963 WHISKY
RICH & SWEET
FINE BLENDED WHISKY
 
PRODUCED BY KENNAN SYUHAN
 
NATURAL COLOR
NON-CHILL FILTERED
 
産地:日本  福島県
原料:モルト、グレーン
容量:100ml
アルコール:46%
樽構成:シェリーカスク
希望小売価格:700ml / 3000円
 
 
色:薄琥珀色
トップノート:2
アタック:2
香り:レザー、コーン
味わい:ハチミツ、ブラックペッパー、レザー
アルコール感:4
ピート感:1
 
 
 
総評:3
 
 
 
■ 福島県南酒販株式会社について
 
福島県南酒販は昭和24年の創業当時は協同組合だったみたいですね。
協同組合とは同業者同士が組合を通して同じサービスを利用し、各自利益を得ていく事業形態ですね。
協同組合は農家とJAの関係性と思えば分かりやすいでしょうかね。
話を戻すとその酒販組合の初代理事長だったのが当時の「笹の川酒造」の社長だったみたいですよ。
そして昭和29年に株式会社として編成したみたいですね。
なので福島県南酒販が笹の川酒造に企画製造という関係性が出来てるわけなんですね。
 

 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは蒸留由来のフェインツ香でレザー。グレーン由来のコーンようの甘み立ち。
全体的にドライ。木材の嫌みは無く、熟成からなのかアタックは和らいでます。
 
口当たり滑らかで、ファーストタッチはハチミツの甘み。
香りからは予想の着かない程、強めのブラックペッパーのスパイス。香りで得たレザーが鼻を抜けます。
甘み、刺激、渋みこの3拍子が揃ってアタックと共にフィニッシュ。
 
 
 
■  963ウイスキー リッチ&スウィートの考察
 
黒ラベルと全く違った酒質のブレンドが香りや味わいで分かります。
非常に面白いブレンデッドウイスキーです。
黒ラベルと違いコクは濃厚な甘みをともない現れています。
黒ラベル同様にエグミや嫌みなどなく万人受けのウイスキーだなと思います。
 
香りたちからグレーンの比率が高いことは分かりますので、香りで魅せるというよりは、スパイシーでコクのある甘みだちから、味わいで魅せるウイスキーかなと思いました。
 
安積蒸留所がリリースする2000円のブレンデッドウイスキー「山桜」より美味しいのは、いかんせん不思議に思いますが、輸入原酒の出自が気になるところですよね。
 
 
 
■ 963ウイスキー購入録
 
この963ウイスキーはウイスキー飲み始めのころの2021年暮れくらいに興味本位で買ってみたウイスキーで、黒と赤の2本セットのモノを購入しました。
たしか1300円くらいだったと思うんですが、普通に考えて200mLで1300円ですよ!高いですよね!!
350mLの生ビール6本組買えるんですよね~。
冷静に考えるとウイスキーがもたらすエンゲル係数の占める割合は高いですよね。
で、ウイスキー飲めるようになって後から963にウッディバージョンがあることを知ったんですよ。
100mLボトルは単体では売っていないみたいなので、ウッディバージョンはフルボトルを買うか100mL3本組を買うかの2択になってしまうんですね。
しまったしまった島倉千代子・・・悲しい
 
 
「やったんだから必ずもらう。倍返しでだ!」
 
これはバレンタインデーの翌月のホワイトデーにおける裏スローガンである。
WBWF・ワールドバレンタインウーマンフェデレーション(世界バレンタイン女性連盟)により、世の中の諸兄諸君には秘密裏にされてきたものを私が命を賭してお伝えするものである。
もし今後、このブログが404エラーになっていたら私はもうこの世にいないという事である。
 
 
 
 
 
 
■  作り方
 
粉糖とアーモンドプードルを混ぜ粉ふるいにかけます。
粉ふるいは100円ショップのカップ型が使いやすいです。
これはセリアだったかな。
裏ごし使用には不向きですけどね。
 
 
 
マカロンミックスと水を混ぜ、ハンドミキサーでサクラ色になるまで撹拌します。
 
 
サクラ色になったら粉ふるいにかけた粉をゴムベラで混ぜます。
 
 
大きさは3.5センチに16個絞るって書いてあったんですけど、クッキングシートに16個○描いたの入れておいてほしいですね。
30ミリ瓶のキャップがちょうど3.5センチだったのでペンで書きました。
 
 
間に挟むビターチョコを湯煎する。
これクーベルチュールチョコとか高カカオチョコとか代用してもいいかもしれませんね。
 
 
はいできた。
 
 
絞りがね。
昨年同様うまく出来なくてめちゃくちゃイライラしちゃったんですよ。
料理のセンスないなぁ。
 
 
料理好きだけどセンスがないって、おりゃあはどうすりゃいいんだよ。
 
 
2月3月はバレンタインの季節ですね~。
縁もゆかりも無い諸兄方は、どう息を潜めてやり過ごすか考える今日この頃だと思います。
 
私も小学校のときは、クラス全体が色めきだち心弾んだものです。机のなかにおもむろに手を突っ込んで隅々までまさぐったりして(←あほ)。
 
そして中学にもなると女子はパタッと義理チョコすら止め出すんですよね。そう思春期なんですよね。(義理はちゃんと果たせ!)
 
