早めのリクルート?
「まあ、二、三日は入院していきなさい」
宇都宮前理事長※が言った。

それから、ふと思い出したように彩のほうを向く。
「君は、直太郎君のお嬢さんかい?」
「はい」
「医学部の学生かい?」
「はい。大阪大学医学部の五年生です」
「ほう……優秀だな」
宇都宮前理事長は満足そうに頷き、堤理事長に目を向けた。
「今回の太郎君の診断も的確だった。堤君、早めにリクルートしないといかんぞ」
「了解しました」
堤理事長が笑って答えた。
病室の空気が、一気に和んだ。
※宇都宮理事長については、2025.2.25「オートバイをもう一度(143)」をご参照ください。
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