MACALLAN
12 YEARS OLD
DOUBLE CASK
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NATURAL COLOUR
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:40%
樽構成:アメリカンオーク樽、ヨーロピアンオーク樽
希望小売価格:8800円
 
 
色:焦げ茶色
トップノート:4
アタック:3
香り:シトラス、マロンケーキ、トフィー、バニラ
味わい:ハチミツ、コショウボク、シェリーエグミ
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.3
 
 
 
■ マッカラン蒸留所について
 
ザ・マッカランはスコットランドで最初に法的認可を受けた蒸留所のひとつ。
マッカラン蒸留所は、大麦農家で教師でもあったアレクサンダー・リードによって設立。
マッカランの名前は蒸留所付近の元々の名前が「マグヘラン」といい、ゲール語で肥沃な土地を意味する「マグ」と、1400年までマッカラン エステートの敷地内にあった教会の修道士セント フィランに由来しているようです。
 
マッカランのポットスチルは小型のもので、スペイサイドでは最も小さい蒸留器らしいですね。その蒸留器は24基あり、それぞれ 3,900リットルの初期充填量があります。
マッカランは自社でシェリー樽を確保している唯一の蒸留所であり、スペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラでシェリー酒で味付けされたオーク樽が熟成に使えるまでは5年も要するようです。
スペイン北部の森林でオークを厳選し、木を伐採し、オークの板材を鋸で切って自然乾燥させてから南部に輸送し、さらに自然乾燥。その後、シェリー樽として18か月間熟成され、その後スコットランドに送られ、そこでマッカランの「ニューメイク」スピリッツが詰められます。
ブレンドに関してもカラメルを添加しないナチュラルカラーで仕上がりますが、全て均一色かつ均一の味わいになるように職人技の技術でウイスキーが瓶詰めされるようですね。
すべてのウイスキーは、熟成に使用したオーク樽の品質、および水、酵母、大麦から蒸留した「ニューメイク」スピリッツの品質に大きく左右され、最終的な特徴と風味の80%は樽の品質によって決まります。
マッカランはそれら全てを知り尽くしたうえで妥協なきウイスキー製造をしているメーカーになります。
 
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちはシトラスの酸味にアプリコットのドライフルーツ。
香ばしい甘さもありマロンケーキのよう。
総合的にシェリーカスクのそれ。
熟成も相まってアタックは和らいでますね。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツの甘み。
軽めの酒質には、コショウボクのスパイスが効いてピリッとアクセント。
鼻に抜ける12年の熟成香。
余韻は苦味や辛味が口中をしびらせフィニッシュ。
 
 
 
■ ザマッカランウイスキーの考察
 
ダブルカスク12年は、マッカラン伝統のスペイン・ヘレス地方で熟成されたヨーロピアンオークシェリー樽と、アメリカンホワイトオークシェリー樽による2つの原酒のバッティングで構成されています。
マッカランの中でも1番飲み口が良いのがダブルカスクかなと思います。
マッカランお得意と言われるシェリーカスクですが、シェリーカスクのウイスキーアルコール40%では味わいが薄すぎるような気がします。それがシェリー樽のエグミを際立たせているようにも思います。
このダブルカスクも奥からそれが覗き込んできますが、アメリカンオーク樽の甘みの力強さで抑え込んでる印象でした。
マッカラン15年から43%になり、実際にテイスティングしたことあるのがマッカラン18年でやはりシェリーカスクの良いコクが現れているのは確かでした。
それらをふまえるとマッカランの12年物に期待できるウイスキーは果たしてあるのか疑問です。
 
 
 

 

 

 
 
 
ABERLOUR
10 YEARS OLD
- FOREST RESERVE -
 
SPEYSIDE SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド  スペイサイド地区
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:40%
樽構成:シェリー樽、バーボン樽、リムザンオーク樽
希望小売価格:700ml / 4800円
 
 
色:アンバー
トップノート:4
アタック:3.5
香り:アプリコット、こけ、パン、百合
味わい:ピンクペッパー、オイリー、水砂糖、木材エグミ
アルコール感:2
ピート感:0
 
 
 
総評:2
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはアプリコットの酸味。
苔のドライな自然臭。
パンのような穀物香。
ユリの花のようなフローラル。
これらシェリーカスクの特徴がみられます。
 
味わいは口当たりスパイシーでピリッとピンクペッパーのような酸味あります。
酒質は甘さを隠すようにオイリー。
木材のエグミも強め。
 
 
 
■  アベラワー10年の考察
 
ただただ美味しくないですね。
スコッチでここまで酷いウイスキーも珍しいです。
オイリーかつエグミあり味は薄い。
アベラワー10年はレギュラー品で「フォレストリザーブ」の名が付いたのは近年リニューアルした時。
意味はアベラワーが森林保護を推進しているため付けた名みたいなので、森林の味わいとかではないみたいですね。
それだったらこの木材のしみたエグミも納得したものの、ちょっと飲むに堪えない味でした。
ネットで調べてみてもおいしい評価がほとんどなので、もしかしたら古かったのかな~、しかし良く行く酒屋さんなので回転率は良い方なんですよね。
ん~リトライしたくないな~。
 
 
 
 

 
ABERFELDY
16 YEARS IN OAK
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:40%
樽構成:バーボン樽、オロロソシェリー樽
希望小売価格:700ml / 9800円
 
 
色:茶褐色
トップノート:2.8
アタック:2
香り:トフィー、黒糖、イチジク
味わい:クランベリー、モルティ、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.7
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはトフィー菓子の香ばしさ。
黒糖の甘み。
イチジクのドライフルーツ。
熟成もよくアタックは和らいでバランスの良い香りです。
 
