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この本を読んだのは確かもう10年前になります。友人から教えてもらった貴志 祐介さんの「黒い家」に衝撃を受け、その後に読んだのがこの本。宮部みゆき氏の「レベル7」に似た展開かと思いきや、オーストラリアを舞台にしたお話でした。
リストラされたサラリーマンがいきなり、オーストラリアのバングルバングルに投げ出され、とあるゲームに巻き込まれる話です。今回の震災では、何かを判断する基準としていろいろ役立つことがあったので、ご紹介します。
■何を求めるかで全てが決まる。
「 サバイバルのためのアイテムを求める者は東へ、
護身用のアイテムを求める者は南へ、
食料を求める者は西へ、
情報を求める者は北へ進め」
すっごくお腹が減っていて、周囲からは狙われている。そして何も道具がない。そんなとき、こんな選択肢が出てきたら、さて、あなたはどっちに進みますか?
・・・・いえ、情報を選ぶ勇気があるでしょうか。
■プラティ君のサバイバル教室
「一般に遭難したときに考えるべきことは、①水、②シェルター、③暖、④食料の順となる。だが、これはケースバイケースで入れ替わる」
この本を読むまで③暖が必要というのは、まったく意識していませんでした。(→すっごい寒がりのくせして・・・)いかに体力を落とさずにいられる環境を作れるか・・・・まず、いかに体力を維持するのかが課題なんだなぁと。また、主人公のペアは、最初は要領を得ていないことばかりしているのですが、危険がせまってくるごとに身体も心も研ぎ澄まされていきます。
読者が主人公といっしょにいろいろな発見できる書籍です。
ちょっとハードな内容ですが、ぜひぜひ。