再びスタジアム・シティへ
夕方5時。再びスタジアム・シティに足を運ぶ。
開場されたスタジアムは、既に観客で満席だった。
4階のエレベーターを降り、スイートルームに入ると、二人は思わず声を上げた。
「わぁ、スタジアム盛り上がってますねぇ、伊達木社長!」
屋外の観戦デッキに出てみたり、室内のソファに感激したり、大杉主任と天野次長は落ち着かない様子だった。
「さあ、乾杯しましょう。まずは魚のカルパッチョを肴に白ワインで」
「カンパーイ!」

ほどなくして試合が始まる。
「さっきスタッフに聞いたら、対戦相手はスペインのチームらしいわ。ソシエダなんとか。ひとり日本人選手がいるらしいわよ」
「始まりました~!」と大杉主任が報告。
「で、どっちが長崎?」
「青のユニフォームが長崎です。たぶん」
「青、がんばれ~」と伊達木社長が声援を送ると、隣のボックス席から視線が集まったが、こちらは誰も気にしていなかった。
前半戦は「0-0」で終了した。
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