長崎スタジアム・シティ
翌日の昼、土曜日。
ホテル・インディゴをチェックアウトし、3人は再びアルファードに乗り込んだ。
目指すは、JR長崎駅のすぐそばにそびえる新名所――
長崎スタジアム・シティ(長崎ピーススタジアム)。
約20分後、アルファードはスタジアムのホテル棟の正面玄関に横付けされた。
エレベーターを乗り継ぎ、ホテル12階の和食ダイニング「旬(とき)」へ。
朝の光が大きなガラス窓から差し込み、市街地と港を一望する絶景が広がっていた。

「わぁ、すごく眺めがいいですね」
大杉主任が思わず声を漏らす。
その横で、伊達木社長はやや真剣な口調で言った。
「今日は、ちょっと“真面目なお願い”があるの。――長崎の“寿司”の現在地を体験してもらいたかったの。
正直な感想、聞かせてね」
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