
今回のお話は【第9話】『援助交際が生んだ悲劇』
今回のお話は、被告人の家族に「人の不幸を見て楽しんでいるんじゃないの」と言われて、はたと自分を見つめ直す北くんのお話。
北くんの前には、傍聴人と裁判を分ける一つの「柵」があります。その柵の内と外にいる人にどんな違いがあるのか・・・。あるとすれば、法を破った人とそうでない人の区別。
山野さん曰く、「あの柵の内側には入りたくない」
美和ちゃんはというと、どこか批判的に柵の内側を見ている。
何かが違う・・・。
東京の寒空の下、北君が気がついたのは重い現実だったような気がします。
実は傍聴人と被告席を分ける柵以外にも、たくさんの檻やら柵やらあるのじゃないか・・・。柵の外にいるつもりが、ほんとうの人生の舞台に上がっていない自分・・・・。そして、見方を変えると、実は被告席に座っている人と違わない自分の姿・・・・。
ここで話が変りますが、私、学生時代からこっちずっとテニスをやってきてました。ずっと、弱小チームだったのですが、そこであることに気がついて、リーグに勝ち上がっていったことがあります。
例えば、センターラインのところが滑りやすくなっているとか、向かい風だとか、太陽が眩しくてスマッシュやサーブが打ちにくいとか。
最初は、試合に負けるたび、それを言い訳にしていたわけですが、あるとき、はたと気がつきました。
「今、自分に起きていることは、相手にも起こりうる。逆に相手に起きていることは、自分にも起こりうる」
確率の大小はあるにせよ、テニスやサッカーの場合には、お互いの環境を入れ替えるんですから、自分の不利を嘆いてばかりもいられません。そのとき、どうすればいいか・・・・と思った末、やれるのは、うまくいかない要素を数えること、自分が身を持って調べてリサーチすることじゃないかと思いました。経験ほど強いものはありませんから。でも、残しておかなければ、すべて消えてしまうので、日々振り返るようになりました。
それにしても、あの北くんを演じる向井理さんには、きつかったように思います。私にも理という弟がいました。今回、ドラマ中の北君は自分の思いを吐露する先があったけど、弟にはありませんでした。誰も彼のことを聞こうとしなかったわけではなくて、彼のプライドが自分の内側を吐き出すことを許さなかったし、アドバイスを受けても自分が変ることを拒んでいました。
・・・にも関わらず、彼は自分で自分を否定し続けました。何度も何度も。で、ある日、上司から言われたある一言がきっかけとなり・・・・。
北くんは、「こうあるべき」というプライドがあまりない分、救われているような気がします。もしかすると、向井理さんの人柄が投影されているのかもしれません・・・。
さてさて、傍聴マニアも最終回を迎えないうちに、今はもっぱら「ゲゲゲの女房」の撮影に忙しい様子。昨日は早朝-3℃の調布で撮影をしていたそうです。お疲れ様でした~

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