この部屋で観戦よ!
食事を終え、和食ダイニング「旬」を出ると、伊達木社長が4階にあるダイヤモンドルームへ案内した。

「うわ、すごいお部屋ですね。今の時間だと観客席には、さすがに誰もいませんね」と大杉主任が興奮気味に話す。
「この部屋、お友達の春奈さんにめちゃくちゃ無理をお願いして、押さえてもらったの」
「3人だけで使うの、なんか申し訳ないですねぇ」
「まぁ、たまにはいいじゃない。サッカー観戦は夕方6時キックオフ。
それまでかなり時間があるから、インディゴに戻ってゆっくりしててくださいな」
「ちなみに今日の試合、どこ対どこでしたっけ?」
「V・ファーレン長崎と…どこか外国のチームだったと思うけど…」
伊達木社長も歯切れが悪い。

「まさかの、誰もサッカーに詳しくない展開?」
「まあ、それもいいじゃない。おいしいワインを部屋に準備させておくから。」
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