地域戦略部には戦略が無い(209)受け継がれる薬売りスピリット | cb650r-eのブログ

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受け継がれる薬売りスピリット

富山二日目。
この日のテーマは、地域経済活性化の事例研究だった。
午前は富山経済研究所を訪問し、午後は地元企業を視察する。

千﨑部長の紹介で、研究所の沼田主任研究員が出迎えてくれた。
「ようこそ。昨日、千﨑部長から“富山経済のすべてをレクチャーしてやってくれ”と言われましたが、さすがにそれは無理です、とお答えしておきました。はっはっは」

 

 

「相変わらずで失礼いたしました。本日はどうぞよろしくお願いします」天野次長が頭を下げる。

沼田主任は早速、富山の経済構造について語り始めた。
「富山県には上場企業が26社あります。地域経済は比較的安定しており、人口流出も他県に比べて少ない。それは“富山人の気質”や“地場産業の歴史”と密接に関わっているのです」

午前中いっぱい、富山の薬売りの歴史から現代までの系譜、勤勉さと実直さを重んじる富山人気質など、詳しい説明が続いた。

昼食を挟み、午後からは旭印刷株式会社を訪問する。

 



工場入口では、社長の旭重徳氏が自ら出迎えてくれた。
「ようこそお越しくださいました。社長の旭です」

 


「大阪ビジネスコンサルタンツの天野です。こちらは大杉主任」
あいさつを交わすと、旭社長は自ら工場を案内してくれた。
 

 

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