高校になって電車通学にもなるとドラマを夢見るんですよね。あのう、遠くからいつも見てました!好きです!的な。(童貞賢者の淡い妄想)
 
そんなこんなで無印良品から過ぎ去り日青春キットが販売されています。
もちろん青春に縁もゆかりもない私ですから、バレンタインデーの前に処分されるセール品をOLさんの痛い視線を掻い潜りながらゲットしてきたわけですね。
 
去年はマカロンのみでしたが、今年はクランチチョコにも挑戦だーー!!
 
まず、クランチチョコを作る。
簡単そうだ。
 
 
 
材料はこれだけ。
余裕しゃくしゃく。
 
 
まずナッツを包丁で粉々に切って炒る。
お茶の子さいさい。
 
 
そしてホワイトチョコを湯煎する。
へのかっぱ。
 
 
 
イチゴパウダーをぶっかける。
なんのその。
 
 
炒ったナッツとフィアンティーヌを混ぜる。
フィアンティーヌだよ、フィアンティーヌ。
生まれて初めて聞いた単語でもう忘れた。
フィ、フィ、フィンネルキュベレイ?
 
 
けっこうパサパサ感あり。
早くも失敗かこりゃ。
 
 
とりあえず湯煎上の器で均等に分けとく。固まっちゃうべ?
 
 
スプーン二個使うと良いらしいが、これがけっこう難しい。普通にペタペタ形作った方がやりやすいかも。
 
 
お次はココアパウダーを使って茶色いクランチチョコを作る。
行程はイチゴん時と全く一緒。
 
 
 
 
 
 
出来たぞ✨
女子はこんな簡単なものでお返しを期待しとるんや。
全人類女子「やったんだから必ずもらう。倍返しでだ!!」
 
 

 

 

 

※画像は公式ホームページから
 
ARDBEG
WEE BEASTIE
GUARANTEED 5 YEARS OLD
 
ISLAY SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NON CHILL-FILTERED
 
産地:スコットランド アイラ島
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:47.4%
樽構成:バーボン樽、オロロソシェリー樽
市場小売価格:700ml / 4500円
 
 
色:琥珀色
トップノート:5
アタック:3
香り:ベーコン、食パン、病院、たばこ、牡蠣
味わい:スモーキー、ピート、ベーコン、ペッパー、ハチミツ
アルコール感:3
ピート感:5
 
 
 
総評:3.5
 
 
 
■ アードベッグ蒸留所について
 
アイラ島には”アイラモルトの王”「ラフロイグ」、”アイラモルトの女王”「ボウモア」、”アイラモルトの巨人”「ラガヴーリン」、そして「アードベッグ」といえば”究極のアイラモルト”としてその地位を確立していますね。
 
アードベッグは1815年にジョン・マクドゥーガル氏がライセンスを取得した蒸留所になります。
それ以前から創業はされていましたが、違法操業時代なので一切の記録とかはないみたいですね。これはスコッチの老舗蒸留所全般に言える事なので、蒸留ライセンス取得年を創業表記したり、何かしらの記録をもとに創業年にしたりしてるみたいですよね。
 

 
アードベッグは1838年に倒産し、それから幾度か倒産や閉鎖を繰り返したみたいですね。
1970年にアライドディスティラーズ社が運営者になり、1981年から1989年は完全閉鎖。そして年に2か月という短い期間だけ蒸留をするほぼ閉業状態の活動をしていたみたいです。
そして1997年にグレンモーレンジィ社が買収し、完全復活をしていったみたいです。ここは公式ホームページのアードベッグ史にも記載されていますので、グレンモーレンジィの救世主ぶりが伺えます。
2004年にはそのグレンモーレンジィがモエヘネシーに買収されたので、アードベッグもモエヘネシーディアジオの傘下企業になってます。
 
今現在リリースされている熟成原酒は、1997年の新体制になってからの原酒のみしか使わないというポリシーがあるみたいなので、近年リリースされたアードベッグ25年はちょうどその熟成を迎えたウイスキーってことなんですね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはふくよかな食パンやベーコンの甘み。これは大麦麦芽が強く出ていると思います。
病院や正露丸の香りに牡蠣のようなミルキーな甘みも加わります。
5年熟成ですが意外にもアタックは感じませんでした。
 
味わいは口当たり滑らか。
ファーストタッチはピートのスパイスにベーコンの甘み。
コショウのような鋭いスパイシーさと、スモーキーさが鼻を駆け抜けます。
喉を温めるほどのアルコール感が中盤から押し寄せ余韻まで長く残ります。
甘味は独特で香りにある蒸された牡蠣の風味漂い、ピートと合わさりミーティさが出ていますね。
 
 
 
■ アードベッグウィービースティーについて
 
アードベッグ ウィー・ビースティーは日本では2020年7月14日にアードベッグのスタンダード品として新発売しました。
ウィー・ビースティーとはスコットランド語で「手の付けられない小さいモンスター」の意味みたいですね。それくらいインパクトのあるウイスキーに仕上がっています。なのでボトルにもわざわざ”A MONSTER OF A DRAM”の文言が入ってるんですね。
 
※画像は公式ホームページから
 
 
余談ですが、本国でウィー・ビースティーの発表があったのが2020年3月で、その翌月にアードベッグがEU知的財産庁に異議申し立てていた案件が結審されました。
その内容とはリヒテンシュタイン公国在住の起業家が2018年に「Arlberg Whisky」を商標出願したことから問題が発生したみたいですね。ちなみに読みは「アールバーグ」と読みます。
「Arlberg」「Ardbeg」って読みは違ってもスペルはパッと見似てますよね。
これを大文字にすると「ARLBERG」「ARDBEG」なんですが、小文字よりはまだいいですかね。
判決では「聴覚的に酷似している。視覚的に平均以上に酷似している」との結論からアードベッグの勝利になったわけです。
日本でも商標登録だけでお金儲けをする人がいますが、海外にも人のふんどしで相撲を取る人っているんですね( ´艸`)
 
 
 
■ ウィー・ビースティー5年の考察
 
アードベッグではブリニ―さにこだわりは全くなく、むしろ雑味など余分なアルコール感を飛ばした酒質に樽熟成でスモークやスパイスや濃厚な甘みを加えた仕上がりのウイスキー造りをしているみたいですよ。
その指針のお手本ともいうべき味わいがこのウィービースティー5年だろうと感じました。
これはけっこうレベル高いですね。
値段が値段だけにボトル買いしてもいいかもしれませんね。
 
 
 
 
 

 
 
BUSHMILLS
AGED 10 YEARS
 
SINGLE MALT
IRISH WHISKEY
 
産地:アイルランド
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:40%
樽構成:バーボン樽、オロロソシェリー樽
希望小売価格:700ml / 3300円
 
 
色:赤みある金色
トップノート:2
アタック:2
香り:シトラス、酢酸ビニル、グリーンガム、バニラ
味わい:ハチミツ水、ホワイトペッパー、酢酸ビニル
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.3
 
 
 
■ オールド・ブッシュミルズ蒸留所について
 
アイルランドのブッシュミル地区に入植した地主にウイスキー蒸留の王室公認が授けられたのが1608年のこと。
これは世界最古という記録になってるみたいです。
この地主の土地にブッシュミルズ蒸留所としてヒューアンダーソンが興したのが1784年になります。
オールド・ブッシュミルズは地区のウイスキー製造の歴史を代表して「1608年」を掲げているという事なんですね。
 
 

 
1885年に蒸留所は全焼しましたが、すぐに再建されそれからは一度も閉鎖されずに今に至るという事です。
1988年にペルノリカールに買収され、2005年にはディアジオに買収されました。
そのディアジオは2014年にメキシコ酒造大手のホセクエルボにブランド交換という駒にブッシュミルズを出し、売り払われたみたいですね。
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはかなり独特でシトラス系の芳香。
酢酸ビニルの科学的な芳香。
グリーンガムの爽やかな芳香。
全体的にドライで奥にバニラの香りが漂います。
10年という熟成も相まってアタックはかなり和らいでます。
 
口当たりは滑らか。
ファーストタッチは薄めのハチミツ水の甘み。
スパイスはホワイトペッパーのような刺激が中盤から押し寄せ余韻までには立ち消え。
酢酸ビニルのような科学的な香味で曖昧にフィニッシュ。
 
 
 
■  ブッシュミルズ10年の考察

 

アイルランドでは1850年代に麦芽税が課せられ、アイルランドのウイスキーは極端に大麦麦芽が使われない時代になりました。
しかしブッシュミルズ蒸留所では当時から100%大麦麦芽にこだわり、それがアイルランドでも唯一の長期熟成シングルモルトが生み出されるアイルランドスピリッツの賜物になっているんですね。
アイリッシュ伝統の3回蒸留には、ストレートネックの小ぶりなポットスチルに上向きのラインアームが付き、ここで香味豊かなミディアムボディの酒質が得られてるんですね。
 
アイリッシュウイスキーは飲み込んでいくうちにオイリーで辛味が目立つなど、コクの薄さをカバーする意味でもカクテルベースウイスキーな感覚ですが、100%モルトにこだわりを持つブッシュミルズだからこそアイリッシュウイスキーの面目はここで立ってるのかなと思いました。
 
数々の賞を受賞するブッシュミルズ。
ウイスキーの熟成ピークでもある16年前後、ブッシュミルズ16年をぜひテイスティングしたいなと思います。