地域戦略部には戦略が無い(203)コンパクトシティとは | cb650r-eのブログ

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コンパクトシティとは

週明けの朝、定例の案件会議。
司会進行を務める俺は、次の報告者を促した。

天野次長が落ち着いた声で切り出す。
「新規の取組みとしまして、関西圏のコンパクトシティを目指す自治体と連携し、市民向けセミナーを開催したいと考えています」

「具体的には、どの自治体を想定していますか」千﨑部長が問いかける。
横に座っていた大杉主任がパソコンを見ながら答えた。
「はい。富田林市(大阪府)、奈良市(奈良県)、和歌山市(和歌山県)、舞鶴市(京都府)、そして豊岡市(兵庫県)の五つです」

「なるほど」部長はうなずく。

今度は成瀬代理が口を開いた。
「最終的な狙いはどこにありますか」
天野次長は即答する。
「自治体のコンパクトシティ構築に関するコンサルティングに結びつけることです。収益の柱になると考えています」
「なるほど」成瀬代理も納得した様子だ。

そこで俺は率直に聞いてみた。
「コンパクトシティって、言葉は聞くけど、具体的にどんな街を指すのかな」
「はい」待ってましたとばかりに大杉主任が説明を続ける。
「コンパクトシティとは、住宅や商業、医療など生活機能を中心部に集約し、公共交通でつなぐ都市計画です。人口減少や高齢化が進む中でも行政サービスを維持しやすく、住民の利便性や環境面にも効果があるんですよ」

「なるほど。つまり人口減少と高齢化が背景にあるわけだな」

「いえ、それだけではありません」天野次長がきっぱりと補足する。
「コンパクトシティには公共交通機関の整備が欠かせません。ですから、対象自治体は思った以上に限られてきます」

 



会議室に少し緊張が走る。
天野次長は続けた。
「そこでご相談ですが、まず成功事例を視察して、実務を担った方々から直接学びたいと考えています。皆さん、候補地のご意見はありますか」

 

このブログの内容はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。