味わいは口当たり滑らかでファーストタッチはドライクランベリーの酸味。
バニラやモルトのふくよかな甘み。
樽由来のスパイスはフェンネルのよう。
中盤から余韻まで長く残ります。
鼻に抜ける熟成香。
 
 
 
■  アバフェルディ16年の考察
 
エグミの嫌味もないブレンディングで飲みやすく仕上げていると感じます。
16年以上の熟成によるふくよかな芳香が伴います。
味わいの最後の伸びはさすがで、熟成のピークを迎えたウイスキーならではの余韻を楽しませてくれます。
飲み進めていくと若干味わいがボケて主張するニュアンスが分かりにくくなりますが、それくらい繊細な味わいでまろやかなウイスキーであると思いました。
 
アバフェルディ16年は瓶詰めする時には半分が天使のわけまえで失われるそうです。
樽構成はファーストフィル、リフィル、リチャーの3種のバーボン樽で熟成され、その後、ファーストフィルオロロソシェリー樽で6か月間後熟され仕上げているようです。
 
アバフェルディ16年は世界のスピリッツコンペティションにおいて、150個以上のゴールドメダルを受賞しているので、アバフェルディを代表するウイスキーとなっています。
色々なウイスキーの16年がありますが、1万円と価格帯もずっと据え置きなのでプレゼントなどに持って来いですね。
 

 
 
 
 
BOWMORE
AGED 15 YEARS
GOLDEN & ELEGANT
 
ISLAY SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド  アイラ島
原料:モルト
容量:60ml
アルコール:43%
樽構成:1stフィルバーボン樽
小売価格:1000ml / 9800円
 
 
色:アンバー
トップノート:3
アタック:3
香り:焚き火、ハチミツ、アプリコット、バニラ
味わい:スモーキー、モルティ、ジュニパーベリー、オレンジ
アルコール感:3
ピート感:5
 
 
 
総評:3.5 / 5
 
 
 
■ ボウモアについて
 
スコットランド西岸沖のアイラ島にボウモア蒸溜所はある。1779年創業というスコッチのモルト蒸溜所のなかでも古い歴史を誇り、ほとんどの蒸溜所が自前での工程を手放したピート採掘や大麦のフロアモルティングなどの伝統製法を職人たちが頑に継承している。ピートも製麦工程も潮風の影響を受け、しかも第1貯蔵庫はダイレクトに海に面し、海抜0メートルに位置する。凪いだ日も嵐の日も、海という自然環境と調和しながら熟成を重ねていく。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはスモーク香が漂い、甘いハチミツの甘味。
煙たさと共にとてもいい香りが漂います。
奥から灰のようなドライな香り。
熟成も相まってアタックは和らいでますし、香りの立ち消えもあまりありません。
バランスは非常に良いですね。
 
味わいは口当たりスパイシーで、ジュニパーベリーのような酸味と独特のスパイス。
大麦麦芽の甘味が中盤に現れるアクセント。
口当たりからスモーキーさもしっかりあり余韻まで長く続きます。辛味が唇をしびらせ、そのまま口中に残りフィニッシュ。
 
 
■  ボウモア15年の考察
 
このボウモア15年ゴールデンエレガントは2017年から免税店向けに販売されているもので、ファーストフィルバーボン樽のみで熟成されています。
通常品はリフィルバーボン樽で12年、オロロソシェリー樽で3年の熟成がされています。
さすがに熟成のピークでもある15年の確かな味わいで、ボウモアのスピリッツ本来の味が最高の熟成具合で現れています。
熟成されたアルコールが鼻に抜け、オレンジのような酸味が口中に余韻として残るのもボウモア15年の特徴でしょう。
この酸味が熟成不足だと辛く青臭い木材の味わいになるんでしょうね。
 
 

 

 

 
CRAIGELLACHIE
AGED 17 YEARS
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
ノンチルフィルター
ノーカラー
 
産地:スコットランド スペイサイド地区
原料:モルト
容量:60ml
アルコール:46%
樽構成:バーボン樽、シェリー樽
希望小売価格:700ml / 15800円
 
 
色:べっこう色
トップノート:3
アタック:3
香り:フィンネル、アニス、藁
味わい:薬草、フィンネル、アニス、ハチミツ、モルティ、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:2.5
 
 
 
■ クライゲラキについて
 
スコットランド・スペイサイド地区の中心、フィディック川と
スペイ川の合流する地点で1891年に創業したクライゲラキ蒸留所。
ホワイトホースのメイン原酒などに使用されるスペイサイドの
佳酒を造るクライゲラヒ蒸留所より2014年から
シングルモルトのリリースが始まりました。
伝統的な製法を守り作り続ける、重厚な味わいのシングルモルトウイスキーです。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはフィンネルやアニスといった薬草に近いスパイスの香りが漂います。
甘味も少なく麦わらの草っぽい香り。
熟成なのかアタックもさほどありません。
 
味わいは口当たりスパイシーでやはりフィンネルやアニスの薬草のような味わい。
ほのかにシェリーカスク由来なのかバニラの甘味がするが、樽由来のスパイスが中盤から押し寄せ余韻まで長く残ります。
 
 
 
■  クレイゲラヒー17年の考察
 
17年の樽構成はかなり複雑で、始めはバーボン樽とシェリー樽の混合樽で熟成させた後、半分をファーストフィルバーボン樽で、半分をファーストフィルシェリー樽で後熟させるみたいですね。
 
薬草臭のするかなり変わった味わいで、玄人向けの一品だと思います。
エグミはないが、やはりこの味わいがクライゲラヒー17年のブレンティングなのでしょう。
13年がかなり美味しいと感じたために、期待値が高かったウイスキーですが、試し飲みで良かったなと思えます。
リベンジしてみたいなとも思えません。