロデュースしたのは「ザ・ピーナッツ」
ザ・ピーナッツメドレー
このピーナッツの育ての親といわれているのが、宇宙戦艦ヤマトの作曲もてがけた宮川泰氏。実は氏のことを詳しく知ったのは、氏の死後の2006年以降のことなんですけどね。宮川氏の追悼コンサートで聞いた「ウナ・セラ・ディ東京」がすばらしくて

ザ・ピーナッツ:1969年 紅白歌合戦
井上陽水:2001年カバー
40年たった今でも心を動かされます。(ちなみにリリース時は生まれておりません…)宮川泰氏はJ-POPの草分けといわれる人ですけれども、ご本人はそんなことは意にも介さず、あっけらかんとしたお人柄だったみたい。氏の本を読んでも、何かに気負ったことはまったく書いてないんですが、氏の作った曲を聴くと、「一歩出せる、前に進める」ことが多いんです。
「みんなをびっくりさせよう」
「あっといわせよう」
「笑わせよう」
こんな想いを込めて、宮川氏は作曲したり編曲したりしていたんじゃないかって思うんです。実際、氏の著書の中でも、関係者の方への謝辞とともに、「こうやって誰もやっていなかったことを試してうまくいくと、本当にアレンジャー冥利に尽きるというか、この仕事の楽しさを実感できます。」と書いてあります。
若いってすばらしい―夢は両手にいっぱい宮川泰の音楽物語/産経新聞出版

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さて、本題に戻って、VIXXくんたちの今年の目標はというと…。
(以下 引用)
エンは「1位になるという最初の目標を達成した後、メンバーたちと話し合って“トレンドになる”という新たなミッションを掲げた。例えば、これまでVIXXは“ヴァンパイアアイドル”“カラーコンタクトをしたアイドル”“ファンタジーコンセプトのアイドル”と呼ばれてきたが、今後は“VIXXがつけたカラコン”“VIXXが着ていた服”など具体的で明確な概念のあるトレンドメーカーになりたいと思っている」と明かした。
(引用ここまで)
(ソース)
※一般的な日本の意味として、トレンド(trend)は、時代の趨勢(すうせい)、潮流、流行を指すということで、話をすすめます。
「…」
これを読んだ後、言葉を失いました。
なんて小さい目標なんだろうと。
いったいこの子達、どんな先輩について勉強してきたんだろうって。
宮川さんだったら、きっと「ま、ひとそれぞれだからねぇ ハハハ~」なんていって去っていきつつ、しっかり「背中」は見せてくれると思うんですよね。(←いろいろな人の話を読んで想像)彼らには、宮川さんのようなフロンティアとしての「背中」を見せてくれる人がいないのか…

「トレンド」を氷山に例えると、氷の上の一部のことだけだと思うのです。でもトレンドを支えるのは、その時代の共通した何かだって思うんです。
たとえば、ココ・シャネルは19世紀までの女性のスタイルを一新しましたが、その時代の背景には女性解放運動があって、ココ・シャネルはそれまで社会的地位が低かった女性の地位向上も視野にいれながら、時代を先取りして、服をデザインしたと思うんです。
宮川さんにしろ、シャネルにしろ、自分の曲を聞く人、自分がデザインした服を着る人を幸せにしようという思いがあっての結果で、それが世界に広まっていったと思うんですよね。
エンちゃんが、何をもってトレンドっていったのかはわからないけれど、私としては、表面的な概念なんて関係なく、
ファンとファンの将来の子供達が唄い継いでいくような歌、
あのとき「VIXXのこの曲で、元気なれた」って10年後くらいに言われるような曲、
ファンといっしょにVIXXもいっしょに成長していけるような曲
そんな曲を出してほしいなって思うんです。最初の人が兵役に行くまでに。
長文乱文で、うざい独り言を読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは。